2018/08/11 のログ
ご案内:「常世公園」に追影切人さんが現れました。
■追影切人 > 季節はまだまだ夏真っ盛り。そんな中、常世公園のベンチの一つに腰を下ろして黄昏てる眼帯少年が一人。
何時も左右の腰に提げている刀は座る時に邪魔になる為、今は外してベンチへと2本揃って立て掛けている。
「……ようやく多少は夜も過ごし易くなってきやがったか…つってもまだ湿度は高ぇんだよなぁ」
ボヤくように口にしつつ。今日は風紀からの”呼び出し”も無いのが幸いだ。
別に汚れ仕事にはもう慣れたというか馴染み切っているが、面倒臭いので無い方が助かるというもの。
最近は、どうも”パンデミック”とやらについて風紀の方で注意喚起や対応策が練られているようだが…。
「……ま、斬って死ぬならそれで俺にゃじゅーぶんだな」
壊れない、死なない、再生する輩とは相性が悪い。逆にそれ以外なら…斬って死ぬなら話は早い。
ご案内:「常世公園」に修世光奈さんが現れました。
■修世光奈 > 暑い中、公園で黄昏る少年の耳に「こっちかなー、えーとー」
と、女の声。
そちらにもし、視線を送るなら…熱さで張り付いた制服を翻して少年の近く…公園に設置されている自販機の下をのぞき込む女生徒の姿があるだろう
「うーん、あの通りからこっちにきてここらへんで遊んで…それからあっちに、か。ならここだと思うんだけどなー」
何かのメモを見ながらうんうん唸っている。
屈んでいるため唸る度に制服のスカートが蠱惑的にひらひらとなっているが本人は気にした様子もなく
「暑いなーでも…お?」
ふぅ、と立ち上がって汗を拭いつつ
そこで眼帯少年に気づいたのか、ととと、とまるで警戒せずに近づいてきて
「ね。この辺でこんなの見なかった?」
非常に気安く、ともすれば失礼ともとれるほど明るく遠慮のない口調
差し出されたメモを見るなら、中々上手な絵で、財布が描かれているだろう
知っているか知らないかは相手次第。彼女はこの財布を探していることは間違いないだろうが、彼女自身のもの、というわけではなさそうだ。
注釈として、近くの家の住人の名前が書いてある
■追影切人 > 「……あぁ?」
唐突に聞こえた声にそちらへと胡乱げに隻眼を向けてみれば。何やら自販機の下を覗き込む少女が一人。
服装からして学園の生徒なのだろうが…何をやってるんだアレは。小銭でも落ちてないか探ってんのか?
と、自分も人の事は言えない少年だがモロに不審者を見るような目付きを送っていた。
あと、スカートのヒラヒラ揺れ具合が地味にヤバイ。下手したら下着が見えるだろうアレは。
で、一度諦めたのか自販機の下を探るのを止めて立ち上がった少女…と、目が合った。
割と外見で敬遠される事も多い少年だが、相手は無警戒に駆け寄ってくる。
「…あぁ?……何だ、サイフか?オマエの…って訳でもなさそーだな…。」
チラリ、と名前と住所の一文を見遣る。サイフの持ち主が少女ならそんな事をメモに書く必要性は無い。
と、なれば誰かから頼まれてその人物のサイフを探している、と見るのが妥当か。
「…悪ぃが俺は見てねーな……心当たりある場所は一通り探したのかよ?」
と、口調や態度はぶっきらぼうながら、サイフの絵を眺めつつそう質問を。
■修世光奈 > 脇に置かれた刀や眼帯にはちらりと視線をやるも特に怖がる様子もなく
くり、とした緩いツリ目に茶髪か黒髪か判断が付きにくい髪。元気、という言葉が似あいそうな女生徒だ
「あー、心当たりは探したみたいなんだけどねー。どうしても見つからない、って。財布ってやっぱり大事だし」
そこで、と胸を張って
「この常世学園いち!探し物がうまいと評判になっているらしい、と噂になっている私に白羽の矢が立ったの!」
らしい、噂、などと非常に信ぴょう性が無いが、そういうことらしい。
