2017/04/13 のログ
ご案内:「常世公園」に東瀬 夏希さんが現れました。
■東瀬 夏希 > 「……ふぅ」
公園のベンチに座って一息。
最近少しだらけ気味の生活になっていたため、引き締め直すためにランニングをしていたのだ。
「目標が不明瞭になると……どうしてもやることが半端になってしまうな」
天を見上げて嘆息。
異端狩り。その夏希の至上命題は、絶対性が現状大きく揺らいでいる。
『異端と言えど悪ばかりではない』と言うことを知ってしまった今、無差別に異端を狩る気持ちになりきれないのだ。
ご案内:「常世公園」に龍宮 鋼さんが現れました。
■龍宮 鋼 >
(ポケットに手を突っ込んで街を歩く。
ランニングでもなく街の見回りでもなく、ただの散歩。
三年に上がったからといって特に面白い事があるわけでもなく、パチンコでも行くかななんて考えながら公園を通ったら、見知った姿を見つけた。)
――おう夏希じゃねェか何してんだこんなとこで。
(声を掛けてそちらへ歩いていく。
前回和解したとは言え、初対面のイメージが「問答無用で異端を辻斬りしていくヤバイ女」だ。
公園のベンチでのんびりすることもあるだろうが、それがなんだか新鮮なようなしっくりくるような。
しかし敵意はなく、至ってフレンドリーに右手を上げる。
二度もケンカをしたならばもうダチもダチのマブダチだ。)
■東瀬 夏希 > 「……ああ、貴様か」
対して、こちらはいつも通りAnti Heresy Holy Weapon Seriesを取り出すこともなく。
敵意も何もない普通の目で鋼を見る。
「奇遇……と言うのも変な話だな。公園なのだし、会うこともあるか」
その目からは、以前までの盲目的な狂気は消えているが、同時に覇気も薄れてしまっている。
ご案内:「常世公園」にオルファさんが現れました。
■オルファ > こんな所に公園があるとはなァ……へへ、丁度いい。少しくらい暴れてやろうか……。
(きょろきょろ、と周囲を見回しながら歩くのは巨大な狼の獣人。鼻をヒクつかせ、ずんずんと歩きながら呟いた)
匂うぜ……獲物の匂いがよォ……!
■龍宮 鋼 >
なんだ腑抜けた面しやがって。
異端狩りはどうした。
(どっかと隣に腰を下ろす。
どうにも狂気的な色が失せているのは良いが、同時にすっかりつまらない目になってしまっている。
腑抜けた感じも彼女には合わないような気がする。)
まぁ俺だって散歩ぐらいすらァな。
あれか、男連れ込んですっかり牙抜かれたってか。
(喧嘩っ早い巨乳の女が男と同棲をはじめたと言うような噂を聞いたことがある。
それが彼女の事とは限らないが、カマを掛けるつもりでそう口にして。)
――なんだアイツ。
(そこに現れた狼男に気が付いた。
ベンチに座ったままそれを観察するようにじろじろと。)
■東瀬 夏希 > 「休業、というわけでは無いがな。無差別に狩るのはやめた」
ふぅ、と溜息。今まで閉じていた眼を開かざるを得なくなった以上、立ち振る舞いも変化せざるを得ない。
少なくとも、今まで通り『異端=即殺』と言う行動をとれるほどの盲目さは残っていなかった。
「―――き、貴様!それをどこで!?」
そして毒気が抜けたことで、反応も些か素直になる。
実際、夏希は男性を部屋に連れ込み、同棲状態にある。男性なのかも些か不確定で、存在定義もよくわからない相手であり、恋人と言うよりは手間のかかる同居人と言うのが現状の夏希の感覚ではあるが。
―――しかし、元々は苛烈なる異端狩り。意識変革があったとは言え、その根本がそうそう変わり切ることもない。
「――――――」
あくまで鋼との会話を続けながら、こっそりとゲート魔術を起動し、いつでも抜けるようにする。
明らかに粗野である獣人。嗚呼、これこそ……
「(一切の憂いなく、狩るべき異端と言うのはこういうのだったな)」
今まで自分が始末してきた異端そのものであった。
■オルファ > (公園にずかずかと入り込んできた狼は足音を鳴らしつつ、真っ先に目を向けるのは二人の女の子――無論、龍宮 鋼と東瀬 夏希である。何やら難しそうな話をしている気がするが、知ったことではないと言わんばかりに近づいていき――)
へへ……嬢ちゃん達。
夜分遅くにこんなところで彷徨いてると危ないのさァ!
