2018/11/21 のログ
栗川 有栖 > 手提げバッグがもっこもこ。
ぎゅうぎゅう詰めの手提げバッグを肩から背中に背負って。

「重たい、休みたい、指先の感覚がぼやけるー」

いつの間にかなくなってたり壊れたりしたものを買い集めていたら夜遅い時間。

近道のために公園を歩いて、歩きつかれてベンチで休もうとしてみたところ。

「何か、いる?」

夜更けの公園で誰かが休まず動いているようなシルエットが見えました。

好奇心2割怖さ2割、それよりしんどいけどそっち通り道だし6割。
危ない人だとうっかり刺激するのが怖いので声はかけずゆっくり耳をすませて近づいてみたのでした。

修世 光奈 > 近づいてみると、どうやら貴女が見たシルエットは確かに人間の様子。
特に暴れているだとかそういったことはなく、より近づけば制服から、おそらくは女生徒ということもわかるでしょう
更に目を凝らすなら彼女の周囲に小さな光の球が浮いていて彼女を照らしています。
はしたなく、植垣に体を突っ込んでスカートがゆらゆらと揺れていて

「んっ、んー、ぷは…、ここじゃないかー、たまーに伸びた枝に引っかかってポケットの物が落ちることがあるんだけどなー」

しばらく見ていると、植垣から上半身が出てくるでしょう
少し茶色に染まった髪に、元気そうな横顔
手首と足首にそれぞれ、明るい光の球がふわふわと集まって彼女を照らします

「ん?、あ、ごめんなさい。びっくりさせ…ましたか?こんばんは!」

相手の年齢がわからないのか少しためらった敬語を使いつつ、てへへと笑い
顔を上げた拍子にゆっくり近づいてい来る貴女に、勢いよくぺこ、と頭を下げるでしょう

栗川 有栖 > シルエットが多分スカート、きっとスカート。
この時間なのに見えやすい気がするけど視力が良くなったりしたかな、と期待ほんのり。

光の球を見て。

「あっ。」

思わず声。
もう少し近づいたらうっかり捲れたスカート見るとかありそうな事故の予感を感じて表情あまり変わらないけど微妙に期待の視線を向けて。その予感がどっかへ飛んでいきました。

「お、う、こんばんはっ。」

人付き合い経験少なすぎてどもった。

「それ、はー、大丈夫。だけど、お、おー。」

単語の度忘れ。指立ててくるくる回して思い出すきっかけを浮かべようとして。

「落し物ですか?」

これだ!と思い切って聞きながらお互い顔がはっきり見える距離まで早足になりました。
距離感とか、自分の異能が持ってる問題、たとえば光源が弱まったりしそうとかうっかり忘れて。

