2016/09/12 のログ
ご案内:「常世公園」に狐々さんが現れました。
狐々 > (夕方の常世公園、下校時間とあり辺りの人の通りは多く。
そして、この狐もまた授業を終え帰路についており)

んー…晩ご飯まで時間あるし、ちょっと休んでいこっと!
(背中に荷物を背負った狐は、柱時計を見てそう呟き、公園へと入っていって)

狐々 > (軽い足取りでベンチのほうに向かい、ピョンと飛び跳ねてベンチに乗り。
ちょうど西日で、今一番日当たりの良いベンチである)

はふ~…
(場所を決めるとお座りして日の光に照らされ、気持ちよさそうにリラックスして)

ご案内:「常世公園」に滝川 浩一さんが現れました。
滝川 浩一 > 公園へやってくる制服の少年。
周りにいる生徒同様、この少年も授業を終え、家に帰る前に公園で少し休憩しようと考えたようだ。
周囲をキョロキョロし、何処か休むのに最適な場所は無いか探す。

するとベンチの上で西日に照らされる毛玉が見える。
目を凝らし、それをよく見ると狐であった。

「おっ、狐かぁ~…誰かのペットかな?可愛いなぁ」

そんなことを言いつつ、その狐へと近づき背中を撫でようとする。
この島は狭いようで広い。もしかしたらペットとして狐を飼ってる人物がいるかもしれない。

狐々 > あったかい……

(あまりに西日が気持ちよくて、少し休みに来ただけのはずだがいっそそのまま眠ってしまおうか…
そんな思考がよぎり、青い眼を閉じてウトウトし始めたとき、背中を撫でられる感覚を覚え)

…ん、誰?

(そっと眼を開けてそう呟き、周囲を見回すと、すぐ近くの少年が目に入り)

滝川 浩一 > 「…!」

声が聞こえ、ビクッとして固まる。撫でる手は止まり、目を見開く。
普通なら声を掛けられただけではそう驚かないのだがこの声は自分の手元の、狐から聞こえて来た。

「しゃ、喋れるの!?」

咄嗟に狐から離れてそのように声を挙げる。
いや、喋れる狐はこの島では珍しくないのかもしれない。実際喋ってるドラゴンには会ったし。
しかし、田舎出身の転校生にはやはり、その光景は奇妙で驚かざる得なかった。

狐々 > え!?う、うん…喋れるけど…
どうしたの?脅かしちゃった?

(少年が驚いて声を上げ、後ずさるそのさまに自分も少し驚いてしまい、声が少し上ずって。
自身のもともと住んでいた村ではこんなに驚かれたことはなく、ここでは珍しいのか…などと考えて)

滝川 浩一 > 「あっいや…失礼。勝手に驚いただけです」

目の前の彼女?が自分に釣られて驚いた様子を見ると、こちらはいち早く落ち着きを取り戻しそう返す。
彼の中ではやはり喋る動物というのは珍しいようで興味深そうに狐を凝視する。

ここで一つ彼の中に疑問が生じる。
彼女の年齢についてだ。
もし彼女が長寿の、神獣と呼ばれる類の生物程の年齢を重ねていたら自分の言動はとても失礼に思われているだろう。
彼の知識から、狐=長寿の方程式が成立しているようで腕を組んでそう考え込む。

そして自分の態度が気に食わず、激昂した彼女が自分を食べる想像をして顔を青ざめさせる。

狐々 > そ、そう…?

(確かに自分の周りで喋れる狐は父親だけだったが、驚くほどのものなのか?だとすれば何故村人は驚かなかったのか…
あれこれ考えてみるが考えがまとまらず、"地域事情"で片付けて気にしないことにして)

…ん、顔色悪いけど…具合でも悪いの?隣座る?

(一通り考えてから相手の顔を見ると、なぜか青ざめていて。
人間と暮らした期間が長いため、「顔色が悪い=体調不良」ということも染み付いているようで、貧血にでもなったのか…と思って問いかけ)

滝川 浩一 > 「あはは…すいません。如何せん、この島に来たのが最近なもので…
 喋る狐は自分の地域では見かけなかったので」

苦笑いしてそのように返す。
彼女の思考通り、地域事情で片付けても問題なさそうだ。

「あ、あぁ…いや、体調が悪いわけではないのですが…失礼します」

自分の顔色の悪さを察した彼女の言葉に甘え、隣に座る。
彼女の言葉を聞いた時、顔色の悪さはもう治っていて、いつも通りの色素が戻る。

彼女と会話をしてみて気づいたことがあった。彼女の口調だ。
長寿の会話可能な生命体ってのは多くの場合がのじゃ口調なのだが、彼女は違う。もしかしたらそこまで長寿でもないのかもしれないと考え、じーっと彼女の顔を見る。

狐々 > あー、それでびっくりしてたのね。
私も此処に来たのはつい最近だから、この辺の動物事情とかよくわかってないんだけど…

(やはり地域事情だったようで、それなら驚いても無理もないか、と片付く。
第一、自身もこの近辺には未だ疎いのだが)

…ん、顔に何かついてる?

