2017/10/09 のログ
飛鷹与一 > 「出来れば、卒業までは一般の風紀委員として過ごしたいものだけど…」

まぁ、そこは成り行きに任せるしかないだろうか。紅茶の中身を軽く口に運ぶ。
温かさにホッとしつつ、何となく今後の事を考えてみる…特に卒業後だ。
取り敢えず、万屋…何でも屋、或いは探偵じみた事を始めるつもりではあるが。
生憎と、その手のノウハウが全然無い。卒業までに必要知識を学んでおかなければとは思う。

(…と、いうかある程度裏の事情も把握できる程度の情報網が必要になるよなぁ)

ただでさえ風紀委員だというのに、そっち方面のツテがとんと無いものだ。
一人ベンチで寛ぎながら、当面はまず無事に卒業する事を念頭に置くべきか。
こう考えている時点で分かる通り、少年は卒業しても島に残る組であり。

飛鷹与一 > 「……学業成績は今の所は大丈夫だとして、後は異能か……異能かぁ」

大事な事なので二度呟きました。物凄くおもーい溜息を一つ零す。
少年は二つの異能を持つが、どちらも謎が多く片方は正直癖が強すぎる。
今、こうして何気なく寛いでいる間も『死神』の異能は発動しているのだ。

「17年目になるといい加減もう慣れてはきてるけど、さぁ」

知らず知らず半眼になりつつ紅茶を飲む。代償問題は解決された…とはいえ。
矢張りそれに甘えてもいられない。制御問題は矢張り卒業までに何とかしたいものだ。

「…んーー…。」

先日のように、夜空と月を仰ぐ。月見団子と甘酒美味しかったなぁ、とか若干現実逃避気味だ。

飛鷹与一 > 「………ん?」

ボーッとして気が抜けていたのか、何時の間にか視界が可笑しな事になっていた。
ああ、天眼が発動してるのかぁ、と思っていたら酷い頭痛が来た…”情報量が多すぎる”。

「…痛つ…気を抜きすぎたのかも」

天眼を即時解除。こちらはオン・オフが切り替え出来るだけまだマシだ。一つ深呼吸をして…頭痛も引いた。

「…この感じだと、急激な睡魔と酷い頭痛が副作用になるのかな」

最近、謎の睡魔に襲われる事もちらほら増えてきたのだが思い当たる原因がこの異能の代償くらいしかない。
気を取り直して紅茶を口に運ぶ。自分の力を自覚しても使いこなせないのは矢張りマズいか、と改めて思う。

飛鷹与一 > 「…さて、そろそろ帰ろうかな」

残りの紅茶を飲み干してからベンチから立ち上がる。近くの込み箱にペットボトルを捨てて一息。

そのまま、ゆっくりとした足取りで一人公園を後にするのであった。

ご案内:「常世公園」から飛鷹与一さんが去りました。