2016/05/10 のログ
ご案内:「常世公園」に高峰 司さんが現れました。
高峰 司 > 「フギン、ムニン。行ってきな」

ベンチに腰掛け、召喚術を使用。
一対のワタリガラスを呼び出し、放流する。
フギンとムニン。思考と記憶を意味する、一対のワタリガラス。
北欧神話において、主神オーディンに様々な情報を伝えるために飛び回っていた、いわば神の遣い。
……まあ、流石にあくまで使い走りであるためそこまで上位の神格ではないし、そのおかげで使役も出来ているのだが。
ともあれ、情報収集には最適の召喚獣である。故に、ベンチに座ってのんびりしつつ、二羽が帰ってくるのを待つ構えであった。

高峰 司 > 「ふぁ~あ……しっかしまあ、普段から癖にしてるとは言え、みつかんのかね」

ベンチにどっかと腰掛けて、欠伸交じりにぼけーっと考える。
椅子に座ってフギンとムニンを待つ、と言えば、まるでフリズスキャルヴに座るオーディンのようだが、そのような威厳とかそう言う物はまるでない。
単なるだらけた女の子、である。

「つってもまぁ、召喚契約は『弱み』握んのが一番だかんなー……」

で。
何故こんな事をしているかと言うと、召喚契約を結ぶ相手を探す為である。
そう言う相手は心が弱っているほどいい。
心が弱った相手は、そこを何とかしてやると言えば案外乗る。
条件を悪くしていないというのもあるが……そう言う『人間』もまた、司の召喚獣には存在するのだ。

「メインは落第街、この学園の闇の集まる場所だな」

地図を広げて、遠隔でフギンとムニンに指示を飛ばす。

高峰 司 > 当然、この学園の全体についてはある程度調べてある。
そして……落第街がやはり、人の闇を増幅させる……つまり、心を弱らせる要素に満ちているというのはアタリを付けていた。
今ではある程度立ち直ったらしいが、落第街で攫われ、強姦された風紀委員などと言うのもいたらしい。
惜しいものだ、と司は思う。
そう言う奴ほど、契約に持っていきやすいのに、と。

「転がってねーかなー、スキルつえーのにメンタルよえー奴……」

そんな身勝手な事を言いつつ、取り敢えず今はフギンとムニンを待つ。

高峰 司 > 「……しかしまー、流石に公園で暴れる奴ぁいねーよな?」

ベンチでボッケーとしながらそんな事を考える。
高峰司の召喚術には、いくつかの制約がある。
例えばそれは……『基本的には、最大で二体までしか同時に召喚できない』と言うものだ。
格が低く、尚且つ基本的にセットの召喚獣であれば『二体一対』と言うことで1枠分で召喚出来たりするのだが……フギンとムニンは、情報収集しか出来ないくせに神格。
よって、セット使役が出来ないのだ。
つまり……今の司は、召喚獣を使えない。
だからこそ、平和そうな公園を選んだのだが……思ったより無防備な自分に若干の危なさを感じた。

「……いや、でもまあ、なんとかなっか。流石にしょっぱなからアタシをピンポで狙ってくる奴ぁいねーだろーし?」

が、即☆慢☆心。
楽観思考で悩みを引き摺らないのは司の長所でもあるが、それで即座に慢心に至るのは短所でもあった。

ご案内:「常世公園」に陽実 凛さんが現れました。
高峰 司 > で、しょっぱなからは来ないだろうと言うことは、そうでなければ来てもおかしくないという裏返しでもある。
それは事実で、実際に過去、唐突に襲われたことは何度かある。
おおよそ、人間に。
その理由は……。

「こっち来てまだ契約してねーもんなー。 ったくよぉ。同意込みで、対価まで払ってんのに、なーんで関係者名乗る奴がしゃしゃってくんのかな、マジで」

主に人間と契約した時。
その弱みを突いて契約したが故に、その人間の関係者が『契約を破棄しろ』と迫ってくることがあるのだ。
曰く、お前は悪魔だ。曰く、人でなし。曰く、詐欺師。
なんたることか。無礼極まる。と、司は考える。
何故なら……その分、契約分は自分からも与えるものは与えているのだから。

「アタシは別にブラックじゃねーっつーの。ったく、その『弱さ』をなーんとも出来なかった癖に、こういう時だけ出てくるとかどー言う神経してんだか」

ダレる様に、しかし懐かしむ様に、その時の光景を思い返す。
中には『契約を解除しないと殺す』『解除しないと死ぬ』などと言う脅しを吹っ掛けてくる奴もいた。
……後者は本当に意味が分からない。お前が死んで何になるのか、と真剣に首を傾げた、当時の司である。
当然、そんなシャバい脅しに屈して契約解除をしたことはない。そう言う奴は取り敢えず返り討ちが基本だ。
……本当に、分からない。
他人のために、契約も無しになんで命を投げ捨てれるのか。
高峰司には、全く以て、分からない。

陽実 凛 > 公園をのんびりとお散歩中。
雨も振りそうだから革コートのフードで防御体勢整えてます。

空を見れば、カラス。

「懐かしいですね、食料になりましたです。
食べましょうかー。」

から揚げやメンチカツ、買って食べる料理もいいけれど、狩りもして置く事にしました。
すなわち、空を飛ぶワタリガラスに向けて袖から短刀取り出して抜き身でシューティング!羽根に当たって落ちてくれれば儲けです。

高峰 司 > 「……は?」

ぼけーっと空を見ていたら、フギンとムニンが戻ってきている。
情報を集めて戻ってきたのだろう。そろそろ帰る頃合いか……などと思っていたら。
フギンとムニンに、ナイフが投げられていた。

「何してんのオマエエエエエエエ!?!?!??!?!??」

即座に召喚解除、慌てて転送する事で二羽を逃がす。
……これは流石に黙認できない。人様の召喚獣(テゴマ)に、なぁーに勝手に手ェ出してくれてんだって話である。

「オマエなぁ、アタシの召喚獣に何してくれてんの!?つーか鳥が飛んでたからってナイフ投げるかフツー!?」

立ち上がって、つかつかつかと近寄って問い詰める。
いざという時はこう、前鬼後鬼辺りを使ってボコる。そう心に決めつつ。