ぴったりと張り付いた制服が何とも言えない様相だがそこは気にしていない様子
「見てないなら仕方ないね。あ、丁度休憩しようと思ってたから…そこ、隣いい?」
パーソナルスペース、というのがあまり無いのか、あるいは他のベンチまで行くのを面倒くさがったかその両方かそんなことを
了承するなら、自販機で飲み物を買った後、横に座ろうとするだろう
「しかし、いろんな人いるけど、あなたは結構すごい恰好してるねー。何か言われないの」
どこまでも遠慮が無いのか聞いてみて
■追影切人 > この島は物怖じしない連中も沢山居るが、同時に真っ当な感覚の持ち主も数多い。
…なので、この少年はそういうまともな感覚の者からすれば避けられ易いタイプで。
何せ見た目は不良だし眼帯してるし目付きも悪い。雰囲気も抜き身の刃じみたギラギラさが滲み出ている。
…とはいえ、今は見ての通りダウナーな感じなのだけれど…雰囲気は目の前の少女と正反対に近い。
「……そりゃそーだろうよ。……探し物が上手いだぁ?…ふーん。探偵とかにでも向いてんじゃねーの?」
胸を張る少女だが…うん、ボリュームがこう…流石にそこは言わないでおいたけれど。
あと、汗で張り付いている事は気にしてないのか気付いていないのか。
「……馴れ馴れしいヤツだなオマエ。…好きにしろ」
刀には触んなよ?と、一応言っておきつつも座る事には拒否はしない。若干嫌そうではあるが。
ともあれ、少女が自販機で飲み物を買って隣に腰を下ろせば、隻眼でそちらを一瞥し。
「…別に。どう言われ様が気にしねーよ。俺は俺だからな…あまりにウザけりゃ斬るが」
と、右手を伸ばして刀の柄をトントンと叩いてみせる。この少年の言葉や見た目だと冗談でもなさそうで。
■修世光奈 > ダウナーであろうと、人を殺しそうな目をしていようと、彼女にとっては特に気にすることはないようで
ボリュームが足りていないそこを見るなら首を傾げる。どうやら無意識の様子
探偵に向いている、という言葉にはそうかもねー、なんて軽く明るく答えてから――
「怖っ。え、そういうこと許されてる人?あ、あのうざかったらすぐ言ってね。切られるのは流石にごめんだし!」
横に座る際には言葉に従って、雰囲気とは少し違う丁寧に刀を避けて座ったものの、
うざけりゃ切る、という言葉にはわざとらしく見える…彼女にとっては本気なのだろうが…態度を見せて
慌ててわたわたと言葉を紡ぐが、もうすでに若干うざがられていることは気づいておらず
「あ、それはそれとして。あなたもなにか探し物があったら…えーっと」
と、ごそごそとスカートのポケットを探り…
「はい!修世光奈(シュウセイ コウナ)までお任せ!なんと破損以外の発見率は驚きの90%越えの実績!」
物怖じ自体はしないのか、自己紹介を
差し出したのは自作らしい可愛らしい花柄がついた名刺
またふふん、と胸を張りつつ、抜き身の刀のような相手がそれを受け取ってくれるなら名詞と同じ、花が咲いたような笑顔を向けるだろう
「そうだ、私は探し物だけど…あなたは何をしてたの?日向ぼっこ?」
会話をすることが楽しいのか次々に質問を投げかけ始める
■追影切人 > 実際に生粋のスラム育ちなので、殺人なぞ息をするのと同じ感覚で平然と出来る少年だ。
とはいえ、学園生活に一応は身をおいている以上、表向きはそういう事は流石にしないが。
「…安心しろ、ウザかったらとっくに切り捨ててるからよ。…つーか、オマエ自分の格好をちゃんと把握しろ」
と、汗で所々張り付いて透けた制服を無造作に指差して。下手すれば下着まで浮いて見えそうだ。
あと、彼女のどこかわざとらしい態度にも特に反応はせず。若干ウザいと思ってるのは本音なのだけど。
「……変な名前だな。んじゃコーナで」