修世 光奈 > 期待は大抵裏切られるもの。
もう少し近づけられればその期待は叶っただろう
けれど、す、と立ち上がってにっこりと笑えばスカートも揺れを収めて

「うんっ、こんばんは、……?」

どもる相手に、こてん、と首を傾げて
何かを言おうとしているようだということはわかるためそのまましばらく待っていて…

「わ、びっくりした…う、うん。そう…だよ?」

鍍金の敬語はすぐにはがれて。
凄く至近距離に近づいてくる相手にびっくりしながらも逃げるのも失礼だ、と一歩だけ後ずさるだけで済む
そして…

「…あれ?んーっ、しょ、と。ごめんごめん。暗いから近づいてくれたの?」

普段は完璧に制御できる光量が急に弱まる
いつもより強く異能に力を込めて光量を元に戻しつつ。
まだ、目の前の貴女が原因とは気づいていない様子

「えーっと。探し物のことね。私のものじゃないんだけど…頼まれて、って感じだよ。」

探し物の依頼をよく受けてるんだなんて言いつつ

栗川 有栖 > 「と、咄嗟に出てこなくて。」

一気に至近距離まで近づいた事が驚かせた原因だと気づかず、わたわたと、度忘れしていた方に言い訳して慌てとごまかしの2面相がくるくる。

急に暗くなったぞ、と光量が抑えられた事に気づいて、視線泳いだ。

「あ、それなら驚かせちゃったので手伝……えっと、あ。」

近づきすぎた事に今気がつきました。
説明する事が増えてどれから……と少し困った表情。

「あー、っとまずごめんなさい。暗くなったの多分わたしのせい……。
って頼まれ物ってどんなサイズと形のですか?ってうわっ!」

頭を深く下げて、肩から背中に背負ってた手提げ袋が背中から右前にずり落ち、体勢が崩れた。

修世 光奈 > 「わ、と。あはは、落ち着いて落ち着いて?別に、怒ったりは…って貴女のせい?」

相手があまりにも慌てるものだから笑いが少し込み上げてしまって
体勢を崩す相手に体を寄せてぐ、と支えようと。荷物の重さによっては二人とも体勢を崩す可能性もあるけれど
密着に近くなったため、更に光が弱くなるが

「ホントだ。上手く光が調節できない…これ、君の異能?」

ちか、ちか、と切れかけの電灯のようになる能力を見て責めるでもなく不思議そうに
へー、と思いながらも、怒っている様子はない

「えっとね。探し物は…これくらいの財布。私の物じゃないけど、探してって頼まれてるの。」

また体勢を崩したりしないように支えながら
距離は近いが気にしていない様子で簡単に片手で空中に形を描いて

栗川 有栖 > 「えっと、…………。はい。」

体勢を崩したまま、何とか踏ん張ろうとして、重さを少し受け持ってもらって、なんとかがうまく行きました。大体重量の大半は5kgのなにがしだから二人がかりならきっと大丈夫でしょう。
すーはー、すーはー、と深呼吸して落ち着いて。自分のせい、と言う事には姿勢を正してから頷き。

「えっと、そうです、異能とか魔術を自動的に和らげるんです。あと、ありがとう、ございます。」

頭をまた深く下げると体勢崩しなおしになりそうなので頭だけ下げて。

「お財布………………あれ?変ですね?」

あれ?と首をかしげて瞬き。

「お財布って、落としたら届けとか公園の管理してる人に頼んだりしますよね?その上で更に頼んでるならいいんですけどー」

訝しげに膨らむ本や小説の主人公脳。スポットライト脳とも言う。

「もしかして、変な頼まれ方しませんでした?」

目がキラキラ輝いて何か期待している表情でした。
大抵この期待はふっと消えるので本気の期待にはなっていないけれど。

修世 光奈 > 「んしょ、と…?、随分重いねー」

支えながら何を抱えているんだろう、なんて思いながらしっかりと体勢を整えて
倒れそうになったらまた支えてあげられるように未だ距離は近く保っていて

「へー!すごい!私、そんなに強い異能じゃないけど…光量の操作とかは結構自信あるのにー」

全然光を強くできなかったよー、と言いながら

「そんなに頭下げないでよー、君は何にも悪いことしてないんだからさ」

にこ、と笑ってから…

「あー、報せてるかどうかは、どうなんだろ。…確かに変と言えば変な依頼かなー。
私、依頼を受けたら少し時間をもらって、その時の状況とか聞きに行くんだけど…絶対来るなーって書いてあって。
それに、急いでる感じじゃないのに急いでって書いてあったんだよね。まあ、困ってるなら、私は力になりたいんだけど…」

