2017/10/13 のログ
ご案内:「常世公園」に鈴ヶ森 綾さんが現れました。
■鈴ヶ森 綾 > 人気のない夜の公園に影が一つ舞い降りる
片膝をついた着地の姿勢から勢いよく立ち上がると、長い黒髪がふわりと揺れる
「はぁ…まったく、煩わしい事」
小さく呟いて一度自分のやって来た方を見やる。
見れば纏ったセーラー服は所々傷んでおり、
特に袖口には大きな裂け目が一つ、それは服だけでなく、その下の肌にも大きな傷をつくっていて。
■鈴ヶ森 綾 > 不本意ながら、そう、まったくもって不本意ながら、
歓楽区で風紀を相手に一騒動を起こしてここまで逃げてきたのだ。
追ってくる気配を感じなくなったのは良いが、
食事を邪魔されたのはなんとも腹立たしい事この上ない。
行き場のない怒りを一先ず腹に収め、改めてぐるりと周囲に視線を巡らす。
人影、無し。特に誰かに見られた様子はない。
ほぅと一息つき、端の焦げたスカートを翻して向かった先は、夜の公園内で一際強い光を放つ自動販売機。
ふらふらと灯りに誘われる虫のように、自販機の方へ吸い寄せられていく。