2017/08/08 のログ
ご案内:「常世公園」に笹貫虎徹さんが現れました。
笹貫虎徹 > 夜の公園は静かで大変よろしい。安心して惰眠を貪る事が出来る…学園にもそういうスポットはあるが。
私服姿にて、常世公園の一角、とあるベンチに横になって爆睡している少年一人。
顔には広げっぱなしのアルバイト求人雑誌を被せてアイマスク代わりに。

「……zzz…」

時々、公園を訪れる者が怪訝そうにそのベンチに寝転がる少年を一瞥して通り過ぎていく。
勿論、夢の中の少年がそれらに気付く事は一切無く。いっそ無防備とも言えるくらいにスヤスヤと。

笹貫虎徹 > 「………。」

寝返り一つ打たず、息をしていなければ死体と勘違いされそうな程度に静かな寝姿。
とはいえ、だらしないといえばだらしない。が、それを注意する者も今は居ない。

「……ん…ぉお?」

もぞもぞと横向きになった…瞬間、顔に被せていたアルバイト求人雑誌が地面へと落ちる。
ついでに、そのまま少年も地面に落下した…が、綺麗に寝たまま受身を取って。
…流石にその衝撃で目を覚ましたのか、地面に倒れたまま眠たげに瞳を開く。

(……あ~何処だっけ?ここ……むしろ何で俺は地面に寝てるんだろうな)

ぼんやりと、寝起きの頭で考えるがさっぱり分からないし考えるのも億劫だ。
それでも、ノロノロとした動作で身を起こし服に付いた砂埃を軽く払い除けておく。

笹貫虎徹 > 欠伸を盛大に一つ。緩慢な動作で立ち上がり、ついでに落ちた求人雑誌を拾い上げてベンチに座り直す。
フと今更気づいたように半開きの眠そうな目で空を、周囲を見渡す。
…夜だ。…うん、夜だ。確か夕方頃にここらに来たような、そうでないような記憶がある。

「……結構寝てたみたいだな」

ぽつり、と呟いて腕時計を確認する。…ああ、数時間単位で寝ていたようだ。
それを確認すればだらしなくベンチの背凭れに背中を預ける。
確か、無料の求人雑誌をコンビニで貰って来て、公園に…までは覚えている。
そこから先は記憶に無いが、多分求人雑誌を読みながら眠気に襲われたのだろう、と。

笹貫虎徹 > 「……バイトどうするかな…俺に向いてるのって何があるんだろう」

求人雑誌をゆっくりとした手つきでペラペラと捲っていく。
ありふれた接客業、資格が必要なもの、力仕事中心のもの、色々とある。
…あるのだが、どれが自分という人間に向いているのかが自分で分からない。

(…そろそろ貯蓄を切り崩すのも限界だし、早めに何とかしないといけない…けど面倒だなぁ)

働かざるもの何とやら。理解しているし働く意欲が無い訳ではないけれど。
結局、めぼしいものが見つからず求人雑誌を閉じる。