2017/10/01 のログ
■和元月香 > 「...あー、迷惑かけてる...?」
口数少なめに、そう返す。
彼の情の無さは知っているので、そこは気にしない。
だが知り合いに迷惑かけてるのは良くないかなと感じただけだ。
「.....ん、え、まじか.....。
体が重いな、と思ってたけど.....40度.....」
全く気づいていなかった。
そんな状態で普通に授業に出てしまった自分に呆れる。
...気づかなかったもんは仕方ないじゃないか、とすぐ割り切った。
「...っ、つめた...」
首に急に当てられた冷たいなにかに、
小さく声を漏らして体を揺らす。
不思議には思ったが、今は余計な労働はしたくない。
■筑波 察 > 「迷惑になり得そうってだけで、
まだ誰にも迷惑はかけてないけどね」
たぶん。せっかくフォローしたくせに、
余計な一言を加えてしまうのは情の無さゆえか、気が利かないからなのか。
「具合悪い自覚はあったんだ?
ちょっと尺度がおかしいけど。
異能で君の血液を直接冷やしてるからね。
初めは馴れないだろうけど、ほっとくわけにもいかないから我慢してね。」
普通の人間は出歩く気力もなくなるだろうし、
歩けないだろう。まぁ、彼女自身歩ける状態ではないが。
手を当てていた部分に異能が馴染んでくれば、手を離しても冷却が続く。
そこで自身もベンチに腰を下ろし、一息ついて>
■和元月香 > 「まぁ.....、これで倒れたら...、誰かしらにかけるね」
うん、とうなずく。
なら迷惑をかけないためにどうしたらいいか、という考えは巡らない。
大体迷惑をかけずに生きていくのは殆ど無理であるし、こうなってしまえば絶対誰かに迷惑をかけずに寮に帰るのは難しいだろう。
「.....なんかすごいことすんね」
冷えたままの首元をあどけない仕草で触ってみる。
果たしてそんな技能を持ち合わせていただろうか。
月香が単に知らなかっただけだろうか?
「.....なんかあった?」
隣に座った彼に、ようやくきちんと意識を向けると。
ただ一言、そう尋ねた。
■筑波 察 > 「生きてるだけで迷惑なんだ。それ以上の迷惑は相手を選ばないと許してもらえないかもだから」
生きているだけで迷惑。以前違う少女にも同じことを言ったっけ。
「凄いかどうかはわからないけど、役には立つみたいだね。
冷やすのは得意分野さ。」
これでも振動を支配する能力者だからね。
そう付け加えると、少しおかしそうにわらう。
「何か、っていうのが何かわからないからなんとも言えないけど、
とりあえず病人には出くわしたかな。
あのままじゃ君の脳みそ、目玉焼きの白身みたいになっちゃってたよ?」
割と冗談になっていない>
■和元月香 > 「.......いくら気心知れた相手にも限度はあるぜ.....?」
例えば味方に騙し討ちとか。
例えば悪気は無かったが、行き過ぎた誤解だとか。
お互いそんな限度がいまいちわからない性分である。
.....熱のせいか、答えが若干ずれているような気もする。
「活用の幅が広いねぇ...。万能?」
からかうように、羨ましがるように口許を緩める。
工夫すれば割と万能な能力は楽しいだろうなぁと思いつつ、
首元を手で覆って冷たさを再認識する。
「んー.....?いつもの事かもしれないけど、なんか...。
...言葉に出来ないや。なんか、悩み事でもあんのかなって。
...それは危なかったね」
さして危険を感じていないように、軽く答える。
脳が焼けるとはどんな感覚なのだろうか。
■筑波 察 > 「そりゃどんなものにも限度はあるよ。甘えてばっかりじゃいつか捨てられる」
僕としてはできるだけ捨てないように生きていきたいが、どうでも良いやつは迷いなく捨てる。
でもこの島でそれなりに話した人たちのことは捨てたくない。
仮に自分が捨てられる側になっても、そこまで何も思わないだろう。部分的に感情が欠落しているのだから。
「応用の幅は広いね。でも万能じゃない。
僕自身がポンコツだからね。結局使う人に依るのさ」
できるだけ万能になれるように本を読み漁り、路地裏で人間相手に実験してるのだ。苦労や考え事は絶えない。
「僕は考え事をしてないと死んじゃうから。平常運転だよ。
強いて言うなら、どうやったら皆となか良くできるかが今の課題かな?