キラキラ目を輝かせる相手に、こういう推理とか好きなのかな、なんて思いながら。
顎に指を当てて、考えるような仕草。

栗川 有栖 > 「ああ。それは、お米が切れたり、シャンプーが切れたり、くしが壊れたりしたので……一気に買出しに出かけた結果……」

大半がお米だけど、ここまできつくなるとはと苦笑い。

「でも自分自身で操作とかできないんですよ、これ……。あった事自体は良かったんですけど」

使い勝手もなにもないですからね、とゆっくり首を振り。

「そういってもらえると少し胸、ないけど重さが楽になります……」

手をそっと胸に当て

「変な依頼?
それ、えっと。お財布だから急いではわかるけど絶対来るなってやばい系なのじゃないですかっ?
良いにしろ悪いにしろ……。とにかく探してみましょうよ。」

これはもしかして?チャンス?とわくわく二倍。
普段クラスメイトには見せないレアなきらっきらな笑顔浮かべて、あたりをきょろきょろし始めたりして、やる気を見せた。

修世 光奈 > 「わ。なんか不幸が重なった感じだねぇ。あ、手伝ってくれるなら、私もその荷物持って帰るの手伝うよ。
こういうのは助け合いだし!」

なんて言いながらにこにことしている
初めて会って、まだ名前も聞いていないにも関わらずここまで気安くできるのは彼女の性格ゆえか

「そっかー。それはちょっと大変そう。でもそーんな気にすることないよ!笑ってこ!」

根拠も何もないが、明るく。
同情というよりは前に向かせるようなポジティブな雰囲気を全身から放っていて


「え?え?言っておくけど私、戦えないからやばくなったら逃げるよー
…君、こういうの好きなの?」

何が何だかわからないが妙に興奮している相手。
目をキラキラと輝かせてやる気を見せている相手に驚いて

「あ、と。協力してくれるならありがたいけど…ここは探しちゃったから、あっちいこっか。
あっちもね、休憩所があるから忘れてたり何かの拍子に落とし物をすることが多いんだ。」

とりあえず、人手が増えるのはありがたい。
公園に設置されている、自販機などが置かれた休憩場所を指して、行こう、と。

栗川 有栖 > 「くしとシャンプーはいいけど、お米が重なったのがしんどかったです……あ、それは嬉しいですけど、女子寮住まいで一緒って事で大丈夫ですか?」

名前を聞いていないどころかそのタイミングすらつかまず話の流れに乗ったままで精一杯。
お礼の前に場所確認するのがやっと。

「ははは、ちなみに最初出たのは乾いた笑いでしたよ。
笑顔ってなかなか浮かべようとしても浮かべられないんですよねー」

ジョークのつもりか乾いた笑いをあえてやって見せて。

「あ。……やばくなったらお米バッグを思いっきり自分ごと振ってぶつけます。
戦え……なさそうなので。」


能力足らずな現実に気づかされてしょんぼりした。
表情もがっくり。

「あー、えっとあっちですね、りょーかーい。
休憩所なら、灰皿置いてあるところ付近とか怪しいですねー。」

多分きっと、とどこかの本とかで読んだタバコ休憩で荷物忘れをそのままぱっとだして指された方向へ歩き出した。

修世 光奈 > 「ん?女子寮なの?私もだよー。偶然だねー♪
だから、大丈夫、大丈夫。私体力はあるし!」

勝手に話が進んでいくが、待ってといえば待ってくれそうではある
少々強引な面もあり、ストッパーがいないと誰とでも仲良くなってしまうのが彼女である

「じゃあいっぱい楽しいことしよ!異能はー…卒業には能力とかの習熟が必要だけど、それだけだし
遊んだり、恋愛したりできるのは今だけだしねー」

自然に笑おう、なんて言いながら彼女は満面の笑み

「あはは、痛そう!じゃあ私はめくらましぐらいはしようかな!」

光量が操れる彼女の能力は、使い方によっては一瞬相手の目を眩ますくらいはできるだろう
軽口を叩きながら、そんな落ち込まないで!なんてぱしぱしと相手の背中を軽く叩こうとして