名刺を受け取って、それを繁々と眺めながら遠慮の無い感想と勝手にあだ名をつける。
とはいえ、単にコウナよりもコーナの方が言い易いからそう呼んだだけなのだが。
ただ、何だかんだ名刺を受け取り、それを懐に収めた辺りは少年もまともな部分があると相手にも分かるだろうか。
「…あン?別に何をしてるでもねーよ。基本ダラけてるのが好きなんだよ俺は」
と、怠惰全開な返答を少女…コーナへと返しつつ。そして、少しの間を置いてから。
「……あぁ、それと。サイフ探してんなら手伝ってやってもいい。見返りは貰うがな」
と、そう付け加えるように口にして。
■修世光奈 > 切り捨てられなくてよかったーなんて楽観的に言いながら
きっとここが裏通りやスラムであったとしても彼女はこうするし、そんなところで隙を晒せば切られてしまうこともあるだろう
「格好?……わー、気づかなかった。あはは、でも私の見ても仕方ないでしょー」
言われてから、ふと自分を見直す薄く透けた下着を見ればあはは、と笑って
と言いつつも少し隠そうとする辺り、羞恥心自体はあるようだ
「ん!どんな呼び方でもおっけー。……わ。ありがとう。あなたは?」
手で輪を作って呼び名を了承しつつ
懐に入れてくれた相手にまた笑みを深める。返す言葉で、応えてくれるかはわからないが相手の名前も聞いてみるだろう
「へー、私落ち着かないけどなー……。え?」
ほうほう、とただのんびりしているだけの相手に頷きながら、次の言葉には…
「ほんと!、やった。やっぱり1人より2人だからね!あ、でも見返りかー…」
しばらくうーん、と悩んだものの…
「あ、この近くに新しくできたアイス!あれでどう?あっついし、あそこ、2つ買うとちょっと安くなるからお得!」
お金などはあまり持っていないのかそんな提案を投げかけるが…、相手が了承してくれるかどうか
■追影切人 > もっとも、少女の態度が若干ウザい、と思うだけで少年自身は別に彼女に悪感情とかは無い。
つまり、切り捨てる理由も特に無いのだから何か害するつもりは少なくとも今の所は無くて。
「…そうだな。もうちょい巨乳だったらラブホにでも連れ込んだかもしれねーがな…。」
と、彼女の言葉と少し隠そうとする様子にこちらも真顔で欲望全開の切り返しを。
相手が初対面だろうと少女だろうと、そういう所はストレートに言うタイプで。
「…追影切人。キリヒトでいい。一応は学園の2年だ」
と、無愛想ながら意外と律儀に名前と学年を名乗る。態度はアレだが社交性は意外とあるようで。
見返り、というこちらの要求に少女が出したのはアイス…まぁ、それも悪くはないが。
「…いいや、折角だから俺の惰眠の”枕”代わりになって貰う」
と、僅かにニヤリ。まぁ爆睡するから膝枕しろ、という事なのだが…。
まぁ、金は掛からないので彼女が問題なければそれが要求…対価という事になろうか。
無論、流石にこの場ではなく何処か適当に涼しい場所に後で移動した後、にでもなるのだろうが。
■修世光奈 > 若干うざい、程度で済んでいるのはここが公園ということもあるのだろうか
とりあえず切り捨てられていないため、明るく話を振り続ける
「わ。こんなセクハラ?初めてされたー。しかもひどいー、気にしてるんだよ?これでも」
ひいてはいるものの面白がっているようで。唇を尖らせて拗ねたふりをしつつ
ただし気にしているのは本当である
「追影切人……キリヒトー、くんでいいかな。わ、わ、2年なら同じだ!どこかですれ違ってたかもねー」
なんて言いながら。目つきは悪いけどいい人だなあーなんてのんきな考えを。
2年ということに驚きを見せるが…実際はすれ違うこともないだろう
「枕?…あー。え?それでいいの?それなら別にいいけど……あれだよ、何かの漫画であった、上を向いたら絶景、とかないからね?」