まるっきり他人事なあたり、君もなかなか図太いね?」
脳みそを焼かれるというのは、なかなかいい気分じゃない。
処理がオーバーフローしたときに一度味わっているが、もう二度と御免だ>
■和元月香 > 「うん、知ってる」
一言だけそう答えた。
捨てられて、置いていかれた。
逆に捨てて、置いていった。
本当は誰を慰めることも、宥める資格も無いのだろう。
...それを罪だと感じることが出来ないぐらいには、月香もまた感情が欠落しているのだから。
「.....君はそうなりたいように見えるけどね」
なんのためなのかは、想像はつく。
彼が裏でなにをやっていようが、あまり興味は無い。今のところは。
無関心、というかなんといおうかの態度を月香は貫いた。
「仲良くなりたいんだ?ちょっと意外だね。
...自覚してるから問題無し...。まだ死にたくはないけど...」
ちょっとだけ、潤んだ瞳を丸くする。
いくら熱かろうが、痛かろうが。
月香にとっては、正直問題では無い。
■筑波 察 > 「まるで捨てるか捨てられるかしたことかあるみたいだ。もしくはその両方。」
知ってる。そう言い切った彼女に、それ以上のことは訊かない。
でも、なにかあったんだろう。なければ言い切ることなんて出来ないから。
「なりたいね、万能に。
万能になれればどんな特別になるか選べる。
選ぶのに相応しいくらいの力は欲しい」
そういうことに対しての欲求は、人一倍強いようだ。
「選べれば、仲良くなることも簡単になる。だから万能には憧れる。
死にたくないなら、もう少し自分の体に対する理解を深めてほしいね。」>
ご案内:「常世公園」に和元月香さんが現れました。
■和元月香 > 「...んー、まぁ、ね。
個人的に、良くはない感覚だからやめたほーがいいとおもう.....」
言葉を濁し、曖昧に笑って。
あまり意味は無いだろうが、聞き流される程度の軽い口振りでそう忠告しておく。
「...そっかぁ。まぁ頑張りたまえよ...」
彼が決めたことだから、なにもいうことはない。
良い意味の特別では無いだろうが。
「.....君に関しては性格の問題が大きいんじゃないのかなぁー。
仕方ないことだと思うけど。
...それは重々承知してる...」
■筑波 察 > 「……だろうね。あまり考えたくはないかな。」
ちょっと考え事をして、ちょっと昔を思い出して、あまり考えたくないという返事を出した。
感情が欠落していても、何かしら思う部分はある。
「こんな性格も、直したいとは思うんだけどね。
こんなんでも性格がいびつな自覚はあるんだよ?」
自覚があってこれなのだから、タチが悪い。それでも仲良くはしたいのだ。
したくないなら彼女のことだって見捨てて"そういう特別"になることを選んだだろう。
「君は感覚が鈍いの?」
そんな疑問>
■和元月香 > 「.....まぁ、仮に捨てられたとしてもその人にとってわたしはそれだけの存在だった訳だし...。あんま気にしないけど」
相手の考えを知らずか、そんな事を笑みを浮かべてつぶやく。
確かにいい気はしないが、そうと割り切るだけの気持ちはある。
「....ちょっと難しいねー、とりあえず...いろんな人に会って話せば少しずつ考え方は変わってくるよ」
焦らないでやれば人は大分変われるからさ、と意志の籠った力強い声。
この島で実感した、最大の事実。
時間はかかるだろうが、今の所月香が言えるのはそれぐらいだ。
「...仲良くなれそうな人はいるの?」
どうやら本気のようだし。
試しに焦点を絞ってそう尋ねてみる。
「うん、鈍いどころじゃないと思うよ。
ちょくちょく困ることもあるけど、こればっかりはなぁ」
あっさりと頷く。
■筑波 察 > 「案外、捨てられるよりも捨てる方が辛いかもしれない。
相手を捨てるって、自分の心を捨てるようなものだし。」
