2017/05/04 のログ
ご案内:「常世公園」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 大型連休改め退屈で死にそう週間もそろそろ折り返しを過ぎた頃になった。
金も女っ気も無い事に定評のある俺は、缶チューハイ片手に公園のベンチで日に当たるくらいしかする事がない。
いや、実際のところ今日は昼まで出勤して連休明け一発目の授業の準備をして、その帰りにコンビニに寄ってから公園に来たのだが。
……あれ?振り返ってみると中々に忙しいのではないか?

「まあどのみち女っ気は無いんですけどねー かーむばーっくモテ期ー」

今日も今日とて雲一つない青空の下、ダメ人間此処にあり、である。

暁 名無 > 「俺だって女の子とキャッキャウフフしてーよばかー
 キャッキャウフフっていうかもう公共の場で軽々しく口に出来ないような事だってしてーよーばーーか」

安酒片手にうだうだしているおっさん状態だが、実のところちっとも酔ってない。
ただこうして酔ってるふりをしていれば、世話焼きな女の子が声を掛けてくれるかもしれないっていう寸法である。

うーむ、我ながら成人として恥ずかしくないのってくらいにガバガバな作戦だ。
参謀には向いてないな、俺。間違いなく。

「……まあこのところ仕事仕事で潤いが無いから脳みそ渇いてんのかもしれねえな。」

酒じゃ癒せない渇きもある。世の中ってのはシビアに出来てるもんだ。

ご案内:「常世公園」に真乃 真さんが現れました。
真乃 真 > ああ、確かに昼間から酒を飲んで酔ったふりをしていれば世話焼きが声を掛けてくることもあるだろう。

「どうしたんだいそこの人!ゴールデンウィークの昼間っからそんな風にベロンベロンになってるなんて!
 何か辛い事でもあったのかい?」

ただし、それは男だ!
しかも、白いタオルを首に巻いたひどく声が大きい男である!

…全く世の中はシビアに出来ている。

「…いや、特に辛いことが無いんだったらいいんだけどね。
いいや、あるね!あるに違いないね!さあ、なんでも僕に話すがいいさ!!」

いや、無いのにこんなところで昼間から酒を飲んでいるなんて!
目の前のこの人も流石にそんな駄目人間ではないだろう!

きっと、耐えられない何らかがあったに違いない!!

暁 名無 > 「あー……」

やたら大声で捲し立てる声に自然と眉間に皺が寄る。
俺が知ってる中でもこの無駄な熱量を持っている生徒というのはそう多くない。
が、まずまあその前に。

「真乃、お前来年から社会に出るってのにずけずけとタメ口利くのは感心しねーぞ?」

よっこいせ、と崩していた体勢を立て直す。
漏れかけた欠伸を噛み殺して声の主を見遣れば、思った通りの姿がそこにあった。

「世話焼きなのは良いけどよ、締めるとこはちゃんと締めとけ。な?」

真乃 真 > 「おっと、そうだね!いや、そうですね!
 えーと…。」

目の前の人の名前が思い出せない。
いや、知り合いじゃあないな!

そしてため口を使わないように言ってくるという事は
…先輩かな、いや!先生だな!

つまり、目の前の彼は真が知らない先生だ!!
しかし、真を知っている先生だ!

「さては、君は…いやあなたは先生ですね!!
 …会った事ありましたっけ?なんか会った事がある気がするんだよなあ…。」

真は人の顔を覚える事にかけては自信がある!
特技と言っても良いレベルだ!
そんな真がグレーの判定を出すことは割と珍しい。
すれ違ったりしたのだろうか?

「はい!それは大丈夫です!年上かはともかく先生相手にはちゃんと敬語は使ってますからね!!」

無駄にカッコいいポーズでそんな事を言う。
…いや、年上にも敬語つかいなよ…。

暁 名無 > 「暁 名無。
 教員の顔と名前くらい覚えとけ……っても無理な相談だよなあ。
 ま、ほどほどにな。
 っつーか三十路近くになって10も年離れた生徒に平然とタメ口叩かれるとは一周回って貴重な体験だったな……。」

女の子に利かれる分には全く構わないんだが。
……あ、いや。多分相手による。

「年齢関係無く、誰かに救いの手を出す時は上からじゃなく下から、だ。
 どーにもお前さんのは自己満足の慈善行為に見えるからな。」

そのつもりは無いんだろうが、と肩を竦めて溜息をもらす。
いかんいかん、どーにも説教癖がついてる気がする。
教師という肩書きの弊害かねえ。あんまりカタいのは肩が凝るから勘弁して欲しい所だ。

「……で、今年度で卒業だろお前。
 そんな時期の連休に何してんだ。」