2017/10/04 のログ
ご案内:「常世公園」に暁 名無さんが現れました。
暁 名無 > 仕事帰りに公園のベンチに腰掛け、のんびり秋の夜の深まりを感じる。
そんな細やかな楽しみが、今日は少しばかり勝手が違っていた。

一つは、結構な時間だというのに公園には疎らながらもそれなりに人がいるということ。
もう一つは、いつもより明るく輝く月に呼応する様に、俺の髪が彩度を得ているということ。

普段は赤褐色と呼ぶにも悪いようなくすんだ赤系なのだが。
今夜の髪は月明かりに映える紅色になっている。

「……そういや十五夜だったな、今日は。」

そんな時期かー、と少しばかり人の気配から遠ざかったベンチで、俺はぼんやりと空を眺めていた。

暁 名無 > 折角の月を一人で眺めるというのも何だか勿体無い気もする。
が、公園に居る面々と言えばカップルアベック夫婦と、そういう手合いの方々ばっかり。
……ちょっとかるーくだけど場違い感半端ねえなって、そう思うんだ俺は。

「……はぁ。出口に行くまでも気まずい。」

退路は断たれ、四面楚歌。
こんな事ならもう少し残業しとくか、それかまっすぐ帰れば良かったんだと今更ながら反省する。

暁 名無 > あるいは。

「誰か一緒に居てくれりゃ、少しは気も紛れるかねえ。」

ないない、と自分で笑いながら煙草に火を着ける。
風向きを考え、なるべく人の居る方へと煙が流れないよう気を払いながらの一服。
仄かに香るチョコレートのフレーバーが少し強い夜風に吹かれて消えていく。

「……はぁ、まったく。」

ご案内:「常世公園」にクロノさんが現れました。
クロノ > (十五夜のお月様は気のせいか否か、いつもの満月よりも明るくて大きくて、存在感2割増。運よくそんなお月様を観察できる天候も味方してくれたところで、コンビニの買い物袋片手にジーガシャ、ジーガシャ、と相変わらずの個性的な駆動音を連れながらのんびり歩いてくる緑色の男の子。)

……ぁ、やぁ。お疲れさま。隣一緒に座っていい?
(相手の姿を見つけてニコニコ顔で手を振りつつ、トコトコと見た目の割には軽く素早い足取りで彼の前へ。)

暁 名無 > 「おう、よく来れたなあ。」

静かな公園に駆動音はよく響く。
否応にも集まる衆目を、肩を竦めてやり過ごしながら、やって来た同僚へと軽く手を振った。

「構わねえけど、てっきりお前さんは学校の方で何かやってんのかと思ったぜ。」

咥え煙草のまま軽く首を傾げる。
お月見でもやってるもんだとばかり思ったが、もしかするともうそれも終えた後かもしれない。
公園に来てから時計を確認しないでいたから、もうずいぶん経っててもおかしくない。

クロノ > …ん。夜の点検補修作業が予定より少し早く終わったから、ちょっと一休み。…あ、ありがと。おじゃましま~す。
(彼の隣に並ぶように腰を下ろしつつ、男の子の金属の手に提げた買い物袋から取り出すのは、ホットの缶コーヒーとちょっとリッチめのコンビニスイーツ。)

…ぁはは、保健室にはお月見の飾りはしてきたよ。誰か気づいてくれると嬉しいな。 …ね、よかったら…その、また貰っても、いい?
(彼の手元の煙草をちらっと見て、今度は自分の買い物袋から缶コーヒーをひとつ差し出して。)