(隣に座った少年がじっと此方の顔を見てくるので、自分の顔に何か食べかすでも付いているのかと思い、イヌ科・ネコ科の動物がよくやる「前足で顔を洗う」動作をして。
喋ってこそいるものの、その動きは動物そのもので)

滝川 浩一 > 「動物事情ですか…いや、大概の場合は本土と差は無いと思いますよ。大概の場合は」

大事なことは二回言う。
ほんの少し前に爬虫類専門店へ行ったが特に本土のそれとは差があるように思えなかった。
本土の爬虫類専門店に行ったことは無いが。

「あっ、すいません。少しばかり、喋る動物は珍しくて…その…」

頬を人差し指でかきながらそう返す。
一応、同居人は喋る蜥蜴形態を有してはいるが、それはそれ。
彼女の動作を見て小声で「かわいい」と呟きながらほっこりした気分になる。

その呟きを誤魔化すかのように口を開く。

「えっと…つかぬ事をお聞きしますが…お名前は?」

狐々 > そうなんだ。
まあ…確かに、距離がそんなに離れてるわけでもないもんね。
うん、大概の場合は…ね?

(陸続きでないだけでそんなに気候や動物が変わるはずもないか、と納得し。
とはいえ、人語を話すということで現に驚かれた身であるが故、大概の場合―つまり例外があるということにも頷き復唱し)

まあ、あんなに驚いてたくらいだし、ねぇ…

(可愛いといわれれば照れくさそうに、にへっと歯を出して笑い。
その時、口元から鋭い犬歯が僅かに覗き)

名前?"狐々(ココ)"、だよ。
君は何て?

(さらっと自分の名を答えた後に、此方からも尋ね返して)

滝川 浩一 > 「そうそう、大概の場合はね」

物事には常に例外は存在するものだがこの島は例外が多すぎる。
その中でも一応は一般的な喋らない犬猫が居るのでそう言う意味合いで使う。

「ははは、すいません…」

過剰に驚いたことに苦笑いしつつ謝罪する。
歯を出し、照れくさそうに笑う彼女に体が我慢できずに頭や体を撫で回そうと手を伸ばす。

「自分は滝川 浩一。2年生で転校生です」

自己紹介をされると彼女の言葉に倣いこちらも自己紹介をする。

狐々 > いや、見慣れないものを見たときに驚くのは仕方ないよ。

(今では驚いた理由も理解できており、驚かれたことに対して気にする様子はなく。
人に慣れており、撫でようと手を伸ばす相手を避ける様子はなく、触られて嫌な部位以外は撫でられるままになるだろう)

あ、学生さんなんだ!
二年生ってことは、先輩になるんだね。

(自分と同じように学園に通っているということが分かり。
この発言から、此方は1年生だということが分かるだろう)

滝川 浩一 > 「俺も見慣れないものを見ても動じない精神力が必要ですね…」

まだまだ未熟、など武士のような事を言い神妙な顔をする。
撫でるとなんという感触。もふもふの感触に感銘の声を出す。

「ということは1年生…?つい最近来たって言ってたけど、転校生なんですか?」

先ほどの発言を掘り返し彼女にそう問いかける。
だとしたら本当の意味でこの島での先輩だ。やっと先輩面出来る相手が出来たと密かに喜ぶ。

狐々 > えへ、毛づくろいはしっかりやってるからね。

(撫でながら毛並みの感触に感嘆の声を上げた相手の顔を見上げながら、自慢げに微笑んで)

うん、…転校って言うより、入学かな?
前にどこかに通ってたわけじゃなくて、ちょっと事情があってこの学園に通い始めることにしたの。

(転校ではなく、学園生活自体が初めてなようで。
何らかの事情があるようだが、ぼかしているものの言いにくそうにする様子はなく)

滝川 浩一 > 「流石…最近の喋る狐は美意識も高いのですね…」

もふもふの毛皮を撫でながらそのように驚いた様子で返す。

「それは何とも…苦労しているんですね。何か困ったことがあれば遠慮なく教えてください。
 撫でさせてくれたお礼として、微力ながら力になりますよ!」

事情があると聞き、勝手に深刻な事情だと解釈する。
そして困ったことがあったら助けると告げる。
実際、この島に慣れるには少しばかり時間が掛かる。しかも学園生活が初めての彼女には色々、障壁が多いことだろう。

犬派の彼としては彼女が困ってるのを見逃せないようだった。

狐々 > 美意識以前に、ボサボサなまんまで外を出歩けないからね…

(狐々的に毛並みは、人間で言う髪形のようなものだと思っているらしく、「整えるのは当然」のようなニュアンスが含まれており)

そうだね…、色々やることが違ったりして、今は慣れるのに精一杯だよ。
…じゃあ、困った時はよろしくね?

(事実、寮備え付けの家具に最初は手(前足)が届かなかったりと既に色々苦労しており。
お言葉に甘える気満々で述べ)

あ……、もう6時?
ちょっと長居しちゃったなー…

(柱時計のチャイムが聞こえて6時を回ったことを知り、当初の予定より随分長くいたことに気づいて)

滝川 浩一 > 「ま、まぁ…それもそうですけどね」

確かにボサボサのままで出歩けば捨て犬と間違われるだろう。
とかいう失礼な想像をする。

「ええ、困った時はお互いさま、です」

少し使い方を間違えている気がするが気にしない気にしない。
胸に拳を持っていき任せないと言った風に。

「も、もうそんな時間ですか…。すいません、長々と話しちゃったみたいで…」

柱時計を見上げ、そう彼女へと謝罪する。