2017/10/05 のログ
■暁 名無 > 「あー、構わねえよ。ちょっと待ってな。」
懐を探って一箱探り出すと、求められた煙草を一本差し出した。
学校の屋上で喫うよりは生徒への示しという点で良いのか悪いのか分からないけども。
「ほー、そうかい。
一応監督役として教員が居た方が良いと思うけど……ま、他の誰かがやるか。」
吐き出した煙を目で追って、そのまま学校の方へと目を向ける。
こうしている今も、誰かしら屋上やらでぽっかり浮かんだ月を眺めているんだろうか。
■クロノ > …ん、ありがと。いただきまーす。
(彼から受け取った煙草、二本の金属の指で器用に挟んで口元に咥えたら、胸のハッチを開けて中から古びたジッポーを取り出し、煙草の先に火をつける。点火の瞬間に一瞬ぽっと明るく照らされる男の子の顔と、ふぅ~、と紫煙を吐きながらジッポーを胸のハッチにしまって戻すその仕草は、妙にどこか馴れた雰囲気。)
…名無も、よかったらこれ食べて?お月見メニューじゃないのはノーコメントでお願いね?
(先に差し出したホットの缶コーヒーと一緒に、袋から出したコンビニスイーツも勧めておく。コーヒーとスイーツ、そして意外と扱い慣れている様子の煙草。大人なんだか子供なんだかよく分からないロボットである。)
■暁 名無 > 「しっかし何が悲しくて月夜に野郎二人でタバコふかしてなきゃなんないんだ。」
華が無いぞ華が。
まあ、そんな事言ったところでって感じは凄いすごくするけど!
「あー、へいへい。それじゃあ頂きますかね。
スイーツより団子とかそう言うのの方が良かったなー俺なー。」
ぶつぶつと嫌味を言うけど、別に本心から嫌がってるわけでもない。
月の明るい晩に野郎同士でタバコっていうのがどうしても腑に落ちないだけだ。いや落としときたいけど。
俺は缶コーヒーを手に取ると煙草を吸う手を止めて、そっちを口にした。
■クロノ > …ぁはは、なんかごめんね? …でも、僕はこうして仕事仲間の人たちとのんびり過ごすのも好きだな。
(華が無いのはまぁ、たまたま…ってことで、と小さく苦笑いして付け足しつつ。)
…へぇ、名無って意外とシブいお菓子好きなんだね。次はお団子、覚えておこ。
(彼の見た目からはちょっと意外らしいお菓子の注文を、男の子は興味深そうに聞いては自分の頭に人差し指立ててくりくり、つん。見た目まんまロボなのに、時折こうしてやたら人間臭い挙動をするのは何故なのか。)
…あ、そうだ。名無、時々荒野の方にも行ってるんだって? …もし良かったら、僕も一緒に連れていって貰えると嬉しいな。
(医師、養護教諭、公務補としての仕事とは別に。まだ殆ど足を運んだことの無い場所、そこに広がる未知の生態系にも興味がある、と。)
■暁 名無 > 「真に受けて謝られるとそれはそれで辛い……」
適度に流してくれるくらいが丁度いい。いやマジで。
ひらひらと手を振りながら、気にしなくて良いとアピールして更に缶コーヒーを一口。
タバコとは異なるほどよい苦みが虚しさを促進させる。
「……いやあ、まあ和菓子の方が好きなのは確かだけど。
月見といや団子だろ、ってな。ま、来年に期待するかね。
うん?荒野ってのは転移荒野のことか?
