2018/02/26 のログ
ご案内:「常世公園」に鈴ヶ森 綾さんが現れました。
鈴ヶ森 綾 > 夜の公園は静まり返り、動くものと言えば風に揺れる木であるとか、
路上に落ちた何かの空き袋であるとか、そんなものばかりだ。
しかし生き物が存在しないわけではなく、ベンチに腰掛けてじっと宙空を見つめる少女もその一つ。

ベンチの隣に生えた梅の木には多くの花が咲き乱れ、普段であればその様に感嘆の声の一つでも漏らしたのであろうが、
今はどうにも心が動かない。

この島に来る前に追った傷は未だ癒えておらず、この姿でいる間も時折存在しない四肢の痛みを感じる。
加えて、ここ最近悩まされている頭の痛み。それらが思考を著しく鈍らせている。

ご案内:「常世公園」にラウラ・ニューリッキ・ユーティライネンさんが現れました。
ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「ん、あれは綾さんかな」

訓練の帰り、訓練で熱を持った身体を冷やすために立ち寄った公園。
飲み物を買おうと自販機の前に足を進めると、ベンチに人影が見えた。
よく見れば見知った人物だと気づく。声をかけない理由なんてないので、
缶コーヒーを二本買ってベンチへ。

「浮かない顔して、どうかしたんですか?」

そんなことを言って彼女の頬に缶コーヒーを当てる。
外気に当てられて冷えた肌に、その熱が伝わるだろう。
特に断りを入れたりはせずに、彼女の隣に腰かけて>

鈴ヶ森 綾 > 時折ふわっと白いもやを吐き出し、ベンチの上に居座り続ける。
そこに近づいてくる気配を感じても、特別なリアクションを起こそうとはしない。

しかしその気配が殊の外傍まで近づいてくるのを感じれば、さすがに無反応ではいられなかった。
厳しい表情のままに首を回して気配のする方をを見ようとした矢先、頬に暖かな金属の感触が押し当てられて息を呑む。

「…っ…あぁ、ラウラだったの。別に、どうもしないわ。星を見ていただけよ。」

努めて表情や声音を柔らかくさせて答える。
不思議と脚と頭の痛みは和らいだ気がした。

ラウラ・ニューリッキ・ユーティライネン > 「どうもしないって感じの顔には見えませんでしたけど?」

星を見ていたと答える彼女の言葉に、視線を宙へと移した。
今日は雲がないおかげで空は広く見えるが、
街の明かりが邪魔をして明るい星しか見えなかった。

「なんていうか、ここで見る宙はさみしいですね。
 何を考えていたかはわかりませんけど、ちょっと一緒にいさせてください」

故郷でみる夜空はとても賑やかだったのを思い出して、感想を述べる。
空を見たまま、身体を彼女に近づけて、軽く体を預ける>

鈴ヶ森 綾 > 「あら、そんな顔してたかしら。自分では分からないものね。
 …大丈夫よ、貴方が心配するような事ではないわ。」

とぼけた様子で自分の顔に手で触れると、くにくにと目尻や頬をほぐすような戯けた仕草を見せる。
それから隣に座った彼女の手を握ろうとするように、下ろした手を彼女の方に少し伸ばして。

「そうね。今日は月も出ているから、せめてもう少し…山の方にでもいけばよく見えるのかしら。
 えぇ、勿論構わないわよ。ところで…そう言うあなたは、どうしてこんな時間に公園に?」