枕と言われて一瞬戸惑うも、すぐに理解を見せて
お礼と称してお小遣い程度をもらう事や、仕送りである程度財布は重いがそれでも自由に使えるものは少ない
というと、あけっぴろげな彼女にとっては膝枕程度どうということもなく了承する。
ただ知っての通りの体型のためそこは確認しておくだろう
■追影切人 > 「だったら、手を尽くして乳をデカくする事だな」
と、無情な切り返しである。まぁそんな努力で大きくなれば世の女性は苦労しないと思われるが。
体重と胸の大きさは女性にとってある意味でタブーみたいなものである、たぶん。
「…どうだろうな。俺は殆どサボってるしな…」
少なくとも面識をちゃんと持ったのが今回が初めてなのだから…すれ違いやニアミスすら無かったかもしれない。
呼び方には、好きにしろとぶっきらぼうに答える所も何となくこの少年らしいと言えるか。
「そりゃ見れば分かるから期待してねーよ。膝がイイ具合ならそれ以上は何もいわねーよ」
膝枕で重要なのは、矢張り太ももの柔らかさとかその辺りだと思われるし。
乳が無いのが惜しいが、膝枕が対価というのは撤回する気は無いようで。
「…で、場所の見当つーか…まだ探してない目星付けてある場所とかはねーのかよ?」
と、尋ねつつコーナから視線を外して自販機の辺りを見遣る。
先ほど、あの下を探していたのだからある程度探すべき場所は絞り込んであるのだろうし。
■修世光奈 > 「ひ、ひどい…ひとでなし…。大きくしようと思ったら腰も太くなるんだよー」
うう、なんて嘘泣きをしながら実情を晒して。どうやらなにがしかの方法を試してみたことがあったらしい
「あはは、刀持ってると先生も怖がっちゃいそうだしねー。仕方ない仕方ない」
どこかズレた理由で納得して。好きにしろと言われれば口の中で転がす様に、キリヒト、キリヒト…と忘れないように繰り返している様子
「キリヒトくんって本当、オブラートに包まないよねー。私は温厚だからいいけど、そんなこと言ったら普通叩かれるからね?」
早速名前を呼びつつ。温厚というよりは大雑把、というだけだろうが
確かに相手の物言いは怒られても仕方のないものではあるが…刀がある以上、叩くことができる相手はそれほど多くはいなさそうだ
確認しても撤回する気が無いなら彼女にも反論はないようで
「そうだねー。お尻のぽっけに入れてて落したみたいだから…誰か拾ってるかと思ったけど、今のところないみたいだしー
悪い人に盗られたか、何かの拍子にどこかに飛んだか、だねー。中身は特に入ってないみたい。
私としては――――」
と言って、公園に作られた遊具が密集する辺りを指す
ドーム状の遊具や死角にある地味な遊具の下などに目星をつけているようだ
「後は、あの辺かな、って。影も多いしね」
■追影切人 > 「…女の体型ってのは面倒つーか不可思議なモンだな…。」
と、決して男には分からないであろう彼女の努力も含めた胸や腰の関連性などなど。
と、いうか試した事があるんだろうか…豊胸グッズとかも試してそうな気がする。
「別に無闇に抜くつもりはねーよ。…”素手でも斬れる”からな」
と、淡々とサラリと恐ろしい事を口にしつつ。冗談や軽口でなくマジなのが困りものだ。
この少年は存在自体が”何かを斬る”事に特化されているといっても過言ではない。
「…オブラートに包むとか面倒だろうが。さっさと言ってやった方が話が早いだろうがよ。
…つーか回りくどい言い回しとかは嫌いなんだよ俺ぁ。くだらねぇ」
と、嫌そうにそう口にする。実際割と思った事をズバズバ言うので敵も作りやすい。
彼女のような性格だからこそ、割とこうして普通に会話できているのもあるだろう。
「…あの辺りか…”生きてるモンなら直ぐに分かる”んだがな…サイフだからな…仕方ねぇな」
