2016/09/24 のログ
ご案内:「常世公園」に加冷さち子さんが現れました。
加冷さち子 >  室内が蒸し暑い。
 されどエアコンを付けると寒い。
 窓を開けてもイマイチだ。
 故に涼みに外を出た、のだが。
 
「……涼しいけど湿気ています。」

 確かに風は冷たい。
 そして妙な湿気が纏わりつく。
 暑くないから悪くは無いが、これじゃない感。
 とは言え部屋よりマシだとベンチに座る。

「うへ、ひんやりしてます」
 

加冷さち子 >  
「しかも暇です。
 TVもネットもないです。スマートフォンでも弄りますか。」

 なにげはなしにスマートフォンを取り出して弄り始める。
 ソーシャルゲームやネットサーフィン、SNSを適当に眺める。
 特にすることもない、と言った体だ。
 

加冷さち子 > 「……うへ、詰みました。
 犬も対策もないのに羊を減らすカードしかありません」

 別のゲームを始めたのだろう。
 げんなりした顔でスマホを弄っている。

「はぁ、初手で詰むとどうしようもないです。
 ヤギやヒツジを増やして遊ぶのはこの位にしておきましょう。」

ご案内:「常世公園」に世永明晴さんが現れました。
世永明晴 > 目が覚めると公園だった、なんて笑い話にもならない。

いつもの事だったので、それ以上は考えず。
意図があっても、分かりはしないのだから。
どうせだから散歩でもしようと考える。歩くには悪くない気候だ。

「…………ん。あれ。……加冷さん……でスか。なにしてるんでスか、こんなとこで」

そんな時に知人に会ったのは、偶然であったのだろう。

加冷さち子 >  
「蒸し暑いんです。昨日は寒かったのにどうしてくれるんですか先輩。」

 ぶー、と口を尖らせる。
 寝起きだ、と言わんばかりの彼へと視線を合わせ直し、

「で、"寝起き"ですか世永先輩。
 相変わらず難儀しているみたいですけれど。」
 

世永明晴 > 「俺に言われましても」

苦笑をして、空いてるベンチの隣に座り込んだ。
「でも、そうでスね。ちょっと寝苦しいのかもしれません」

それでも、と一つ続け。

「あんまり、遅い時間に女性の一人歩きはよくないでスよ」
嗜めるような口調で一つ溜息をついた後。

「……もう慣れちゃいました」

加冷さち子 >  
「夢遊病者に襲われても防犯ブザー鳴らしますので。
 と言うかナチュラルに横に座りますね世永先輩。3秒だけ見直しました。」

 特に身体は動かさず。
 ベンチの大きさ的に脇に退く必要もない。

「諦めたの間違いではないんですか。」

 慣れた。
 そう耳にすれば、即座に断言する。
 

世永明晴 > 「……ん。あ」

あまり意識していなかったとばかりの声を上げる。
「すいません、どきましょうか」

歩くには体力がいる、立っているのも体力がいる。
まぁ、本当にただそれだけであったのかもしれない。

その言葉に少しだけ目を閉じた後、頭をかく。

「……どうでしょうね。よく、分からなくなってきました」

断言に返すのは、浮いた言葉。

加冷さち子 >  
「見直されたくないとかとんだチキンですね。
 褒められて嫌な経験でもあったんですか。」

 曖昧に浮いた世永の言葉。
 聞き届ければ、すぐに言葉を返す。
 
「はぁ。寝ている方に聞いた方が良さそうですね。」

世永明晴 > 「……あ。褒めてたんでスか」

すいません、ありがとうございまス、そう言いながら苦笑する。
分かりづらいのか、それとも自分が鈍いのか。

「嫌ですよ? もちろん、今の状態は。……でも、あれでスね。……」
少し、何かを言おうとしたのか。それっきり口を閉ざした。

加冷さち子 > 「思わせぶりな態度ですね、世永先輩。
 そうやって何人もの女を  いえ、先輩に限ってそれは無いですね。」

 言いかけて口を閉ざした素振りを見れば、冷ややかな瞳を作って視線を投げる。
 はぁ、と、声で溜息を示し。

「で、どうします。
 帰りますか。それとも遊びに行きますか。サタデーナイトですけれど。」
 

世永明晴 > 「俺に引っかかるなら、詐欺の方を心配した方がいいんじゃないでスかね」

肩を落としながら苦笑する。
冷ややかな瞳に少し委縮したように背を丸めた。

「……えぇと。……暇なら付き合いまスよ。……遊びは、あまりわからないでスけど」
知ってまスか? 小首を傾げ、視線だけ横に向けた。

加冷さち子 > 「詐欺に掛かるさっちゃんとか言うつもりですか。」

 適当な冗句で流し、軽く思案する。
 遊ぶとしたら――思い立った様に、スマートフォンを開く。
 十秒もしない内に声を漏らし、スマートフォンの画面を世永へと見せる。何かをを見つけたのだろう。
 調べものは得意だと言わんばかりの流れるような動作だ。

「ああ、今から急げばレイトショーが間に合いますね。
 マジカルなアニメもの?みたいですけど。なんでしょうこれ。
 時間も時間だから、遅くまでやってる所の変な物しかないです。」
 

世永明晴 > 「掛からないでくださいよ」
気に入ってるんですか、さっちゃんて言うの。
そう訝しげに問うた後。

「……相変わらず、そういうの上手でスよね」
俺はとんと苦手でそういって苦く笑った後。

「なんでしょうね、これ。……見ましょうか?」
奇妙な物を見た時の様に目を瞬かせて首をかしげる。

先程起きたばかりなのだ。どうせ、自分はしばらく眠気などこない。
彼女がどうか分からないが……。

加冷さち子 >  
「ええ、まぁ。
 後気に入ってなんかいないです。自称したら恥ずかしいじゃないですか。何言っているんですか世永先輩。」

 軽く肯定したのち、矢継ぎ早に飛び出る否定の口調。
 本心はともあれ。

「B級アニメじゃない事を祈りましょうか。
 ああ、内容調べたりはしませんからね。」

 流石に無いです。と、手をはたつかせてからスマホを締まって立ち上がる。

「じゃ、遅くなる前に行きましょうか。
 まさか歩けないとか言わないですよね。」

 軽く急かしつつ先に歩く。
 少々急いでおきたい上映時刻なのだろう。

 ……内容については伏せるものの、加冷さち子は眠かったのだろう。
 途中で寝てしまい、何処かのタイミングで姿勢を崩し世永に寄りかかる。
 起こせば『寝てました?』と小声で言いつつ起きるし、
 起こさなければ映画の後にでも目を覚まし。『起こして欲しかったです』
 などとぼやいただろうか。
 

ご案内:「常世公園」から加冷さち子さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から世永明晴さんが去りました。