2015/09/02 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に美澄 蘭さんが現れました。
■美澄 蘭 > 午後のティータイムに丁度良い時間、制服姿に日傘をさした少女が姿を見せる。
ちょっとミスマッチだが、今の季節、日差しはようやくゆるみを見せた程度で、蘭の肌には少々こたえるのだ。対策はしておくに越したことは無い。
「こんにちは」
店内に入ると、日差しが直接当たるわけではないが、それなりに明るさを提供してくれる…そんな位置のテーブル席に腰掛けた。
■美澄 蘭 > 授業が再開したので、蘭の学習ルーティーンもすっかり元通りである。
あえて言うなら、元素魔術の実技を履修し始めた関係で、魔術訓練の時間が増えたくらいだろうか。それでも、ピアノの練習と同程度である。
「アイスピーチティー、お願いします」
店員にそう注文すると、早速勉強道具を取り出す。
そう、「元通り」ということで…数学基礎の山のような課題も復活である。
しかも夏休み明けからは数学Ⅱ・Bに入り、内容も複雑化している。
(その分、進度が少し遅くなって、授業の中で問題を解く練習が出来てるからいいけど)
そんなことを考えながらノートと課題のプリントを広げる。今は、複素数に入ったところのようだ。
■美澄 蘭 > 虚数についての説明を聞いたときには、文字通り「世界が広がる」感覚を味わったものだ。
…深く考えると脳が混乱しそうなので、今は教わった範囲で理解し、問題演習を行うに留めているが。
とにかく、今はまだ習い始めたばかりだし、使い道はせいぜい方程式程度だ。
授業での説明と、解いた例題を参照しながら、問題をいくつか解き進める。
■美澄 蘭 > (…このタイプの問題はそろそろ見なくても平気かしら?)
そう思い、ノートを閉じたところで注文した飲み物がきた。
「あ、ありがとうございます」
そう礼を言って受け取ると、まずは一口。
甘い桃の香りと風味が、舌を喜ばせ、喉を潤した。
■美澄 蘭 > 「…ふぅ」
飲み物を少し飲んで、一息ついたところで、改めて課題と向き合う。
変なところで(無論、悪意は無いが)区切れてしまったが、流石にそれだけで忘れてしまうことがない程度には、蘭はこの問題演習のやり方を理解していた。
順調に問題を解き進める。たまに、アイスティーに手をつける。
その繰り返しが、しばし続く。
■美澄 蘭 > よほど集中していたのか、アイスティーを結構残して、プリントをきりのいいところまで終わらせてしまった。
「…調子いいみたいだけど、どうしようかな…」
さっさと切り上げて、アイスティーを飲みきって帰るか。
調子いい間に出来るだけ進めて、居座り続けるか。
それが問題だ。
■美澄 蘭 > 悩むこと1分。
「…せっかくだし、やりますか」
居座り決定。
次のプリントに手をつけるための参考にすべく、ノートを再び取り出した。
■美澄 蘭 > 次のプリントは、複素数というよりは方程式の内容だった。
「虚数」という概念が加わった上での、二次方程式の解の公式の確認と発展、という感じだ。
(さっきより楽そう?)
そんなことを考えつつも念のためノートを確認し…そして、一気に問題を解き始める。
二次方程式は散々やった。先ほどよりもやや早いくらいのペースで課題が解き進められていく。
■美澄 蘭 > プリントも終盤…残り少ないアイスティーを飲みきってから、残りの問題に一気に取りかかる。
「………よし、終わり!」
時間にして1時間半…この時間で宿題が半分終わったというのは、数学Ⅱ・Bの滑り出しはなかなか上々ではないだろうか。
…アイスティー一杯で粘ってしまって、店に対しては少々罪悪感を覚えたが。
「…せっかく早く終わったから、寄り道しないで帰って、ちゃんと自炊しないと」
勉強、読書、魔術の訓練、ピアノの練習。
何だかんだで、放課後の蘭は楽しいことに忙しい。油断すると、すぐに自炊する余裕を逃してしまうのだ。
席を立ち、レジで会計を行うと、店を後にした。
「…せっかくだし、新しい作り置きのレシピでも探してみようかしら?」
そう呟いて、片手間にスマホをいじりながら。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から美澄 蘭さんが去りました。