2018/11/04 のログ
白鈴秋 > 「わかってますって。お陰で色々と苦労している最中です」

 苦笑いを浮かべる。勉強は苦手ではないが好きでも無い科目は苦手だ。
 だが流石に好きな科目だけで全部を取るわけにもいかないわけで……中々に難しい事である。

「まぁ、難しいのは一部だけなんで最悪落としても進級や卒業は出来ますしね」

 そんな事を言うだろう。
 学生ローンというと少しだけ考えるが。それから苦笑いを浮かべ。

「ハハ、ありがとうございます。もしどうしても困ったら使ってみます」

 そう答えるだろう。
 といっても、自分の経歴としてローンが借りれるかというとかなり厳しいのでそう答えるしかなかったとも言える。
 

暁 名無 > 「ところがどっこい、面倒な科目ってのは大抵必須科目だったりするわけだ。」

案外そこが落とし穴となって留年する奴とか、たまに居る。
幸い俺のとこは必須じゃないから単位落としても何ら問題ないけども。
とはいえ、それでも毎年、出席しない生徒が現れないと言うのは有り難いもんだ。

「ま、若いうちの苦労は買ってでもしろってな。
 そうは言うが、苦労はしても無理はするんじゃねーぞ。病院も保健室も働く方はヒィヒィ言いながら働いてんだからな。」

余計な仕事を増やすのはよくない。大変良くない。
最近も保健室でぐだってたら『出てけ』と一言だけで叩き出された事もあった。忙しいんだろうきっと。

白鈴秋 > 「本当に、英語とかね」

 本当に意外な場所からエグい角度で学生を落としに来るのは学校というか教育の趣味が悪いのか否か。
 だからこそ色々と苦労もするわけで。
 思い出し思わず溜息を吐き出した。
 無理はするなといわれると少しだけ黙ってしまい。そして

「……わかってますって。無理はしていませんよ。というよりバイトと学業だけで無理ってなったら色々と大変でしょう」

 と笑った。
 実際は色々と無理はしているかもしれないが……態々それを先生に話す必要は無いだろうし、無駄に心配をかけるだけだ。
 コーヒーを飲み終わりよっとと自販機から離れる。

「それじゃあ俺はそろそろ行きます。また学校で会いましょう……良い家見つけてあげてくださいね。それじゃあ」

 そう言うとコーヒーの空き缶をゴミ箱へと入れて歩いていく。

ご案内:「常世公園」から白鈴秋さんが去りました。
暁 名無 > 「案外社会に出てみるとバイトと学業の両立なんかよく出来たな俺……って思う時があるんだよ。
 おう、それじゃあな。」

まあ無理をしてたところで心配はそこまでしないけど。男は。
いや、女尊男卑とかそういう事じゃなくてな。女子でも心配いらねえなって相手は心配しないし。えへん。

「良い家か……見つかるかねえ。」

流石に一軒家ならワンチャンありそうだが、流石にそこまでの資金が無い。
精々がマンションの一部屋くらいだ。それでもだいぶ痛いけども。

暁 名無 > 「さて、と。」

白鈴の背を見送ってから、大きく伸びをする。
背骨が凄い音を立てて鳴った気がするが、やっぱり最近運動不足かねえ……。
明日は軽く運動でもした方が良いだろうか、なんて考えながら俺はベンチから腰を上げる。

「……さて、もうひと頑張りして帰りますかね。」

まだ少しだけ買い出しの予定が残っている。
それを済ませたら一度、研究室に戻る事にしよう。
そう決めて俺は公園を後にするのだった。

ご案内:「常世公園」から暁 名無さんが去りました。