2018/01/24 のログ
ご案内:「常世公園」にジャムさんが現れました。
■ジャム > 今日は授業の間じゅうずっと、白雪がはらはらと灰色の空から落ちる様子を窓から眺めていた。そしてうずうずと椅子の下で尻尾が蠢いていた。
そして待ちに待った放課後。
「ひゃっはー!雪だーーーっ、雪ぃいいいいっ!
積もってる!積もってるうう!」
常世公園の入口にさしかかるなり、1人大騒ぎする異邦人。
もともと寒いと逆にテンションが上がっていく性格なのだが、膝ほどまで降り積もった柔らかい雪にすっかりおおはしゃぎ。入口から公園のはしっこまで全速力で駆け抜け、途中で足を滑らせて顔から胴体着陸。身体を起こせば雪の冷たさに鼻先が真っ赤になる。そんな冷たさも楽しく、へへっと笑って立ち上がり。
軽く手近な雪を掴んで丸めると、ころころと雪のじゅうたんの上を転がし始め。処女雪に足跡つけまくった後には、雪だるまを作ろうとするのだった。
■ジャム > 「うむ……。いい感じにできた!」
作った雪だるま3体の前で顎に手を当てて、やけに重々しく頷いて1人悦に入る。
ベンチのそばに3つ、自分の背丈と同じほどの雪人形。
ひとつめは三角形の頭を持った筋肉質な男の人。片手に大鉈を持っている。
ふたつ目はダッフルコートを着てスケボーと大鎌を持った骸骨。
みっつめは兎のマスクを被って斧を持った大柄な女の人。
しゃがんだり右斜めから見たりして作品の出来にひとり満足すると、
鼻歌歌って公園を後にし。雪だるまたちはいつまでもベンチのそばで佇んでいたとか――。
ご案内:「常世公園」からジャムさんが去りました。