2017/01/31 のログ
ご案内:「常世公園」に二階堂 颯さんが現れました。
二階堂 颯 > 迷った。
完全に迷った。

上司からのお使いの途中だった。
疲れて、一服しようと思って。
そうして、どっかに座れるところがないかなーと。

「………………。どこだよ。ここ。」

本能に従って移動し続けた結果。

ご案内:「常世公園」にクロノさんが現れました。
クロノ > (冬も本格的シーズン真っ盛り、木枯らし駆け抜ける公園の片隅、通年ファッションとは無縁の、鋼鉄の少年がのんびり歩く。)

…ん、んー、ぅあ…。

(ふと立ち止まっては、両手をぐーっと伸ばして眠そうな大あくび。そんな無防備かつ非常に人間臭い挙動をしている男の子だけど、胸の小型エンジンは甲高い音を立てて回っているし、背中からちょこんと突き立つ小さな排気筒からは温かい排ガスが出ている。体のどこかが動くたびにジージー、ヒュンヒュンと音が鳴るあたり、コスプレとかではないらしい。)

二階堂 颯 > 「お…お、お?」

視界に入る人影。
緑と白を基調にしたフォルムと重量感。
ロボット、というやつか。
それにしては、中の人と評するべきか。
僅かに見える顔周りは、明らかに人間である。
行動も、誰がどう見ても人間である。

「何アレ…え?」

耳に届く駆動音。
それは人間由来ではないことは確かだが。
ぼそっとこぼしたその呟きは、その相手にも届く距離だ。

「げ」

っとうめき声を上げて、思わず口を塞ぐのも仕方ない。

クロノ > …ん…ふぁ、
(未だ眠そうに、気だるげに目尻を拭う金属の指先。節々をギュンギュン言わせながら屈伸してみたり、足腰のストレッチをしてみたり。…仕事の合間に凝り固まった身体をほぐそうとしているサラリーマンのような、見た目の顔立ちの割にはオッサン臭い仕草を続行していたけれど。)

…ん? …あぁ、ぁはは…。やぁ。
(そう遠くない距離、何やら驚きの混じったその声音に振り向く緑色。相手の表情と挙動に、すっかり見られていたロボットの方は力なく苦笑いして、照れ臭そうに髪を掻く。)

二階堂 颯 > 何かに似てると思ったら、あれだ。
仕事で疲れてる上司に似てる。
よくおばさん臭いって言って怒られる上司に似てる。
ますますどっちかわかんなくなってきた。

「お、お、お、おう…。」

動揺してうろたえて答える。
突っ込むべきか。言わないべきか。
まさか、初対面の人間(?)にお前何だなんて聞くわけにもいかないし。
さて、どうするか。と。

「ん、ん…えー、っと…だね。」

言葉を濁すにとどめた。

クロノ > (見た目男の子なのに老けた仕草のロボと、それを目撃して何やら狼狽える相手。数秒の何とも言えない微妙な雰囲気の空気、やがてロボの方が相手に向き直って。)

…えっと、びっくりした?…ふふふ、大丈夫。ちょっと気分転換に体操してただけだよ。…えっと、 … ピッ … ププッ … えっと、
(人間そっくりの挙動がふと止まって、ロボットはおでこのインジケータランプを忙しそうに点滅させながら何か通信している様子。)

… ププッ … 、えっと、きみは、学校の生徒ではない、かな?データベースを検索してみたけど、思い出せない。
(どうやら、学校に設置してあるサーバーか何かと通信して、相手の顔立ちや声紋から個人データをロードしようとしたらしいロボット。残念ながら思い当たるデータが無くて、ロボットは少し困惑ぎみ。)

…僕はA1101S 8928327 通称、クロノ。…きみは?
(校外の一般人と判別したロボットは、とりあえず名乗ることにした。型式と製造番号、いかにも機械らしい自己紹介。)

二階堂 颯 > 違う。
何をやってたか、じゃない。
俺が気になってるのはそこじゃぁなくって。

「お、お…お?」

さっきからこれしか喋ってない気がする。
解析音、でいいのか。

「…あ、あー。まあ、ね。」
「えーっと…。二階堂 颯。異邦人街で住み込みでバイトしてる。」

そうか。
ここだと何らかの形で学園に関わってるほうが多いのか。
学生じゃない僕は珍しいのか。
一人ぼそぼそと呟きながら、名乗り返す。