……うーん、まあ、良いだろ。生徒なら考えさせて貰うとこだけど。」
曲りなりにもクロノは同僚、教員サイドだ。
だったら転移荒野の危険性はそれなりに理解もしているだろうし、何より自己責任。
断わる理由も、あんまり無い。
■クロノ > ……? っははは、ぅん。…わかった。
(ひらひら手を振りつつなんか凹んでいる彼の様子に、男の子は最初きょとんとしていたけれどやがて理解したようで小さく頷いて微笑む。そのまま彼の隣で同じように、煙草とコーヒーをのんびり味わう男の子。紫煙越しに硝子の眼差しで見つめる景色は、今日は少し賑やかでちょっと色っぽかった。)
…ふぅん。和菓子…ね。お団子は…売り切れちゃってたから。
(また次回彼とお月見イベントが発生したら、その時にはお月見団子を装備しておこう、と覚える男の子であった。)
…ん、ありがと。僕、最近弓術の練習始めたのと、他にも色々やってみたい事があって。名無の邪魔にはならないように注意するから…出掛けるときは連絡貰えると嬉しいな。
(連絡先については、教員に配布されている一覧に記載の、この男の子の番号とメアドで、このロボットの電脳と直接通信が出来る。男の子が通信端末を携行しないのは、どうやらその機能は身体に内蔵されているから、ということらしい。)
■暁 名無 > 「まあ何かあったら自己責任、って事はハッキリ言っとくからな。
特にクロノは教員だし、自分の判断で逃げたり隠れたりしろよ。
そんだけ。まあ実のとこあんま心配はしてねえんだけどさ。
連絡についても了解、とはいえ割と頻繁に行ってんだけどな、俺は。」
幾ら危険度が高い所でも、それなりに危険の痕跡というものはある。
突然『門』が開き、得体のしれない魔物が目の前に出現する、
とかでもない限りは概ね状況を観察すれば危険度は把握できる。
「けどまあ、俺が行けるくらいだからクロノ一人で行っても無事に帰って来れると思うけどな。」
■クロノ > …ん、了解。…そうだね、討伐が目的って言うわけでもないし、生きて帰ってこその調査だからね。
(結構な頻度で行っていると言う彼、であれば安心感もまたお墨付き、といったところか)
…念には念を、ってね。僕も一応屋外汎用型の機体だから、水没しない限りは結構アウトドアも得意なんだけど。 …何か僕に手伝える事があったら、遠慮なく言ってね?
(わー、楽しみ~!…とか野外実習に行く前の生徒みたいに目をキラキラさせてニコニコ顔の男の子。名残惜しそうに吸い込む最後の煙草、ふわ~、と夜空に吐いて深呼吸ひとつ。残ったスイーツをコーヒーで流し込んで、男の子はギュイン、と足腰から駆動音鳴らしつつ立ち上がる。)
…さて、と。今日はありがとう、それとお疲れさま。僕はこの後の巡回に戻るから、そろそろ行かなきゃ。…連絡、楽しみにしてるね。
(じゃあ、と金属の手をゆらゆら小さく振って、公園の出口へと歩き出す緑色の。)
■暁 名無 > 「そういうこった。
仮に何かあったとしても、俺にはどうしようもないって状況だった場合はすぐさま見捨てるからそこは覚悟しといてくれよ。」
最悪の結末は、2人揃って息絶えることだ。
であればどちらかを見捨ててでもどちらかは逃げ帰らなければならない。
これは毎回生徒を連れて転移荒野に行くときに告げている。もちろん例外は無い。
「おう、お疲れさん。
俺ももう少しぼーっとしてから帰る事にするかな。
もうちょい粘ればまだ素敵な出会いとかあるかもしれねえし。」
少なくともコーヒーが無くなるまでは。
そんな事をのたまいつつ、俺はクロノを見送る事にした。
ご案内:「常世公園」からクロノさんが去りました。
■暁 名無 > 来た時と同じく、駆動音を響かせながら去っていった同僚を見送って。
残されたスイーツを、さていつ食べようかと考える俺である。
コーヒーと一緒に片付けてしまえば良いのだろうけど、この時間に甘いものは抵抗がある。
「……持って帰るか。」
ベンチの隣にそっと鎮座させ、新たに一本、煙草を取り出すと銜える。