だから、自分のなかに特別を作らないようにしているのかもしれない。
捨てるものを持たなければ、捨てる悲しみを味わうこともない。
「実際、最近いろんな人と話してみて、考えが変わってきたよ。
それと、特別を選ぶっていう贅沢をしたくなったのもあるかな。
仲良くなれた人は結構いるよ。といっても数えるくらいだけど。
……質問なんだけどさ?好きな人ができると、劇的に変わるものかな?」
好きな人。彼女にも確か気になる人がいたと記憶している。
そしてなんとなく、感情の欠落は自身の中に特別な位置付けの人がいないからかな?と思っていたりもする。
「命にダイレクトに関わりそうだね、それ。実際さっきまでマズイ状態だったし」>
■和元月香 > 「そうなのかな.....そうだったのかも、しれないねぇ...」
他人事のように、ぼんやりと空を見上げる。
ちらちらと星が散った空は、言うほど綺麗ではないけれど。
事実、他人事だ。普通は相手の言う通りなのだろうが。
「特別な存在ってのは、心を分かち合った親友とかそういう類?
...うんまぁ、人によるけど、大分」
若干視線を逸らすも、素直に肯定する。
初めての出会いは、人をいつだって簡単に変えてしまう。
月香の場合、それが彼への感情だったのだろう。
「.....それなりに気をつけてはいたんだよ?
最近はちょっと、油断してたけど」
■筑波 察 > 「なんか、ハッキリしないね。僕が言えたタチじゃないんだけど」
イマイチ他人事というか、しっくり来ない彼女の返事。
熱があるせいかな。と思うが、やはり何かあったようにも思える。
「恨まれるような特別じゃなくて、好意的な特別が欲しいと思えるようなったよ。
特別な存在……それが親友なのか、恋人なのかはわからないんだけどね。
そう、やっぱり、特別っていうだけあって、そういうのは人を変える力があるんだろうね」
確かに、昔の自分はもっと感情豊か立ったかもしれない。
「気を付けてそれって、大分しんどいよね。健康な時ならまだしも。異変に気づけないって」
油断していたとはいえ、気を抜いたら死ぬと言ってるのと大差ないように思える>
■和元月香 > 「.......ハッキリしないとかは、君には言われたくないけど.....」
熱のある頭はあまり働かないので、少し意味を理解するのに苦労する場合があるらしい。
特に相手の言葉は何かとややこしかったりするので、君だけには言われたくないと苦笑する。
「...ふぅん。
でも君、あんまり悪意は向けられてないんじゃないかな...。
この島には、薄情な人なんていっぱいいるし。
私だってきみのこと、別に嫌いじゃないし...。好きと言われればちょっと微妙かな...。
いずれ、できるんじゃない...?」
投げやりな言葉だったが、案外確信は持っている。
この島は良くも悪くも、大きく人を変えれると月香は思っているのだ。
「怪我とかは、結構気づけるんだけどね...。
...健康に気使うしかないかなぁ...」
バイトを減らすしかないか...と深く溜息する。
■筑波 察 > 「回りくどいとは、よく言われる。でも言いたいことは割と遠慮なく言ってるつもり」
何が違うのかと問われると少し答えに困るが、
自分のなかでは大きな違いだと思っている。ややこしいのは……否定しない。
「割と敵を作りやすい性格ではあるかも。
最近は意識してるからそこまででもないけど。……それは光栄だ」
そんな、微妙な位置なら、嫌われた方が嬉しい。そう言おうとしたが、やめた。
ハッキリ言う性格ではあるが、変わりたいと望んでいる最中に言うことではないだろう。
「できるかね。特別な人」
なげやりな言葉に、他人事な返事。
それでも、特別な存在というのが少し楽しみだったりする。
「気づけないなら健康を保つしかないよね。もしくは毎日"客観的な"体調チェックか、例えば検温。
さて、僕は帰るけど、君は帰れるかい?
