2016/09/20 のログ
ご案内:「常世公園」に佐伯貴子さんが現れました。
■佐伯貴子 > (ベンチに座りながら、
夕暮れの近づく公園を眺めている。
ずいぶん涼しくなったようだ。
蝉の声も聞こえない)
平和だ…
(「おしるこコーラ」と書かれた缶ジュースを飲む)
ご案内:「常世公園」に阿曇留以さんが現れました。
■阿曇留以 > (だいぶ、涼しくなったわねぇ~)
公園を散歩中の留以。
巫女装束を着ていても暑くなく、長い髪でも首の後ろに汗はかかなくなってきて。
実に過ごしやすく、またおなかにお肉の乗る季節になってきた。
人の少なくなってきた公園をふらふらと歩いているが、ベンチに座った女の子を見つければ少しだけ視線がそちらにいき、なんとなく容姿などをみて――。
「……おしるこ、こーら?」
おもわず声煮出してしまう、珍妙な飲み物。
■佐伯貴子 > ああ、おしるこコーラだ。
おすすめだ。
(そう言ってベンチの隣の自販機を示す)
私は風紀委員の佐伯貴子という。
あなたは?
(神社でもないのに巫女服とはどういうことだろう。
コスプレなのだろうか。
別に悪いことではないので触れないでおこう…
と判断しながら自己紹介する)
■阿曇留以 > 「あら、お勧めなの?
じゃあ一本買ってみようかしら」
見知らぬ人がお勧めするものだが、彼女は普通に飲んでいるようだし、きっと美味しいのだろう。
そんな風に信じて、ベンチ横の自販機にお金を入れて買ってみる。
「初めまして、佐伯さん。
一年の阿曇留以っていいます。
どうぞよろしくおねがいしますね~」
手におしるこコーラをもちながら、笑みを浮かべ自己紹介をする。
彼女が極自然なことを考えているとは思わず。
■佐伯貴子 > 夏は冷たいコーラの味が強く、
冬はおしるこの温かい甘みがありがたい一品だ。
(ただし好き嫌いが激しいらしい。
癖になってしまうものもいるらしい)
阿曇か、よろしく。
(職務質問をしようと思っていたが、
特に不自然さもなく名乗ってきたのでしないことにした)
その格好は仕事か何かなのか。
(話題がないのでつい聞いてしまう。
ちなみに年上でも学年が下ならタメ口と決めている)
■阿曇留以 > 「そんな面白い飲み物があるのね……。
名前だけ見ると凄く珍味そうな感じがするけれど……」
缶をあけ、一口ぐびりと飲む。
飲んだ途端、なんともいいがたい、感想に困る、そんなことを言いたげな顔になった。
「あ、この服装?
ほんとは皆みたいに学生服を着たかったのだけれど……その、歳のせいか、コスプレみたいになっちゃって……。
仕方ないから普段の仕事着にしてる巫女装束をきてるの。
私、本土のほうで巫女をやっててね~」
巫女装束も場所が違えばコスプレ、というつっこみは今までなかったらしい。
制服と巫女装束、どちらがよりコスプレ感があったかは不明だ。
■佐伯貴子 > …感想は言わなくていい…
(どうやら相手の口には合わなかったようだ。
ちょっと残念そうな表情になる)
ふうん、本職なのか。
別に制服を着なければならないという校則はないし、いいんじゃないかな。
本物の巫女だったら別に恥ずかしがることもないだろうし。
(つまり本物じゃなければ…
ということは言葉にはしないでおいた)
■阿曇留以 > 「……ごめんなさい。
決してまずくは無いのだけれど……、三大珍味って、こういう味なのかしらって思って……」
思わず言ってしまう感想。
本当に、なんとも言いがたい味だったらしい。
「そうね、制服着用の校則がなくて本当によかったわ~……。
普通の制服じゃどうしてもコスプレにしか見えなかったから……。
