2016/10/30 のログ
飛鷹与一 > 「……んぁ、もう日付変わったのか…そして明日は月曜日」

ポケットに突っ込んだスマホのバイブに、億劫そうにそれを取り出して時刻確認。
ブルーマンデーの足音が迫る。憂鬱だ…特に魔術の実践講義の追加補習がある。
未だに初歩的な魔術さえ使えないので、そろそろ笑い事では済まないのだが。

「……アプローチが間違ってる可能性も…ズズ…」

コーヒーをちびちびと飲みながら独り言。話す相手もいないので自然とこうなる。
ただでさえ月曜日は憂鬱になりがちなのに、補習もあるという事でダブルパンチだ。
周囲を見渡すが静かなものだ…流石に深夜に差し掛かった時間なら当然か。

飛鷹与一 > 「……と、いうか異能があるから何時誰に影響及ぶか分かったもんじゃないし…」

自分でも把握できない、まさにトラブルメイカーな力。有効活用すら出来ない。
一人でポツンとしているのは寂しくは思うが、誰かに変な影響を与えるよりはマシ、と思いたい。
せめて自分で制御できればいいのだが、簡単なオン・オフすらも出来ないのが現状だ。

「……これがあると、何時まで経っても…「平凡」にはなれないな…」

嘆息と共にコーヒーを飲み干して。体は温まったが心はちょっと冷たい。

飛鷹与一 > 「……うん、帰ろう」

折角温まった体を冷やしてもしょうがないので、そのまま立ち上がって。
近くのゴミ箱に空き缶を捨ててから一息。ゆっくりと公園を一人後にする。

――彼は気付いていなかった。自らの異能の影響で、今しがた捨てた空き缶。
それの性質が「狂い」四角い奇妙な形へと変化していた事を。

ご案内:「常世公園」から飛鷹与一さんが去りました。