ずっと冷やしてたから、大分楽にはなったと思うけど」
時計を見れば、それなりの時間だ。
立ち上がって帰ろうとするが、なにぶん今の彼女はこれでも病人。確認だけはしておく>
■和元月香 > 「君ってやっぱり、難儀なタチだねぇ...」
そう言われれば、どうしようもない。
...困ったようにそう言って、額に手を当てる。
「...まぁ、焦らずに待っとけばいずれ、ね」
相手が望む感情は、残念ながら抱けない。
それは月香の性分だ、どうしようもないもの。
「信じとこうよ、とりあえず...」
これまた適当な言葉を返す。
確信は出来ないが、可能性は高いような気がする。
「検温か...。...体温計あったかな...。
大丈夫。ちゃんと帰れるよ、近いし...。
今日はありがとう」
休んで大分楽になった。
ベンチから立ち上がる際少し目眩がしたものの、
しっかりとした足取りで土を踏みしめる。
■筑波 察 > 「考え事が好きなんだ。難儀なくらいがちょうど良いさ」
面倒事はきらいだけど。
そんなわがままを言えば、なおさら面倒なやつと思われるだろう。
「なら、信じてみようかな。減るもんでもないし」
果たしてそれがいつになるのか。そればっかりは考えたところでわからない。
「自分の感覚が当てにならないなら、そういうのを頼るしかないかな。
なら、気を付けてね。迷惑をかける相手は選べそうにないから」
ふらつきつつも、しっかりと歩いていく彼女を見送って、自分も公園をあとにした>
ご案内:「常世公園」から筑波 察さんが去りました。
■和元月香 > 公園を出て、ぼんやりと空を見上げながら歩く。
若干頭の芯が揺れている感覚はするが、気にする程でもない。
...不意に、喉にせり上がってくる感覚が増した。
「...あ、と...」
ちょっと苦い顔をして、辺りを見回した。
そのまま公衆トイレに駆け込み、胃の中のものをあらかた吐き出す。
すっきりとした顔でトイレから出た月香は、
(.....うわ、今の私あの先生そっくりじゃん...)
と、かなり前に会った酔いどれ先生を思い出して
思わず熱のある状態でけたけた笑ってしまったのであった。
ご案内:「常世公園」から和元月香さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にレンタロウさんが現れました。
■レンタロウ > 「ここが公園か。ふむ、少し休むとしようか。」
今日も散策をしようと外を出歩いていた男。地図を片手にやってきたのは公園だった。
ひとまず、目的の場所にまで到着したということで、少し休憩しようと座れる場所を探し始めた。
「なるほど、人がそれなりに多いのだな。」
空いているベンチを見つけると、そこにどっかりと腰掛ける。
昨日買ったばかりのスマートフォンをポケットから取り出して、操作をし始める。
「………まだ使い方に慣れんな。
ねっと…だとか言われても、正直分からんが…」
説明書も持ってきているので、それも取り出して熟読し始める。
■レンタロウ > 「うむ、スマートフォンの操作の練習は戻ってからにしよう!
今度は…うむ、神社とやらに行ってみるとしようか。」
スマートフォンと説明書をしまい、ベンチから立ち上がると
今度は神社へと地図を片手に歩いていくのだった。
ご案内:「常世公園」からレンタロウさんが去りました。