もう少しの間、月の光を浴びていたい。理由は解らないけれど、そんな気分だった。
■暁 名無 > 「さて、そろそろ充分かね。
満足した気がする。何を満足したのか分からんけども。」
月の光を十分に浴びて、体力を回復したんだろう。
なんか、そういうゲームがあった気がする。
「さて、今週乗り切れば三連休だったよな。
ちったのんびり出来ればいいんだけど。難しいだろなあ。」
せめてラスト一日くらいはだらだらしたい。
そんなささやかな願望を胸に、俺はコンビニスイーツ片手に公園を後にするのだった。
なお、やたら鮮やかだった髪色は、夜明けとともにもとに戻った。
ご案内:「常世公園」から暁 名無さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に飛鷹与一さんが現れました。
■飛鷹与一 > 今夜は非番だ――特にそれが珍しいとか貴重だとか、そういう訳ではないが少し気分的に楽で助かる。
常世公園の敷地内をゆったりとした歩調で歩く少年は何時もの風紀委員会の制服姿…ではなく私服姿。
最近、あちこちから地味にお呼びが掛かるようになったのが正直言えば…疲れる。
『不殺』という条件で狙撃手として後方支援に着くのが定番だが、偶に過激な先輩連中にも誘われたりするのだ。
勿論、内容如何では断るがそれが出来ない場合もある…未だ何処の課にも所属してないフリーさが裏目に出ている形だ。
風紀委員会も組織だ。だからこそ一枚岩とはとても言い難い。正直、そういう派閥じみたのは苦手でしかないのだが。
「……まぁ、でも息抜きできる時間が確保できるだけマシ、かなぁ…」
実際問題、息抜きがどうにも下手というか不得手なのだけれど…まぁ、性分だろう。
それに、休息は取れる時に取るべきものでそれを逃す手は無い。実際こうして私服姿で深夜の散歩と洒落込んでいる。
何時も担いでいるライフルケースも、左腰に提げているククリナイフも今夜は持っていない。
まぁ、場所が場所だから安全ではあろうが…勿論、丸腰でも自衛手段はちゃんとある。
■飛鷹与一 > 「…うん、仕事の事をプライベートに持ち越すのは駄目だな。俺の主義に反するし…」
主義、という程でもないのだが仕事とプライベートは分けるタチだ。だから委員会関連の事は一度頭から追い出す。
丁度、意識を切り替えた所でベンチがあったので途中にあった自販機で購入した午○の紅茶のホットを片手に腰を下ろす。
「んーー…体が結構凝ってるな…柔軟とかはきっちりしてる筈なんだけど」
ベンチに腰を下ろせば、周囲に人の姿も無いのを良い事に思い切り伸びをしてからベンチに背中を預けて一息。
仕事疲れ、というより長時間同じ場所で待機する事も多い狙撃手ポジションのせいかもしれない。
…嗚呼、駄目だまた仕事の方に思考が傾きがちになる。仕事中毒(ワーカーホリック)なんてのは御免だ。
(…取り敢えず、何か違うことを考えないと気分が煮詰まりそうだな…うーん)
ペットボトルの蓋を開けて中身を一口。最近は夜も肌寒くなってきているしこの暖かさにホッとする。
■飛鷹与一 > (…でも、今更だけど俺の魔術で暑さ寒さは割と平気なんだよなぁ)
少年が主に使う熱量操作の魔術は、極端になると炎とか氷とかになるが基本は温度の操作だ。
なので、魔術の規模と出力を調整して自分とその一定範囲だけ快適な温度に保つ事も出来る。
今夜はそうしていないのは、そればかりに頼るのも良くないと思っているからだ。
まぁ、極端に暑い、寒い時は当然遠慮なく使うのだけれど居間の季節はまだ平気だ。
「……課題のレポートは片付けたし、料理の方も試作した感じでは上手く行ったし…」
あと、何かあっただろうか?こう考えると自分って知り合いはそこそこだが友達が少ない気が。
(…う、うん考えるのはよそう。ボッチじゃないだけ恵まれてると思うんだ…)
息抜きどころか落ち込み入りかけたが踏み止まる。何で悲しい気分にならないといけないのか。