2016/08/14 のログ
ご案内:「常世公園」に佐伯貴子さんが現れました。
■佐伯貴子 > (そろそろ時刻は夕刻。
木陰のベンチに座って公園を眺めている。
これもれっきとした風紀委員会の仕事である。
缶ジュースを時折口に運ぶ)
おしるこコーラはいつでも美味いな。
偉いよ。
■佐伯貴子 > (おしるこコーラとは、
冬は炭酸押さえ目のおしるこ風味が強く、
夏は炭酸が強いコーラ風味の強い、
優れた清涼飲料水である。
佐伯貴子はこれをずっと愛飲してきていたが、
最近では愛好者が増えつつあるようだ)
ご案内:「常世公園」に真乃 真さんが現れました。
ご案内:「常世公園」に伊織 六郎さんが現れました。
■真乃 真 > 夕刻の公園で自販機を眺めて呟く男が一人。
首に異様な長さのタオルを巻いた男だ。
「うーん、やっぱり売り切れてるのか…。」
この間の名前も知らない少女が探していた飲み物の姿はあったのだが売り切れのランプが赤く点いていた。
「気になるんだけどな…名前からして!」
そんな事を言いながら自販機で飲み物を選ぶ。
今は喉が乾いてなくてちょっと疲れてるから甘いものを選ぼう!
そう考えて自販機を見て一つの飲み物を選ぶ。
炭酸の爽やかさと小豆のコクのある甘さが合わさった飲み物。
最近あった人には絶対に肝臓やるって言われた飲み物。
そう、おしるこコーラである。
確かむこうにベンチがあったはずだ。
「おっと、佐伯さんじゃあないか!今は休憩中かい?」
そこに、かつての同僚の姿をベンチに見つけ正面から話しかけた。
ご案内:「常世公園」から伊織 六郎さんが去りました。
■佐伯貴子 > 真乃じゃないか。
何か探しているのか?
(おしるこコーラの缶を一気に傾けると、
ゴミ箱に投げ捨てる。
何度もやっているので綺麗に入る)
休憩かつ仕事中だ。
風紀委員会にはこういう地味な仕事をする人間が少ない。
まあ、簡単にいえばホームレス対策の警邏だ。
(ベンチから立ち上がって自販機を見る。
おしるこコーラは先ほど買った分で売り切れだ。
供給が少ないのも普及しない理由の一つかもしれない)
■真乃 真 > 「うん、大したものじゃあないんだけどね!やっぱり夏に普通のおしるこは売って無いよね。」
煌きだか輝きだかいってたけどもそれでも多分普通のおしるこだろう。
…異邦人街ではいつでもうってるんだよな…。
「ホームレスかあんまり見たことな…。いや、いないこともないだろうけどね。」
実際に見たことあったのでなんとも言えない。
住むところを紹介したので今は違うと思うけど。
「ホームレスか…制度とか知ってれば不法入島者でもないかぎりそんな事にはならないだろうのにね…。」
■佐伯貴子 > 普通のおしるこは…売っていないな。
おしるこコーラならあるけど。
いや、あったけど。
(売り切れランプを見つめるのであった)
…落第街に住むものの多くは家を持ってないとも聞く。
そんな輩に、ここのベンチで寝られては治安に関わる。
だから私はこの公園を頻繁に見て回るのさ。
(溜息をつく)
全員を救えるというわけではあるまい。
少なくとも私はそう考えている。
(この男は「それでも全員を救いたい」と言うかもしれない。
だから委員会を抜けたのだろうから)
■真乃 真 > 「あれいつも売り切れてるよねおしるこコーラ!特に飲みたい時に限って!」
飲みたくないときには普通に置いてある。
喉が乾いてるときに置いてあっても困る。とても困る。
「落第街か…確かにそこの人たちがこの辺りまで出てきたら安心して公園を使えないな…。
落第街の方には公園はないのかな?」
真も落第街に対してのイメージは良いものではない。
正直怖いしあまり近づきたくない。
それでも、心配ではある。今の時期はともかく冬はどうするのだろうとか…。
「確かにそうかもしれない。落第街の人を守ってそれ以外の人も同時に守るなんて無理かもしれない!
それでも、自分から見えるところにいる人は、手を伸ばせば届くところにいる人は助けたい!いや助けなきゃいけないからね!」
■佐伯貴子 > ああ、そうだな、ははは…
(佐伯貴子が買った直後に売り切れになることが多いのは、
単にストックが少ないだけだと思いたい)
公園があるかどうかは分からないが、
誰が立てたのかもしれないビルもあるし、
雨風だけならしのげるのかもしれない。
所有権がどうなっているのかなんかは全くわからないがな。
(肩をすくめてみせる。
もちろん落第街は焼け野原ではない。
一応「街」である。
不動産会社があるとは思えないが、
それなりの秩序はあるのだろう)
ふっ…だから君は委員会から抜けても嫌われないのだ。
大抵の人間は自分の手の短さに何かを諦めているからな。
(苦笑しながらそう答えるのであった)
■真乃 真 > 「ビルがあるならいける?いけるかな?
まあ、普通に正規の学生になって寮に住むのが一番だとは思うんだけどね!
…それが出来る人ならとっくにそうしてるよね。」
学生寮の家賃はとても安いし危険も少ない。
正規の学生であるならばそこに住めばいいのだ。
正規の学生になれるならば。
「そんな事ないよ!結構嫌ってる人もいる!逃げたとか言われるしさ!
それに僕の手も長くないし見えないところには届かせようもない。
風紀にいたら色々と見えすぎちゃって辛いからね!
まあ、嫌ってる人たちが言うように逃げたって言われてもしかたないとは自分でも思うよ!」
風紀にいれば色々なところが見えてしまう。
手が届かない場所ならむしろ見えないくらいでいい。
手が届くところだけ見てそこだけ助ければ自分は傷つかない。
■佐伯貴子 > そうだな、正規の学生になるのが一番だ。
ただ、その制度を知らない異邦人もいないわけじゃないので、
そこは力を貸したいところだな。
(言葉が通じず文字も読めなければ制度もわからない。
情報を得る機会を知らなければ情報は得られない)
そうだな…全員から好かれているというわけではないが…
そうか…真乃…真乃はそんなことを…
(必死の叫びに聞こえた。
佐伯貴子は真乃真が「己の正義の為に」委員会を抜けたのだと思い込んでいた。
目の前にいる男は、それでも一人の少年だったのだ。
決して強いわけではなかったのだ)
なんというか…すまない。
(思わず頭を下げてしまう)
そろそろ時間だ…今日はこれで失礼する。
またな、真乃。
(逃げるようにその場を立ち去る。
警邏の時間が来たというのは本当だが、
今これ以上話すと、自分の中の何かが変わってしまう。
そんな予感がしたからであった)
ご案内:「常世公園」から佐伯貴子さんが去りました。
■真乃 真 > 「そういう人こそ積極的に助けたいよね!
僕からしても!風紀委員からしても!」
そう、知らない人こそ助けるべきなのだ。
知らないだけで困っているその人は助けられるべきである!
「大丈夫、そこまで気にしてないよ!
それに、風紀委員を続けてる人の方がずっと凄いと思うぜ!
危ないことも多いし!風紀ってだけでビビられたり煙たがられたりさ!
本当に凄いよ。とてもじゃないけど、僕には無理だね!」
そう、無理だった
「ああ、頑張ってくれよ佐伯さん!
無理はしないように頑張りなよ!」
そう言って元同僚の姿を見送る。
「…さあ、これからどうしようかな?」
ご案内:「常世公園」から真乃 真さんが去りました。