2017/10/23 のログ
ご案内:「常世公園」にレンタロウさんが現れました。
レンタロウ > 夜の公園。
昼から放課後にかけて、人で賑わいを見せる此処は夜になった今では、随分と静かになっていた。

「………。」

そんな場所のベンチに腰掛けて、腕組をしている男。
軍帽を眼深に被っているせいか、目元は窺い辛いがその両目は閉じられている。
背もたれに凭れかかり、少し身体の力を抜いた状態で考え事をしているようだった。

「やはり片側だけを知っただけでは、此処を理解したことにはならないか。」

緩やかに瞼を開き、ぽつりと呟いた。

レンタロウ > 先日に出会った男性からの言葉。
それを頭の中で何度も反芻しながら、自分の中で考えをまとめていた。
所謂、此処における光の部分と闇の部分。自分は先日、その闇の部分の表面を知った。

「…自分のことだけでも、普通は精一杯なところではあるが。」

記憶が戻っても居ない状態で、更に目的を掲げるというのは許容量を超えてしまう可能性は十分にある。

「後になって、知らなかったから仕方ない、というのは如何せん性に合わない。」

知らなかった、ということを後付けの理由にはしたくはない。
足を組み、鼻で大きく息を吐き出して、今度の方針を決めた。

レンタロウ > 「よし、これからのことも決めた。随分と夜風で涼んだ。
 明日からに備えて、そろそろ寝ておくとしようか!」

ベンチから勢いを付けて立ち上がると、大きく伸びをする。
血の巡りを良くして、心地良さを感じた後で寮へと戻っていくのだった。

ご案内:「常世公園」からレンタロウさんが去りました。