2016/06/03 のログ
ご案内:「常世公園」に朝宮 小春さんが現れました。
朝宮 小春 > 目の前がくらくらする。
眼鏡が落ちたとかそういうのではなく、ちょっと急激に運動し過ぎたっていうアレだ。
ぜーぜーと吐息をつきながら、公園のベンチにギシリと腰を掛ける女性が一人。

「……ランニングじゃなくてウォーキングから始めたほうが良かったのかしら。」

暑いから涼しい格好で、とTシャツで来たのが間違いだった。
タオル持って来るべきだった。
いろいろな反省を頭の中に浮かべながら、ベンチにそのまま横倒しになる。

運動不足の人にありがちな、気合の入れすぎによるオーバーワーク。

朝宮 小春 > 「うー……びっしょびしょになっちゃったわね。」

心底うんざりした表情でTシャツをつまみ上げて、はぁ、と溜息。
こんなに汗が出るとは思いもしなかった。 足も痛いし。
思い切り濡れたシャツだと、少々下着が透けて恥ずかしい。
まあ、来る途中も誰もいなかったのだから大丈夫だろう。夕暮れも近いし。

「………とりあえず飲み物でも飲んで、今日は出直しましょうか。」

財布を取り出しながら自販機を探す。
その財布にぽたりと汗が落ちて、はぅ、と溜息。まだ出てくる。

朝宮 小春 > ぽたり。ぽたり。
あらら、こんなにまだ汗が。どれだけ疲れていたのかしら。
………じゃない。

「嘘ぉ……」

見上げてぼそりと言葉を漏らす。
天気予報でも言っていなかった雨粒が、ぽたりぽたりとその顔に降ってきて。
眼鏡にぽたんと当たって飛び散る。

朝宮 小春 > しとしとと降り注ぐ雨の中、あちゃー、と頬を掻く。
もう汗ですっかり服は濡れていたから、今更どうということはないけれど、身体がすっかり冷えてしまう。

「風邪をひかないうちに早く帰りましょ……。」

折角のやる気に、これが本当の水を差すという奴か。
よいしょ、と立ち上がると、……とりあえず自販機を探す。
実際、暑さは雨で癒えたとしても、喉の渇きは流石に無理で。

ご案内:「常世公園」に東雲七生さんが現れました。
ご案内:「常世公園」から東雲七生さんが去りました。
朝宮 小春 > 雨の中、誰かの視線を感じる気がした。
よくよく考えると、下着浮いてるんだからあんまり人目に触れるのはよろしくない。

「………帰りましょう。」

えっほえっほと走って帰ることにする。
ああもう、走ってきて動けなくなったというのに。

これで帰宅後、身動き取れなくなって風邪を引いたのだからどうしようもない。

ご案内:「常世公園」から朝宮 小春さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にウィトサーレさんが現れました。
ウィトサーレ > 夜の公園に,静かなリュートの音色だけが響いている。
ブランコにもベンチにも,滑り台にもジャングルジムにも人影はない。
街灯の下にも,トイレの前にも,水道の傍にも,人影はない。

よーく耳を凝らしてみよう。
どこから聞こえてきているのだろうか。

ウィトサーレ > 確かに,音楽は聞こえてくる。
そしていつの間にやら,音楽に合わせて優しい歌声も。

「♪~~~ ♪~~」

歌ではなく,ハミングのような,何とも聞き取れぬ声。
声が混じれば,どこから聞こえてくるのかは読みやすくなる。

あ、コレ、上だ。多分上だ。

ご案内:「常世公園」に鮫汰さんが現れました。
鮫汰 > たくさん探検をした日でした。
学園内で職員室ってどこなん?と地図も無しに徘徊しまわったら、いつの間にか日が暮れてました。
日が暮れてたので商店街を見ていたら、魚屋さんに確保されるところでした。