佐伯さんのその服は……富貴委員の制服かしら?」
始めてみる、といったような視線をおくる。
女性の風紀委員は、おそらく初めてみたためか。
■佐伯貴子 > 謝らなければならないのはこちらの方だ。
癖のある味なのにおすすめしてすまなかった。
(ベンチに座ったままだが頭を下げる。
普及させたいのだがなかなかうまくいかない。
一般的にはあまり美味しくないのだろうか)
コスプレにしか見えない…か…
(ちょっと視線をそらして遠い目をする)
ああ、そうだ。
と言っても数種類あるらしいから、その一つだ。
一応本土で言う警察に当たる制服だから、
覚えておくとトラブルの時スムーズだぞ。
(缶を傾けながらそんなことを言うのであった)
■阿曇留以 > 「いえいえ、こちらこそ折角お勧めしてくれたのに、ごめんなさいね」
こちらもおもわずぺこりと頭を下げる。
普及するには、なかなか難しい味だろう。
すくなくとも、留以はそう思う。
「……?」
視線をそらして遠い目をされた。
その行動に気付かない留以は幸せなままでいる。
知らないほうがよい真実もある、ということか。
「そうなのね……。
その、風紀委員さんの制服は風紀委員さんしか着ちゃだめ、なのよね?
……風紀委員になれば、切れるのかしら?」
そんなことを質問してみる。
興味をもってしまったらしい。
■佐伯貴子 > すすめておいてこういうのもなんだが、
こういう経験はこの島の飲食店で活きると思うぞ。
(自己フォローに回った。
事実、異邦人街などで食事をする時は、
かなり覚悟を決めなければならない)
…きっと、親しい人が指摘してくれるから…
(頓珍漢なことを小声で言った)
風紀委員しか着れないが…
ファッションで選ぶ委員会じゃないと思うぞ。
こう見えて結構仕事は忙しいし、
危険と隣り合わせだからな。
(公園でサボっている人間が言っても説得力はないが、
これでもホームレス対策という名目があるのであった)
■阿曇留以 > 「……そう、なんですか?
この島って、異邦人のかたもいますし……やっぱり食生活とか違うのかしら」
もう一度、ぐびりとおしるこコーラを飲む。
そして再び、なんともいえない顔になった。
「えっ、あの。
いまなんだか気になることいいませんでしたか?」
ぼそっと呟いた声は、静かな公園ではぎりぎり聞こえたらしい。
「危険と隣り合わせ……。
それはちょっと……困りますね……。
わき腹に傷とか……できちゃうのはちょっと……」
とある男を思い出しながらそんなことをいいつつ。
その男が風紀委員かはしらないが、危険ということはきっと彼みたいにわき腹から血を流すような危険さ、なのかもしれないと思いつつ。
■佐伯貴子 > そうだなあ…
人間は人間とつるみがちだから中々わからないが、
異邦人街とか行くと人間じゃないのしかいないから、
食べるものも当然違ってくる。
(個人的にはフンコロガシの…
そこまで思い出して回想をやめた)
いや、なんでもない。
君に親しい友人がたくさんできることを祈っているよ。
(ニッコリと笑顔でそう言った)
脇腹に傷?
心あたりがあるのか?
傷だけならいいが、顔に大きくとか、
最悪殉職したりもあるからな…
これはおすすめしないよ。
(拳銃をぶら下げていればほぼ安心な前世紀の日本の警官とは違う。
異能力と常に戦い続けているのが風紀委員なのだ)
■阿曇留以 > 「人間じゃない……。
それは、食生活も違うわよねぇ。
異邦人ってそういう方もいるのね……」
異邦人の知り合いは、知る限り一人だ。
まぁ、彼は人間だけれど。
「えっ、あの。
この服、どこか変なところが!?
