2018/01/05 のログ
ご案内:「常世公園」に鈴ヶ森 綾さんが現れました。
■鈴ヶ森 綾 > 夜半、公園を散歩中に不意に頭頂部に感じた冷たい感触に天を仰ぎ見る。
その正体が雨のしずくである事に気づくのに3秒と必要しなかった。
公園の石畳を見る間に降りしきる雨粒が濡らし、自分の身体も同様に雨に塗れる。
そうしてどうにかこうにか逃げ込んだのは、公園の一角にある小さな東屋。
辛うじて雨を凌げる程度の屋根に、木製のベンチが備えられたそこで、大粒の雨が降りしきる外の景色を眺める。
「まったく、雨の降る可能性は低いですって…?」
自分の記憶が正しければ、天気予報ではそのように言っていたのではなかったか。
服や髪の水気を払いながら非難がましい呟きを漏らす。
■鈴ヶ森 綾 > コートは撥水性に優れているおかげで然程被害は受けていない。
その内側にしまい込むようにしたマフラーも無事だ。
しかし髪は随分濡れてしまったし、足元も跳ねた水が染みて気持ちが悪い。
これだけ濡れてはハンカチ程度では大した役にも立つまいと、
水気を拭うよりもベンチの上に広げて敷物として役目を全うさせる事にした。
「まぁ、通り雨でしょう…。」
そうでなければ困るが。
ともあれ、これ以上濡鼠になるのはごめんなので、せめて勢いが弱まるまではここに留まるとしよう。
ベンチに座って暫し雨の音に耳を傾ける。夜の公園は静まり返って、それ以外の音は聞こえてこない。
ご案内:「常世公園」にレンタロウさんが現れました。