呟くように、彼女が指差した辺りを見遣りつつ左目の眼帯に手を伸ばし軽くズラす。
と、そこには瞳…いや、よく見れば精巧な義眼があった。僅かに機械の作動音が聞こえるだろうか。
まるで、カメラのピント調節のように瞳孔の部分が細まり。更に淡く輝く。
「……測定モード…っと。普段使わねーから慣れねぇなこれ……あー………。」
と、何やら一人呟きながら、左目の義眼で測定中。…と、反応あり。
「…あのドームっぽいヤツの左側3メートルちょい。茂みっぽい所にある…取りに行くのはコーナに任せた。」
と、サラリと口にしてクイッと顎でそちらを示す。ほら行って来いと言わんばかりだ。
■修世光奈 > 「そうだよー。あんまり触れちゃだめだから!」
試したことがあるのだろう。淡い期待を抱いて
その結果、太く見えるようになってしまった事があるらしい
「え。なにそれ…。な、何回も言うけど切らないで、ね?」
信じやすい性格なのか真実であるそれを疑いもなく信じて
少年に刻み込まれたモノはわからないが、逃げ出すことはなく
「あはは、それはそうだけど!面白いねー、普通はさ、他人の感情とか気にして中々言えないんだけどなー
じゃあ…私も、普段からあんまり隠さないから似た者同士だねー」
相手の言葉にお腹を少し抱えて笑い。ここで忌避感ではなく面白いという言葉が出る辺り彼女の性格がよくわかるだろう
そして、眼帯をずらした相手には首をかしげ…
「?、急にどうしたの……ん?」
間抜けな顔をしながらもじー、と相手を見る
何かぶつぶつ言う相手に暑さで狂ってはいないかと心配になった瞬間…
「ええ?本当?ちょ、ちょっと行ってくる!」
変わらず、疑う事を知らないように、すぐにどどど、と全速力で走っていく
探し物に関しては妥協もないのか言われた位置をごそごそと探る
そして、彼女の動きが変わり…立ち上がった後、何かを持ってまた走って帰ってくる
「すごーい!あった!あったよキリヒトくん!え?どうやったの!その眼?」
絵の通りの財布を見せつけながら興奮している様子
分身しそうな勢いで隠されていなければ義眼をじー、と見たりただすごいすごい、と繰り返したりと大変わかりやすい良い反応だ
■追影切人 > 「……へいへい。…女ってのはよく分からんねホントに」
と、彼女の言葉にボヤくように答えつつ肩を竦めてみせる。
まぁ、オブラートに包まないのもそうだが微妙な乙女心とかも当然疎いのである。
「…斬る理由は特にねーんだが。つーか、幾ら俺でも普通に会話してる相手をいきなり斬ったりはしねーよ」
と、口にしつつ。まぁ時々イラッとさせられるが別に彼女は斬る相手には該当しない訳で。
「…他人の感情をいちいち気遣えって?…面倒だし御免だね俺は。
俺はただ、自分が思った事を口にして思ったように行動する。そんだけだ」
と、そう言い切る。他人の感情を省みない、というのは非情に聞こえるかもしれないが。
だが、逆に言えば変に気遣ったりしない分ストレスも溜まり難いし話も早い。
まぁ、そもそもこちらの意見に面白い、という感想を述べて笑っている少女も割りと大物だが。
ともあれ、こちらの義眼で測定した場所を口にすれば、コーナが走って探しに行くのをボンヤリと眺めて。
…で、戻ってくればスゴい勢いで捲くし立ててくる。ちょっとウザい。
「うるせぇ、少し落ち着けコーナ。…ただの機械式の義眼だっての。
まぁ、元々は転移荒野に流れ着いた異世界のモンらしいけどな。
…で、それを研究区?で復元や修理したモンを”実験台”として俺が動作テストとかしてんだよ。
で、使える機能の一つに測定モードみたいなのがあって、それを使っただけだ」
と、かなり端折りつつも大まかに左目の義眼について語るだろうか。
まぁ、実際は少年の”首枷”の一つでもあり。そもそもこの義眼を付ける事になった経緯も流石に話せない。
