2016/06/17 のログ
ご案内:「常世公園」に一樺 千夏さんが現れました。
一樺 千夏 > 「あっちぃわー」

大きな体を投げ出すようにベンチに預けてぐだっている。
ジャケットは脱いで横においてあるため、上半身はタンクトップのみ。
日は傾いて月も見えるような時間の為に気温の上昇は落ち着いているのが救いか。

「いや、夏は暑いもんだけどさぁー……」

ぐでっている。

一樺 千夏 > 「あービール呑みたい。
 キンッキンに冷えたやつ。肴は何がいいかしらねー」

なお残金は心もとない。
スったばかりだ。
そろそろ、カジノとか賭場に預けてあるお金を降ろす時かもしれない。
……降ろせればいいな。

ご案内:「常世公園」にウィトサーレさんが現れました。
一樺 千夏 > 「とりあえず……暑気でも払わないとねー」

ゆるゆると立ち上がり、のろのろと最早馴染みになりつつある水道へ。
蛇口を捻って水を出し。
とりあえず、右腕にぶっかけた。

「やっぱ金属はねー熱溜まるのよねー」

ウィトサーレ > 静かな公園にリュートの優しい音色が響いた。
てけてけと歩いてくるのは,ゴッテゴテと無駄に装飾過多な衣装の青年。
貴方に気付いた様子はなく,男はベンチの方へと歩いていく。

「………。」

あ、ジャケットに気付いたぞ!手を伸ばしたぞ!

一樺 千夏 > そのまま、左腕にもかける。
頭から被りたい衝動にかられるが、さすがに濡れ鼠で道を歩きたくはない。
夕立、降らないかな。
さて、戻ってタバコを吸うかと思ったらなんというか歩くデコレーション。

「え、なに売れない芸人?」

ウィトサーレ > 少し迷いがありましたが,置いてあるジャケットに手を伸ばしました。
貴女にはまだ気づいていないようです。
いや、もしかしたら、気付いてるのかも知れません。
でも今はこのジャケットしか目に入っていないのです。
シンプルなデザインだけれどとっても洗練されていて……

「……………。」

デコり甲斐があります。
恐ろしく手早い手つきで,帽子のリボンを1本抜き取り,お花をつくってジャケットの胸ポッケに入れました。
貴女から見れば,置き引きに見えるかもしれませんね。

一樺 千夏 > 財布はジャケットには入れてないけれど、さすがに置き引きは困る。
というか、あの格好で犯罪行為とか気合入りすぎだと思った。

「ちょっとそこの、ゴクラクチョウ!!
 人のモンに勝手に触らないで欲しいわねー?」

言葉はできる限りで穏やかに。
挑発してきたら蹴り飛ばそうと心に決めた。

ウィトサーレ > 極楽鳥とは実に的確な形容だが,この男には伝わらない。
これだけ怒鳴られてもまったく気にしないのがウィトサーレである。

「~~~♪」

先ほどまで演奏していた音楽を鼻歌で歌いながら,
お花の真ん中に,綺麗な石を乗っけて……悩んでいます。何かが納得いかないようです。
貴女のことを完全に無視してるこの男を,貴女は,多分蹴っ飛ばしていい。

一樺 千夏 > 無視!!
しかもなんか鼻歌まで歌っている!?

元々、沸点は低い。
猫くらいは被れるが、それにしたって低い。

「もしもーし?」

言いながら体は勝手に動いた。
とても見事なヤクザキック。
ご丁寧に、しっかりと脇腹を狙っている。

ウィトサーレ > 見事なヤクザキックは,絶対に空振りするはずのない位置から放たれたはずだった。
この男にも回避の予備動作は全く無く,気付いているのかさえ怪しかったはずだ。
けれど,貴女が蹴りを放った瞬間,装飾過多な男は地面を蹴ってその身体を上空へと躍らせる。

シュタッとベンチの背もたれに着地して,ドヤ顔である。
ついでにジャケットがふわりと貴女の上に落ちてきて…
…ポッケに綺麗なリボンのお花飾りと,めしべ代わりのダイヤっぽい宝石がついています。

「炎を靡かす汝の声は 雷鳴響かすトールも恐る
 鎧をその手に纏いし子葉 汝の両腕何処にありや」

男は涼しい顔でリュートを鳴らして,貴女を見ながらそうとだけ歌いました。

一樺 千夏 > 確かに、手加減はした。
かといって、避けられる事もないと踏んだ間合いだった。
背もたれに着地した事といい、かなりの使い手―――

「ああ"?
 ドヤ顔で何を言ってんのかさっぱりわかんないわよ、このクソ■■■!!
 とりあえず、喧嘩売ってるなら買うわ!!」

ほら、火がついた。
ベンチの背もたれを狙って、蹴る。
跳べば、右手で捕まえる算段。

なお、蹴られたベンチは可哀相なベンチにクラスチェンジした!!