(ある意味、無差別とも取れる――そんな左右の豪腕による爪を大きく右足を踏み込んでそれぞれ二人へと振るう! かなりのスピードとパワーだ!)
■龍宮 鋼 > そりゃ結構だ。
(くっくと笑う。
別に彼女の事をどうこう言えた義理では無いのだけれど。
それでも無差別に狩らなくなったのは良いことだ。
自身の「電話友達」の相手に斬りかかられては困るから。)
ああ、マジだったのか。
なかなかやるなぁ。
オイどんなヤツだよ、教えろよ。
(完全にダチの恋バナをダシに面白くなろうと言う笑顔。
ニヤニヤと笑いながら彼女の頬をつんつんしようと右手を伸ばす。)
――あァ、めんどくせえな。
(しかしそこに振るわれる狼男の爪。
僅かに腰を上げ、自身の右手をその掌へと軽く当てる。
それだけでその太い丸太のような片腕は動きを止めて、代わりに自身の足元から地面へ重たいものが落ちたような音が響く。
狼男の方は衝撃を全て吸い取られたような感覚を受けるだろう。
隣の少女を襲った方は何もしない。
彼女ならばそれなりに対処するだろう。)
■東瀬 夏希 > 「ぐ、ヤブヘビだったか……!」
ニヤニヤと笑っている鋼に顔をしかめる。カマをかけられたのに思いっきり引っかかってしまったと言うことだろう。交渉術の担当だった先達に叱られそうな展開だ。
が。
「まあ、後でだな」
取り出した柄を握り、そして片手で獣人の爪を受け止める。
手にしたのはAnti Heresy Holy Weapon Series Heresy type「Siegfried」(対異端法化兵装群異端型「ジークフリード」)。
その固有性能『穢れたる血は全てを阻む(ファフニール)』により、夏希は背中以外を竜鱗と同格の硬さにしている。
背中は人肌のままだが、腕を使って受け止める分には何の問題もない。
そして……夏希は人並み外れた怪力の持ち主。獣人の攻撃であろうが、受けるだけなら大した問題はない。
■オルファ > 何ッ……!
(見た目は中学生のような子供のくせに、龍宮、東瀬共に腕一本で爪は止められる。そんな現象を理解できない、と言わんばかりに目を丸くして――)
これならどうだ……!
(引いた手を握り締め、魔力を全身に迸らせて――咆哮。そして、更に「筋力増加」により全身の力を上げると、拳を下から突き上げるように龍宮と東瀬の腹部へと振るう!)
■龍宮 鋼 >
ヒッヒ、後からじっくり聞かせてもらうからな。
(男の腕を受け止めたままニヤニヤと笑う。
その態度は男の事など意に介していないと言うようだ。
実際今はケンカという気分じゃないし、どうでもいいことに間違いはないのだけれど。)
――あのよォ。
(咆哮にも怯まず、完全に立ち上がる。
流石に膨れ上がった筋肉を見ればポケットから手は抜くが、それだけ。
今度の一撃は流石に自身の力を超えていて、化勁で流すことは出来ない。)
見てわかんねェか、取り込み中だ。
(だから、逸らす。
身体を半身にずらし、拳の横っ面を右手で払うように殴りつける。
僅かに逸れた男の拳とすれ違うように左脚を送り出す。
そのまま地面を踏み付け、左腕を突き出した。
巨大な質量を乗せた拳が男の腹へ襲い掛かる。)
■東瀬 夏希 > 「嫌だ、と言っても聞かんのだろう?貴様の場合」
溜息交じりにジークフリードを地面に突き立てる。
そして、腹部への攻撃は……無視。
背中を狙わない限り、ジークフリードの防御力は鉄壁である。流石に完璧とは言えないにせよ、ただの拳程度なら大した問題にもならない。
「貴様のような連中ばかりなら、私も気が楽なのだがな」
言いながら、ジークフリードにもたれかかるようにして吹き飛ばされるのを防ぎながら、ゲート魔術で今度は白銀の銃を取り出す。
銃身には『Anti Heresy Holy Weapon Series Extermination type「Santiago」(対異端法化兵装群殲滅型「サンティアゴ」)』の文字。
「まあいい……異端狩りを執行する」
そして、迷いなく引き金を引く。銃弾は法化処理がなされているため、異端……人外存在には毒となるように作られている。
■オルファ > う、ぐぅっ!?
