2017/11/01 のログ
ご案内:「常世公園」に鈴ヶ森 綾さんが現れました。
■鈴ヶ森 綾 > ひんやりした夜気の中、一人夜の公園を散策する
ひと月前はあれ程強く香っていた金木犀の匂いも今はなく
草むらから奏でられる虫達の声も遠い
晩秋という言葉を強く実感させる、そんな散歩道
踏みつけた落ち葉の音はそれをさらに強調するようだった
■鈴ヶ森 綾 > 長い夏が終わり、ようやく秋らしい秋が来たと思えば
それももう終わろうとしている
最近の四季は移ろいが早すぎる
「風情を楽しむ暇もあったものじゃないわ」
地面に落ちた枯れ葉をわざわざ踏みつけるように足を運び
くしゃり、くしゃりと乾いた音を立てさせ、楽しげに笑みを浮かべる
童女のような無邪気な仕草だが、彼女の本性を知る者には果たしてどう映るだろうか
ご案内:「常世公園」に飛鷹与一さんが現れました。
■飛鷹与一 > 今夜は風紀委員会の仕事も非番。かといって仕事が無いと趣味に乏しい己は時間を持て余しがちだ。
そんな訳で、寝る前に軽く散歩と洒落込んで私服姿で夜の常世公園へと足を運んだ。
「…最近は朝も夜も結構冷え込んでくるようになったなぁ」
独り言を呟きながら散歩道を歩く。丁度、あちらからすれば向こう側から歩いてくる形となろうか。
気を抜いている、という訳ではないが矢張りプライベートな時間だから気がやや緩んでいるのは否めない。
■鈴ヶ森 綾 > くしゃり、くしゃり…トン
枯れ落ち葉の上を渡る遊びは、飛び乗る葉がなくなって終わりを迎える
最後に土の上に靴音を響かせて着地すると、視線を地面から持ち上げ
向かいから歩いてくる男の姿を視界に入れる
(…あれは…確か…)
少しばかり記憶を辿る。そう、確か少し前に時計塔で会った男だ
あの時は気を抜いていた事もあって、この顔を見られていたのではなかったか
だとすれば…
「…こんばんは。飛鷹、さん?」
学園の生徒である鈴ヶ森綾として接するべきか
そう判断して、確認をとるような調子でその名を呼んだ
■飛鷹与一 > 「……そろそろ、肉まんとかあんまんが恋しくなって――…ん?」
独り言を呟きつつ、のんびりと歩いていれば前方に人影。この辺りは街灯も少ない。
とはいえ、少年が「目」が良いのでこれくらいでも十分に相手の容姿などは分かる。
記憶を少々遡れば、その姿…特に顔立ちに覚えがある。時計塔で出会った女生徒だ。
「あ、どうもこんばんわ…確か鈴ヶ森さん…でしたよね?」
そう、こちらも名を問い返すように確認しつつも会釈を一つ。彼女の本性に気付いている様子は無い。
…ただ、気になるのは冷え込んでくる夜の時間帯にしては防寒具も無いセーラー服姿…肌寒くないのだろうか?
(……ん、んん?)
そして感じる違和感。あの時も感じた…眼鏡を落とし裸眼だった時の彼女の一瞬の表情。
「…今夜は眼鏡は掛けてないんですね」
そんな、唐突かもしれない言葉が自然と口を衝いて出てしまった。