2017/11/19 のログ
ご案内:「常世公園」に安藤 恵那さんが現れました。
■安藤 恵那 > 常世祭の期間中ということもあり、今日は島中が大賑わいだ
最も、落第街の方にはそれ程影響はないようだけど
そしてこの少女にとってもそれは同じくらしく
華やかな露天も浮かれた空気も我関せずと言った具合に見向きもせず
ぼんやりとした顔つきで落第街から歓楽街へ
そこからさらにぶらつく内に気がつけば学生街にある公園の方まで来てしまっていた
■安藤 恵那 > この公園もご多分に漏れず、多くの人や飲食物を売る出店で随分な賑わいようだ
向こうでは仮設のステージで何かイベントが行われているようだが…
「ぶー…」
どうせ自分には関係ないやとばかりに不満顔を浮かべ、その辺に転がっていた空き缶を高々と蹴り飛ばす
先日は大通りで勝手に歌ってこってりと絞られた
げんこつももらった。まだ少し痛むような気がする
さすがに今度約束を破ったらげんこつでは済まないだろう
学生街に近寄らない、という約束は現在進行系で破っているところだが
■安藤 恵那 > 蹴り飛ばした缶は運良く人に当たりもせず、
石畳の上に落ちてそのまま雑踏に紛れて見えなくなった
少女は仏頂面のまま近くのベンチに勢い良く腰を下ろすと、
足をぶらぶらと揺らして行き交う人々の顔を眠たげな目で暫くの間眺め続けていた
「んー…むー……あ、来た」
そのままベンチにもたれてずるずると居眠りでも始めるように見えた矢先、
急に勢い良く身体を起こすとパーカーの内ポケットから手帳を一冊取り出し、
猛烈な勢いで何かを書き留め始めた
■安藤 恵那 > そうして手帳のほぼ1ページ分を埋め尽くしたのは
歌詞と思わしき内容の文字の列
「んんー、なんかもうちょっと…」
書き終えてから改めて読み返し
一部に修正を加えたりと忙しくペンを走らせるのを何度か繰り返す
「できたー!」
ようやく満足のいく形になったのか
手帳を大事そうにしまい込むとベンチから勢い良く立ち上がり
やって来た時とは正反対のハイテンションで公園の外へと走り去っていった
ご案内:「常世公園」から安藤 恵那さんが去りました。