「お!わかってるねー、そうだね、椅子の下とか灰皿の近くを探してみよう」

にんまり、としながら…バランスを崩さないかどうか見ながら休憩所へと

「ちょうどいいから、荷物そこのベンチに置いちゃえば?周りに人いないし、探すのに邪魔だろうしー」

などと言いつつ、彼女は既に捜索を開始している。椅子の下をのぞき込んだり地面に落ちていないか光で照らしたり、と

栗川 有栖 > 「それなら安心ですねー。
体力があるのは羨ましいですよー」

本当に羨ましそうに視線を向けて、手伝ってもらえるからと、にっこり笑おうとしてぎこちなく。

「楽しいことー、楽しい事……楽しい事?
・  ・  ・  ・  ・  ・
遊んだりできるの今だけですもんね。」

楽しい事三段活用。そして考えるのをやめて遊ぶに同意した。

「それなら、なんとかお米スマッシュは当たるんじゃないでしょーか。」

威力は重量位。背中ぺしぺしの感覚が心地良いような、あれ?と何か違ってたかもという違和感がほんのり。
バランスは前傾しなければ大丈夫そうなのでそのまま歩き

「じゃあ、その辺から、ってそっか、ベンチにおいちゃえば……。」

えい、と荷物を置いておいて、自分の手元に明かりがないことに気づいて明かりが反射しそうな灰皿の近くをまずはチェック。それから光の届く範囲が変わったら、そこから手分けできそうなところを探してみて。

修世 光奈 > 「ふっふっふ。色々な処、駆け回ったりするからねー」

自然につくんだよ、なんて言い。

「うんうん。あ、今度遊びに行く?学生通りに美味しいケーキを出す喫茶店が新しくできたらしくてー」

ひたすらに遠慮なく、楽し気に遊びに誘う
名前を聞いていないことは頭から抜けていて、女子寮で一緒なら、くらいの気持ちで

「頼りにしてるよ♪」

くす、と笑ってから歩調を合わせて怪しい場所、休憩所へと。

「あー…ごめんね。私の異能、私の近くしか出せないんだー。
そっち暗くない?」

荷物を置いた音を聞けば少し申し訳なさそうに
せめて、と少し光量を強くして反射しやすく、周りを照らすようにと

そうして手分けして探すが…さて、見つかるかどうか

栗川 有栖 > 「なるほどー、動くの大事……動いても体力が保たない場合は……」

自然に体力がつかない、つけようとして体がついてこない。
あれ?エンドレス?と気づいてはいけなさそうな事に気づきそうになった。

「あ、いいいいいいいいんですかっ?じゃ、じゃあ後でお部屋教えておきますね。」

思わぬお誘いでびっくりわたわた。名前の前に部屋を教えそうな勢いだった。

「はっはっは、お任せー」

ですよ、と胸を張り、暗かろうともどうせ自分の弱体異能で支援がないっぽい事には慣れてるのでだいじょーぶ、と言うだけ言って。

大分さがしてみたものの、見つからずに残念、とよいせとベンチから荷物を引き上げたところでベンチが傾いてずれ、ベンチの足の下にそれらしき代物。

不思議な沈黙とともに指をさし、そのまま持ち帰りと一緒に帰るのと相成ったとか。たぶん。
少しだけ人生に光が見えた日になりました。

ご案内:「常世公園」から栗川 有栖さんが去りました。
修世 光奈 > 「ゆっくり慣らしていけばいいと思うよー」

ふふ、と笑いながら。頼めば一緒にトレーニングなどもしてくれそうな気安さだ


「う、うん?後で教えて?」

どうしてこんなに驚いているんだろう、と思いつつ。
誘うのが常の彼女は首を傾げる



その後、財布を探し…見つからないと思ったところで、相手が見つけてくれた
面目潰れちゃったなーなんて思いながらも笑いあって。

その後は一緒に荷物を支えながら帰って。後日…ちょっと怪しい依頼人に財布を…なぜか郵送で送りました。
ふう、と息を吐いた後、唐突に気づきます。

「…あ、あの人の…部屋聞いたけど、名前聞くの忘れた…ま、いっか♪」

またどうせ会いに行くし、その時に聞こう、とにっこり笑うのでした。

ご案内:「常世公園」から修世 光奈さんが去りました。