ウィトサーレ > 火をつけるつもりがあったのかどうかは定かではない。
単に珍しい腕の人だから気になっただけなのかも知れない。
けれどついてしまったものは仕方がないので…蹴りに合わせて,跳躍した。
追撃をかける右手は確かに視線に入れている。

「汝の怒号に天地は揺るぎ 子葉の止まり木脆くも崩る
 されども汝の右手が我の この脚取るとも恐れはすまい」

素直に右手を伸ばしてくるのなら,その手を蹴って後方に飛び退こうとするだろう。
貴女が人並み外れた動体視力と反応速度を持っていれば,その動作のさらに上をいって捕まえることもできるかもしれない。

一樺 千夏 > 「わかる言葉で喋れっつーのよ、この腐れ■■■!!
 羽虫みたいにヒラッヒラして鬱陶しい!」

戦闘用のシステムを起動する。
世界の全てがスローモーションになる。
今の自分の眼には、その布や羽の揺れる様まではっきりと見える。

が、判断が少しばかり遅れた。
時間にして、ほんの一瞬。一秒にも満たない間。
しかし、ゴクラクチョウを寸でのところで捕まえるには足りない。

「ああ、クソ。
 鈍ってた自分にも腹立つわ」

腹立ち紛れに、精霊術を行使。
強い風がウィトサーレの進行方向から吹く。

ウィトサーレ > 思惑通りにいったのは相手の腕を蹴って離れる所までだった。
ドヤ顔ができたのもそこまでである。

風が吹けばそれに対抗する手段は無く,バランスを崩してしまった。
空中で姿勢を僅かに変えるも,結局は押し返されて,貴女の目の前に着地する。
……どうやらこの男はものすごく体重が軽いようだ。

「炎に焼かれし我が咽朽ちて 奏でる音色と歌のみ残る
 汝が耳には届かぬ歌も 我には歌のみ言葉はあらず」

観念したのかリュートは壊されないように後ろに置いて,両手を上げました。
その表情はなんというか、追いかけっこで捕まった子供が、降参!ッテしてる感じです。
怖がっている様子も全く無いし,それどころか,どこか楽しげでした。

一樺 千夏 > 「あら、もうおしまい?」

エンジンがかかってきたのか、右手が少し赤くなっている。

「置き引きがえらく手間を取らせてくれたじゃあないのよ。
 よっくわかんない事ばっかりベラベラベラベラと―――。
 まぁ、左手で勘弁してあげるわ」

拳骨が降った。

ウィトサーレ > ゴッ!と良い音がしました。
けれど殴った感覚は,普通の人間よりずっと軽いです。
精霊とか妖精とかそういうのを殴った感じでしょうか。

「………………。」

壊れたベンチに倒れ込んで、じんわり涙目のウィトサーレさん。

一樺 千夏 > 「……?」

人を殴ったような感じでない違和感。
不思議そうに左手と涙目のウィトサーレを見比べて―――

拳骨アゲイン。

ウィトサーレ > ゴッ!と再び良い音がしました。
そして、やっぱり殴った感じは軽いです。
涙目にはなっていますが、それほどダメージが入っているようには見えませんね。

「………………。」

座り込んで涙目なので、見た目には、完全に苛められてる感じになっていますが。

一樺 千夏 > 「なんか、実体化した精霊を殴ったみたい」

確認する為だけの拳骨アゲイン。
経験則から、ぶん殴る時に気合を込めないとダメなのだろうなぁと思い至る。
まぁ今はこれ以上をするつもりはなくなったのだが。

「人のモノを触る前に声くらいかけろっつーのよ。
 次はやったら焼くわよ。

 後、いいかげんに遠まわしじゃなくてきちんと喋りなさいよ、わけわかんないわー」

ウィトサーレ > 「我が身はリーグの子孫にあらず 炎に焼かれて我が身は燃えり
 汝が拳は我が身を捉う されども我が身に重さはあらじ」

相変わらず歌ってしまいますが,首をかるく振って,立ち上がりました。
服の埃をはらい,帽子を被り直します。
ついでにリュートも拾い上げました。復活と切り替えも早いですね。

「……………。」

どうやら言葉は通じているようで,きちんと喋れと言われれば,ふるふる、と首を横に振りました。
声を普通に出そうとしますが……酷くしゃがれて聞き取れません。
しかも、咳き込んでしまいました。深呼吸してから、

「汝が衣に野ばらを咲かせ 汝の靡かす炎に飾る」

と、貴女のジャケットを指さします。
なんかお花飾りがついてますね。綺麗な黄色のバラ…を精巧に模したリボンです。
そして、ダイヤっぽい宝石の飾りもついてます。えぇ。

一樺 千夏 > 「普通に喋れないってのは理解したわ。
 ラップやヒップホップに触れてないのがマシなのかどうかすらわからないけど」

なぜだろう、ラッパーになっても違和感が薄い気がする。

「……飾りたかっただけ?」

ものすごく拍子抜け。
きっと間の抜けた顔になっていることでしょう。

ウィトサーレ > じゃらーん、と良い感じにリュートをかき鳴らしました。
ザッツライト!って言ってる気がします。
間の抜けた顔をしている貴女を見て、満足気にドヤ顔をしています。
ラップを教えたらどうなるんでしょうね…。

「汝の拳はトールの如し 鋼の手袋纏いし女
 いずれの時にか再びまみえ 汝の靡かす炎を飾る」

今度は髪飾り作るぞこいつめー。って言っているようです。
理解できるかどうかわかりませんが、少なくともこの男はもう満足したようで、
くるっと背を向けて鼻歌を歌いながら、歩いていきました。

一樺 千夏 > なんというか、完全に理解の外にいる人物である事が理解できた。
これ理解できたら駄目な人だ。
損得とか度外視して自分ルールだけで生きてる人だ!!

「何言ってるか、本当にわかんないわー……」

鈍っている自覚ができたのだけが幸いか。
無駄に敗北感だけが残った。

ご案内:「常世公園」からウィトサーレさんが去りました。
一樺 千夏 > 「ああ、クソ。
 鍛えなおしだわ……」

少しの間、天を仰いでから公園を去りました。

ご案内:「常世公園」から一樺 千夏さんが去りました。