(筋肉の塊のようになった自身のパワーでも、二人への攻撃は全く効いていないようで――それどころか、)
ぐぁぁっ!!
(銃声と共に向けられた東瀬の白銀の銃。凶悪な弾丸は左肩に食い込み、背中から突き抜けることは無かった。体内でとどまる事になり、熱さが傷口から広がっていく――毒か、と本能的に察知した次の瞬間、龍宮の拳が飛んでくる――ズドッ、と鈍い音とともに腹筋で拳を抑え――)
――~ッ!?
(苦悶の表情。鈍い音と共にくい込む拳は巨大な何かにぶち抜かれたような質量を持っており、狼の巨躯で踏ん張るも、後ろへと吹っ飛ばされる。腹部を抑え、こみ上げる嘔気を必死に堪えつつ――)
お……覚えてろよっ……!
(捨て台詞を吐いて、脚を引きずるように狼は逃亡していく――たったの数発でボロボロにされてしまったようだ……)
ご案内:「常世公園」からオルファさんが去りました。
■龍宮 鋼 >
――なんだったんだアイツ。
(自分ならばむしろここから、と言うところで逃げていった。
とは言えこちらは二人、自分はともかく彼女の方は割りと容赦が無いのでまぁ気持ちは分からなくも無い。
それでもなんとなく歯切れの悪いモノが心に残る。
次に見かけたら改めてケンカを吹っかけることに決めた。)
――んで?
んでんでんで?
ウブかと思やァオマエなかなかやるじゃねェの?
オイまァ話せよジュース奢ってやっからさ。
(とりあえずモヤモヤは彼女をからかって晴らす事にした。
彼女をベンチへ押しやって、自身は自販機の方へ。
小銭を入れて適当にボタンを押したらコーヒーとおしるこコーラ(ホット)が出てきた。
おしるこコーラの方を彼女に渡す。)
■東瀬 夏希 > 「……追撃すべきか判断に迷うな」
ジークフリードをしまいながら、一応逃げて行った方向にサンティアゴを向ける。
ヘッドショットで一気に始末してしまうか、と考えたが……
「(私自身の射撃の腕は平凡だし、もうすぐサンティアゴの有効射程から外れる。シャステルで狙撃してもいいが、万一の場合の跳弾や流れ弾の危険は無視できんか)」
溜息を一つ吐いてサンティアゴもゲート魔術で送り戻す。
……ある意味異端より厄介な相手がおしるこコーラ(ホット)を差し出してきた。
「勘違いするな。あくまで保護をしているだけにすぎん。冬夜はこの世間の常識があまりに欠如しているから、私が面倒を見ているだけだ」
目を背けながらぐいっと飲みこむ。滅茶苦茶甘ったるい。
……が、実はこの東瀬夏希と言う少女、極度の甘党である。
この甘ったるさが不快ではなかった。
■龍宮 鋼 >
ほっとけほっとけ。
あんなん相手にしてたら体いくつあっても足りねェよ。
(こちらはもう追い払えばそれでいいと言う考えだ。
来るものは拒まず、去るものは追わずが自身の信条である。)
はーん、冬夜ねェ。
そォかそォか、冬夜クンつーのか。
(名前まで知ってしまった。
ニヤニヤと楽しそうに笑いながら缶のプルタブを開けてコーヒーを一口。)
この島にゃァ生活委員会っつーそう言うヤツを保護してくれる組織もあるっつーのに、わざわざ自分で保護してやってんのか。
相当気に入ったみてェだなその冬夜クンとやらのことをよ。
(異邦人の中には当然こちらの世界の常識を知らないものも居る。
そんなもの達のために生活の支援を行うのが生活委員会だ。
信頼の置けない組織では無いのだから、少なくとも彼らに預けてしまえば手間も無いし安全である。
なのに彼女は自分で保護しているらしい。
つまりそれはそう言うことだろうと、肘で彼女の腕を突っつきながらニヤニヤニヤニヤ。)
■東瀬 夏希 > 「職業柄な……迷いはあるが、私は異端審問教会の異端狩りだ。
ああいうタイプの異端を放置するのも座りが悪い」
言いながらもわざわざ追いかけるつもりもない様子。
少しは丸くなったのかもしれない。
「しまっ……違う、そういうことではない!色々と特殊すぎて、自分の手元で管理する方が安全だと判断したにすぎん!」
むきになって反論。
実際に恋愛感情はないが、孤独を何より恐れる夏希にとってよりどころとなっているのも事実。入れ込んでいる、という意味では全く以てその通りなのである。