「はぁ~、にんきものはつれーわ~」

決してそういうことではないのですが、この鮫は元気みたいです。
夜の公園に来たのは、気まぐれ。でもここ、なんだか音が聞こえますね。心霊現象でしょうか。

ウィトサーレ > 音楽は相変わらず、どこかから聞こえてきます。とっても優しげなリュートの音色です。

音のする方へ近づいて行けば,そこにはおおきな木が1本。
そして木の枝から、まるで“引っ張ってください”と言わんばかりのリボンが垂らされています。

「♪~~~~」

音は上から聞こえてくるようです。

鮫汰 > 鮫汰は少しだけ地面から浮きあがると、生意気にも直立をして辺りを見渡します。
10数センチだった視界が一気に倍です。それでも、30センチを抜くか抜かないか、という程度なのですが。

きょときょとしながら前を見て、後ろを見て、左右を確認すると…なんと、リボンが垂れてます。
これはもう怪しさ満点コシヒカリって感じです。

鮫汰は打ち取ったり!とばかりにヒレを大きく天へ向かって突き上げました。

「…わかった!これな!わらいぶくろとかいうやつ!
さめたしってんだ、これひっぱるとビックリだいさくせんってカンバンがな……」

ブツブツ言いながらリボンへ近づき、ぴょんと跳ねてそれへ喰いつきました。
ヒレなんて使わないのです。

ウィトサーレ > リボンを引っ張ってみれば…なんと枝に結ばれていました。
しかもその細い枝の上に、座ってるじゃありませんか、サーレさんが。

「黄昏招くはホルンの響き  崩落招くは僅かな歪み」

鮫汰が勢いよくそれを引っ張れば、メキキッ、と素敵な音を立てて、それから枝は真っ逆さまに落下していきます。
どがしゃーん、みたいな素敵な効果音とともに着地します。
ウィトサーレ オンザ 枝 オンザ 鮫汰

可愛そうな さめた。

鮫汰 > 「おん?なんかヤベいきがしなくない?」

枝のしなる音。さらにそれが変化した、バキンという音。
これはもう、見たままの光景です。
ひっぱったらものが落ちてくる。ご飯食べたらお腹いっぱいになる。そのくらい簡単なことでした。

「ははーん、まぬがれねーじゃねーの…」

ぷちっという小気味よい音が響きました。
名も知らぬよくわかんない誰かと枝に潰され、ぺちゃんこです。まるでひらきのよう。

ウィトサーレ > サーレさんはなんだか、新体操の着地みたいな感じです。10点。
さっとそこを離れましたが、ふと、よく分かんない何かがつぶれているのを発見しました。
ビックゥッ!ってかんじで大袈裟に驚いてから、

「………………。」

ツンツン。

鮫汰 > 大地に激しいキスをしていた鮫汰ですが、何者かに突かれているのは分かります。
突かれるリズムにあわせ、ピクッピクッと痙攣しました。
大丈夫です。この鮫汰はとても元気です。潰れているだけなのです…。

「だれじゃ~、ぷりちーながくせいさめたをプッチンパポーしたのは…」

土を食べながら喋っているせいでしょうか、酷く聞きにくい言葉が貴方の耳に届きます。
もがもが、もぞもぞしています。

ウィトサーレ > 少し考えてから,帽子からお花を1本抜いて、おそなえしました。なむなむ。

「母なる大地に口づけ落とす 愛しく哀れで小さき者よ
 汝が大地に語りし声は がくせいさめたがプッチンパポペ」

楽しげに歌っていましたが、後半、最後完全に鮫汰のペースに乗せられています。

鮫汰 > 今、哀れって歌われてた気がします。
こんなペチャンコになったのは鮫汰のせいではない気がするのですが、さて、オーディエンスはどう思っているのでしょう。
そっと供えられたお花を、小さなヒレで掴みます。

ペチャンコだった鮫汰はぷくっと空気を含んで膨張し、そのまま風船のように弾けて元の大きさに戻りました。
ウィトサーレの事をじいっと見上げて、お供えされた花をクンクンと嗅ぎ、口の中へ入れてしまいます。

「おいしくは、ないな!あとね、サメタガプッチンパポペじゃないから!
さめたはねぇ、さめたっていうの!おまえ、ナニモノじゃ!」