2017/04/22 のログ
ご案内:「常世公園」に真乃 真さんが現れました。
真乃 真 > …子供のころからヒーローに憧れていた。

もしかしたら始めは人とは違う力を持っていることの理由をそこに求めていたのかもしれない。
周りと自分が違う理由。分かりやすくポジティブな理由。
でも、いつからかそれはヒーローというあり方への憧れに変わっていた。
…きっかけは何だったのか…昔の話なのでよく覚えていない。

今でもヒーローのそのあり方に憧れて、憧れるづけているのだけども!

「くはははは!!その程度か異能戦隊アートファイブ!!
 その程度では拙者には一切ダメージを与えられないぞ!!」

『くそう、シャド影何て強さだ!!』

そう、真乃真は悪の組織の幹部悪忍者シャド影として子供たちの前に立っているのだ。

…何でこんな事になったのだろう?

真乃 真 > 一、子供が三人で顔を見合わせて悩んでる。
二、何を悩んでいるのか声を掛けるといつもより人数が二人少ない分アートファイブごっこが出来ないという。
三、「そうか!君たち!困っているのか!ならば!!僕が助けよう!!」

…回想終わり。

…それにしても最近の子供のごっこ遊びは殺意が凄い。
子供は手加減知らないし、普通に異能で炎は飛んでくるし、異邦人の子は凄い力強いし。
その内、怪我するんじゃあないだろうか?

「いつも、こんな風にやってるのかい?」 『ううん、いつもは敵役の人いないから!』

「…そうか!!なら良かった!
 そろそろ拙者も本気を出すとしよう!シャド影忍法!墨隠れ!」

なるほど、それなら一安心。
…あとはどういう風に上手く負けるかだな!!
一度距離を取るために手持ちの魔道具を起動させ黒い煙を出す!

真乃 真 > 『卑怯だぞ、シャド影!』
「くはははは、忍者に卑怯は誉め言葉よ!」

酷く忍者を貶める感じのシャド影のキメ台詞を言う。
多分実際の忍者に怒られたのだろう、三週目くらいには『抜け忍に卑怯は…』に変わっていた。

「…おっと、石を投げるのは無しだ!危ないからね!」

遠くから投石というヒーローにあるまじき攻撃法をとっている子に注意をする。
変な方に飛んで行ってだれか怪我でもしたら大変だ!

『くそう、このままじゃ勝てない!せめてあと一人いれば必殺技が使えるのに!』
『今いるのがね!レッドと、ブルーとファイヤーだから撃てない!』
『誰か近くにいる人のやってもらったら?』

…おっと、どうやら三人で固まって作戦タイムに入ったようだ。
そんなに律儀にしなくてもいいのに…。
だが、ここでは口を挟まず待つのが悪役のマナーである。

真乃 真 > しばらくして話がまとまったのか三人同時に走って来た。

『必殺、ファイヤー!水レッドアタック!』

まさかの新必殺技だ!
炎の異能を飛ばすと同時に水の入ったペットボトルを投げてくる!
それに…食らわないように当たりに行く!

「ぐわーー!!」

断末魔の叫びをあげて。
持っている魔道具で派手な爆発を出して御仕舞。

『もっかい!もっかいやろう!』

「そうだね。もうしばらく遊びたいのはやまやまだけど!
 どこかで僕の助けを求める声がする!だから、また今度!
 怪我しないように遊びなよ!!」

無駄にカッコいいポーズでそんな事を告げて公園を去る。
たまには悪役をするのも悪くは無いなやっぱり!!

ご案内:「常世公園」から真乃 真さんが去りました。