それこそ、彼女を巻き込むことになりかねないし、幾らこの少年でもそこは弁えている。
■修世光奈 > 肩を竦める相手に、本当に分かったのかなー、なんて思いつつも
それ以上は追求はしない様子
「あ。よかった、普通って思っててくれたんだー。あんまり表情変わらないから、怒ってるのかと思ってさ」
あはは、と笑いながら。一応気遣いのようなものも彼女にはあるらしい
「ひゅー、カッコイイ!孤高って感じだねー
是非、中々ないことだからそれ、貫いてね」
茶化しではなく本気で目を輝かせつつ。
終いにはび、と親指を立てて応援する始末である
走って戻ってくれば、ちょっと眉根が寄せられる
どうやらウザがられたらしい、と思えばほどほどにして横に座りなおすだろう
「はーい。ほうほう…能力じゃなくて機械か―
しかも別の世界!すごいなー…私なんてこれくらいしかできないから、つい興奮しちゃった。
…あ。」
頷きながら自分の手にピンポン球くらいの光の球体を生み出してふわふわと動かして見せる
攻撃能力…つまりそれに込められた殺気のようなものはなく、ただ照らすだけのもののようだ。
そして
「そうだ!これからも時々…私が見かけた時でいいから、手伝ってよー、私としては、早く依頼人にモノを届けられればそれでいいし…
今回みたいに、えーと、お金はあんまりないけど報酬出すから!」
義眼の能力を聞いて思いついたのか協力を願い出て
その途中で報酬の事を思い出したのか、ここで寝る?なども聞いてみて
■追影切人 > 実際は分かってない…いや、分かっていたとしても結局あまり気にしないのだろう。
そういう所は無頓着で大雑把な気質だ。敬遠されがちなのはこういう所もあるのかもしれない。
「…あぁ?別に俺はこれが普段の態度なだけだ。愛想振りまく趣味もねーんでな」
と、彼女のあっけらかんとした笑顔とは対照的に淡々としたもので。
とはいえ、色々割り切ったりドライだったり無愛想ではあるが…。
少なくともキチンと会話はするし意思の疎通もする。何だかんだ彼女の話も聞いていたりと。
思ったよりは話が出来る、という感じだろうか。意外と社交性はあるという事でもあるが。
「孤高気取りじゃなくて、単に気遣うのが面倒なだけなんだがよ…まぁ、いいか」
否定とか訂正も面倒臭くなったのか、やれやれとばかりに溜息を一つ。
しかも、あちらは別に茶化している訳ではなく本気でそう思っているのがやり難い。
「…何だそりゃ、光の玉?…魔術か異能かは知らねーが…ま、何事も使い方次第だろうよ」
そして、何であろうが斬り捨てるのが少年の生き方だであり存在価値でもある。
少女の光が照らすだけだとしても、何かを斬るしか所詮は出来ないこちらからすれば…僅かだが眩しく感じないでもない。
「……あ?コーナの手伝い?…キチンと対価が貰えるならまぁ、暇な時なら構わねーがよ…。
……んじゃ、そうする。つーか暫くは起きないからそこは覚悟しとけよ」
と、言いつつ隣に座る少女に寝転がるようにして膝の上に遠慮なく頭を乗せようとして。
多分、そうすれば直ぐに目を閉じてしまうだろう。初対面の少女でもお構いなし。
ここまでフリーダムだとこれも面白い個性、となるのかもしれない。
「…あぁ、それと一応連絡先を教えといてやる。何か急な用件があれば連絡しろ。
余裕があったら対価次第で手を貸してやる。」
と、言いつつ目を閉じたまま片手でズボンからスマホを取り出して。
■修世光奈 > 彼女からしてみればコミュニケーションを拒絶するような態度とは裏腹に
踏み込めば…彼曰くうざくない限りは相手をしてくれるのは彼女にとっては面白い
確かに、このダウナーな表情が愛想振りまいていたら笑いそうだなあ、なんて思いながら
「私のこれは分類としては異能らしいよー。全然疲れないから省エネ!