というより、私友達いないみたいな認識されてません!?」
ぱっ、ぱっ、と自分の服装を見るが巫女装束的におかしいところはない。
巫女装束的には。
「ええ、知り合いの男性が……風紀委員なのかはしらないのだけれど。
最近傷を作っては広げて、傷を作っては広げてを繰り返してて……。
ついこの間も緊急入院しちゃって。
そういう風に過酷なのかしらと思ったの」
くすくすと男性を思い出し笑い。
同時に、やはり大変だろうなと思いなおして風紀委員の服装は諦める。
この服ならコスプレ感はでないだろうなぁと思ったのだ。
■佐伯貴子 > 私も本土出身だから何となく分かるが、
人間だけを基準に考えると、
予想外のところからダメージを喰らいかねないからな。
(かなり真剣な眼差しでそういうのだった。
佐伯貴子本人はと言えば、
吸血鬼と人間のハーフに血を吸われている存在であった)
別に変なところっていうか…
うーん、友だちがいるのならみんないいやつばかりなんだろうな…
(1年生と言ってもこの島で何年暮らしているかわからない。
指摘してくれる存在が現れるのを祈ろう。
ともあれ、異邦人の存在に比べれば、
コスプレ風の衣服はそれほど問題ではない)
へえ、そこで笑うってことは大した怪我じゃないんだろうが…
そういう委員もいるし私のような委員もいる。
どちらにしろ危険とは縁を切れないとは認識しておいてくれ。
(風紀委員についてはそう述べると、
空き缶をゴミ箱に投げ入れる。
何度も繰り返したおかげで今では命中率100%だ)
じゃあ、私はそろそろ行く。
気をつけてな、阿曇。
(ベンチから立ち上がると、
軽く手を降って駅の方角へ歩いていくのであった)
ご案内:「常世公園」から佐伯貴子さんが去りました。
■阿曇留以 > 「そうねぇ……せっかくこの島にきたのだし、やっぱりそういう事にはなれないとだめね」
そういう意味では、よい取っ掛かりを作ってくれたかもしれない。
もういちどぐびりと飲んで……やっぱりなんとも言いがたい顔。
「……えぇ……。
この服、変かしら……」
そのおかしさに気付かないのはここが本土とは違うからか、留以の慣れか。
「ふふっ、わかったわ。
今日はありがとうね、佐伯さん。
また、どこかで」
去る佐伯に同じように手をふり返す。
そして、代わりに留以がベンチに座る。
■阿曇留以 > そして誰も居なくなった公園。
辺りは夏ではなくどちらかというと秋に近く。
おしるこコーラをぐびり。
(……なんともいえない、味ね~……)
美味しいわけじゃない。
けれどもまずいというわけではなく。
この味をなんと表現すれば良いか迷う。
■阿曇留以 > 夕暮れ時。
沈みかけの太陽をみると寂しくなるのは、季節のせいだろうか。
もっとすれば、もっと感傷的になってしまうかもしれない。
寒くなってくると、だんだんと夜が、寂しくなってくる。
(あの子、元気にしてるかしら)
本土においてきた妹を思う。
元気にはしてるだろうけれども、何かと怠け癖のある妹だ。
だらぁんとしていることだろう。
■阿曇留以 > さて、この後どうしようか、と悩む。
また散歩も良いだろうか、と思ったが後一時間もすれば寮へ戻る時間だ。
それに、夜は何かと動き出す時間でもある。
それは妖怪だけじゃなく、そういう類の人間も、動物も。
「……ここで訓練……っていうのも、面白そうだけれど……」
でも、それはどうなのだろうか。
少なくとも真剣はまずいかもしれない。
木刀ぐらいなら許されるかもしれないが。
■阿曇留以 > いや、とりあえず今日はよそう。
こんど、大太刀の木刀でも探しておいて、練習するかは後で決めよう。
そう決めて、ベンチを立つ。
片手にはおしるこコーラを持ちつつ。
「……んっ」
やっぱりぐびりと一口。
おいしくない。まずくもない。
けど……
「……なんだか、癖になりそうな味ね~」
ほわわ、と笑顔をこぼしてその場を去る留以。
ご案内:「常世公園」から阿曇留以さんが去りました。