2016/05/15 のログ
ご案内:「常世公園」に陽実 凛さんが現れました。
陽実 凛 > 公園の片隅で、パチパチと音がしています。
別に誰かがパフォーマンスしていて拍手の音と言う事ではありません。

焚き火です。

ベンチからちょっと離れた所で落ちていた葉や草や枝を集めて燃やして、串に刺したちょっと怪しい色のへびやカラスの肉を焼いています。

とてもいい匂いがしてきて、そこら中に漂って。
焼き上がりを楽しみに三角座りしています。

陽実 凛 > おっと、忘れる所でした。
小さなナイフを取り出してヘビの牙の部分を剥いで、毒腺を取り除いてきちんと袋に入れておきます。

そして殺菌も込みで塩胡椒で埋めて味付けもよし。

「カラスは唐揚げでも良さそうでした。」

調理していると、別の調理法で食べたくなるこの現象は何なのでしょう。
名称があったりするのでしょうか。

陽実 凛 > この毒腺売れるでしょうか。多分売れませんね。
塩胡椒も学食のテーブル備え付けの容器からちょっと拝借したものです。

「カラスの串焼き、売り出したら売れないでしょうか。」

多分売れません。
ちょっとわびしい独り言を呟いてしまいました。そろそろ焼きあがったので食べましょう。
串をつかんで焼け具合を見まして。

陽実 凛 > 程よく焼けていました。
ちょっと火から離して冷ましてから。

「いただきます。」

ヘビの串焼きから。塩胡椒をつめた部分が良い感じに食感のアクセントにもなっていて、お肉のあっさりとした旨味がピリッと引き締まっています。
皮の部分は焦げてますけどもったいないので鱗をパリっとした衣感覚で食べまして。

後はカラスです。こっちも美味しそうな香りがしていますね。

陽実 凛 > では程よく冷めたカラスのお肉をナイフで切って一切れ。

調味料が掛かってない所だとお肉の旨味があっさりしてるのにしっかり味わえます。
ただ、ちょっとあっさりしすぎている気もするです。

「ん、はふ。しばらく、飽きずにいけそうです。」

しばらくカラスとヘビは狩って食べて大丈夫そうです。
害獣扱いのカラスとヘビなら問題にもならないでしょう。

「あ、カラスは召喚獣の可能性がありましたから、ヘビ優先がいいですね。」

もぐもぐ。

陽実 凛 > 串をゆっくり布で拭ってごちそうさまでした。
けぷ。

「どうしましょうか。」

狩って食事をしなければ、ちょっと色々足りません。
異能を持つ行方不明者の保護として学園に送られて、家族なし、十数年前で遺産も多分なし。

このままだと噂に聞く二級生徒にクラスチェンジしてしまいかねません。

陽実 凛 > 「こう言う時、どうすればいいのかなー。」

考えても考えても、働き口が見当たりません。
このままだと存在しない事になっている落第街行きになる。

「存在しない事になっている?」

何か閃きそうです。
( O I H A G I ? )

陽実 凛 > 首ぶんぶん。

「それはないです。多分ないです。きっとないです。ないかも知れません。」

どんどん弱気な言葉へとランクダウンしていきました。
存在しない事になっている場所だから犯罪が露呈しない場所になっているのです。

「その判断にはまだ早いです、早いのです。」

自分に言い聞かせるように、呟いて。
風が吹いて公園の木に始末してない火のついた枝が、あっ。

陽実 凛 > まだ燃え移ってないけど、慌てて火のついた枝を踏みつけて消火、消火!
焦げ臭い気もするですけれど、消火は出来たようです。

危ない所でした。
そろそろ焦げ臭さでお巡りさんとか駆けつけそうなので片付けて脱兎します。

大急ぎ。

途中でヘビもう一匹狩っておきました。

ご案内:「常世公園」から陽実 凛さんが去りました。