このくらいなら夕方くらいまで維持できるかな……。あはは、ありがと。」
自分のこの…格好良くもない能力を使い方次第だ、と慰め?てくれる相手に笑いかける
しばらくふよふよ、とさせた後消しながら
「やった!じゃあ…わ、早い…」
承諾してくれる相手に喜びながら、突然膝に乗ってくる相手の頭
避けるわけにもいかずそのまま遠慮なく頭を乗せられる
「あーえーと、汗臭くない?さっきも走ってきたし…キリヒトくんがいいなら別にいいんだけど」
そこは気になるのか、ちょっと聞いてみて
走り回っているせいか程よく引き締まったふとももは頭を動かすたびに柔らかく枕の役目を果たしているだろう
「本当?ありがとー!依頼があったら連絡するね。あ、それはキリヒト君もだから。何か探したかったら呼んでね!」
その眼があればいらないかもだけど…と呟きつつ連絡先を交換し…
その後は財布から目を離さないようにしつつ、目を閉じた少年を見守るだろう
もしかすると軽く触れたりもするかもしれないが…邪魔をしないように、ゆっくりと、触れるか触れないかの力加減で。
■追影切人 > 少なくとも、何だかんだで少年的にこの少女は…正直少しウザい面もあるがどちらかといえば好印象だ。
まぁ、少年の態度が態度なのでそうは見えないかもしれないが…。
「異能ねぇ。…ま、異能も色々あんだし活用法も色々あるってこった」
根拠も具体例も出せないが、ただ光を点すだけの力をくだらないとは思わない。
それは、斬るしか能が無い己には出来ない事で。だからこそ彼女にしか出来ない事があるだろうから。
――そもそも。カッコよさよりも実用性を重視する少年からすれば。
ただ光を点すだけでも使い方次第では色々と活用できると思っている。
ただ、それを彼女には伝えない、それは少女が自身で見出すものだろうから。
「あぁ?んなの気にしねー…つか眠いから今でいいんだよ」
と、汗が云々をまるで気にしないようにそう言い切って。で、連絡先を交換すればスマホを仕舞い込んで。
ついでに、眼帯をまた元の位置に戻して義眼を覆い隠しておく。
別に隠す程のものでもないが、基本はこうして隻眼で行くのが少年の基本スタイルだ。
まぁ、それはそれとしてこの膝枕は悪くない、またいずれ対価で頼むとしよう。
「探し物ねぇ?…ま、気が向いたらな」
と、そっけなく返すがこういうタイプなのだと既にあちらも分かっているだろう。
何だかんだ、少年は結構単純というか分かりやすい性格なのもある。
あとは、そのまま会話が途切れればコーナの膝枕を堪能しつつ仮眠を取るだろう。
ちなみに、起きた後は適当にダベってから途中までは一緒に街へと戻ったかもしれない。
ご案内:「常世公園」に追影切人さんが現れました。
■修世光奈 > 密かにいい印象を持ってもらっていることなど知る由もなく。
彼女は彼女らしくこれからも接していくのだろう
「ん。なるほど、考えてみよ」
簡単なアドバイスだがどこか励みになったようで
「自由だなあ…」
あはは、と笑いつつ
膝枕にのせた相手を見て
目を隠してしまったが、どちらも怖さとかっこよさが両立していてとてもよかった、というと相手はどんな反応をするのだろうか、なんて
「うん。そもそも、探し物はない方がいいしね」
そっけない返事だが別に嫌がられてはいないようだ
そうして何度か声を交わした後、昼寝に付き合っていて
起きれば、また少々煩く話しかけながら、町まで戻ったでしょう
ご案内:「常世公園」から修世光奈さんが去りました。
■追影切人 > !
ご案内:「常世公園」から追影切人さんが去りました。