2015/09/23 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」にヒカサ=カノさんが現れました。
ヒカサ=カノ > 秋風薫る常世の夜。

カフェに響く扉の音。

澄んだ空の手には傘で。
「お久しぶりです」
一つ言うと、奥のテーブル席へ。

ヒカサ=カノ > 見渡す限りは人は無く。
静寂ながらも、いつものようで。
帰ってきたと、安堵する。

久々の景色に見とれていると、店員がやってきた。
それは"いつもの"コーヒーだった。

コップは湯気が立っていて、ホットに変わっていた。
(そうか、もう秋なんだよね)

外を眺めて、一息ついた。

ヒカサ=カノ > シンと静寂が張り詰める。

奥のテーブル席からは外の景色と、入り口がよく見える。
紅葉の時期もそろそろかと、コップに手をかけ一口。

―――飲めなかった、熱かった。猫舌ではないが。

いつもいるカウンター席でもよかったけど、今日はここの気分だった。
(今日は誰か来そうだから、かもね。)
なんて。

ご案内:「カフェテラス「橘」」に紅葉 椛さんが現れました。
紅葉 椛 > 静寂を壊す扉の音。
客の居ない店の中。
いや、一人だけ居る。
最近は見かけていなかったが、よく見知った顔。

「あ、カノ。奇遇だねー」

天気に似合わぬ傘少女を見つけ、席へと近寄る。
テーブル席なのだから相席で。
待ち人が居たなら、その時に退けばいいのだから。
断りもなくヒカサと相席し、ホットコーヒーを頼んだ。

ヒカサ=カノ > 遠くで聞こえるドアの音、その音にギョッとする。
まさかふとした考えが、すぐに起こってしまうなんてと。

こちらからでもわかる姿、もう一度だけ顔が歪む。
ちょっとだけ、預言者をしてしまったような。
そんなことはさておいてと、頭を小さく横に振り

「ヤッホーもみもみ、あんたはそろそろ色付かないの?」
近づく顔見知りに、いつも通りの反応を向ける

紅葉 椛 > 相手の顔が、小さく歪む。
何か変なことをしてしまったのか。
もしかして相席予定でもあったのだろうか。
そんな心配をなくしてしまうような言葉を受けた。

「色付くって何が……彼氏的な?
 あともみもみはやめろって何度も言ったよね?」

何度言っても変わらぬ呼び名。
ナイフで脅しもしたけれど、変わらぬ相手は豪胆なのか。
はたまたただの、鳥頭か。
どちらにしても、諦めた方が。
ため息ひとつ吐いて、頬杖をつく。

ヒカサ=カノ > 「まさか予想通りに誰か来るなんて、さぁ・・・」
手で頭の後ろを掻いて、少しばかり言葉を濁しながらも、
「むしろあんたなら居心地いいわ、話しやすいし」
小さく笑って、歓迎する。

「ほらあんた紅葉に椛じゃん、色付かないのかなーって。黄色とか、赤とか。」
からかうように、言ってみる。

鳥頭でも、豪胆でもなく。
椛に対してなら言えるような。
安心感と、信頼感・・・はまだ足りないか。

少しばかり笑みがこぼれる。
それを隠すように、一口コーヒー。少し熱いけど飲めるくらいだ。

紅葉 椛 > 「ああ、誰とは言わないけど誰か待ってたーってやつね。なるほど。
 私もそう思うけど……一応先輩だからね? わかってる?」

苦笑を浮かべ、頬を掻く。
何を言っても無駄だろう。今更畏まられても居心地が悪い。
この距離感が心地いいのだから。

「は? 誰相手に言ってるかわかってる?」

前言撤回。ここまでからかわれるのは予想外だ。
一度地獄を見せた方がいいかもしれない。
擽り地獄とか。

まぁ、こういう後輩が居てもいいだろう。
からかいからかわれる程度の。

ヒカサ=カノ > 先輩に対して、"あんた"呼ばわり。
下手をすると癪かもしれないがそんなことは構わない。

こうやって、脅されてても危機感はなく。
むしろ新たないじりを探すほどかもしれない。

その先輩が彼女だから、であるが。

「あー、知ってます、知ってますとも、もみもみ先輩」
年長者には敬意を払うのはいいことである、一応であるが。

紅葉 椛 > 面識の薄い相手ならば迷わずに殴りつけているであろう相手の振る舞い。
恐らくはこうした会話をするのは彼女くらいだろう。
いつも通りナイフでも出そうと思ったが、生憎今は異能を使った後のナイフしかない。
まぁ、実際に傷付けるつもりはないため、そのナイフでもいいのだが。

「はぁ……まぁいいや、過剰に反応したら余計にからかわれそうだし。
 あと、夜道には気をつけなよ?」

にこりと微笑み、釘を刺す。

ヒカサ=カノ > 信頼できるから、煽ってみたり。
それができるのも彼女だから。

「気を付けますよ。」
素直な一言。

「そんな夜道にでっかい刀携行するような通り魔に、殺られたくなんて、ねぇ。」
余計なスパイス一つ加えて。

何事もなかったようにコーヒーを啜る。

紅葉 椛 > 予想外の素直な一言。
ナイフを出さなかった事をからかわれると思ったのだが、違うようだ。
しかし、余計な一言は忘れていないらしい。

「わかってるならよかった。
 夜道で黒い大刀使いに会ったらご注意を。なんてね」

お互いにそれが誰を指しているのかはよくわかっている。
丁度運ばれてきたコーヒーを啜る。
とても濃く、苦い。

ヒカサ=カノ > 「そりゃもう全力で、"こいつ"を使ってまでね」
椅子に掛けてた傘を差す。
何をどうするかは、分かるかどうか。

コーヒーを飲み干して、一呼吸。
だいぶぬるくなっていた。
上がった気持ち、それが少し和らげる。

「こわいこわい、そんな剣士に追っかけられないように、さっさと帰った方がいいかしら?」
少しちゃらけて、立ち上がる。
コーヒーの意味は、なかったかもしれない。

「それじゃぁおいとま、それじゃあねー。」
傘を持って手を振って。
お金を払ってご退散。

ご案内:「カフェテラス「橘」」からヒカサ=カノさんが去りました。
紅葉 椛 > 「傘を使えば……まぁ、逃げ切れそうだね。
 しつこく追っては来ないだろうし」

傘を見やれば、使っている少女の姿が瞼に浮かぶ。
言われなくても、何をするかはわかる。

「そうかもね、早めに帰った方が安全かもよ?」

コーヒーを一息に飲み干す。
熱く苦いそれは、微かな眠気を最初からなかったかのようにしてくれる。
カップを置き、ヒカサに手を振る。

「またねー、コケないように気をつけなよ?」

聞こえているかはわからないが、軽く注意をしておいた。

コーヒーを1杯飲むためだけに来たのだから、長居する理由もない。
ヒカサに釣られるかのように席を立ち、会計を済ませる。
ゆっくりと満足そうに扉を開き、夜の闇へと紛れていった。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から紅葉 椛さんが去りました。
ご案内:「カフェテラス「橘」」に焔誼玖杜さんが現れました。
焔誼玖杜 >  
「はぁぁぁぁぁ~~……」

【長々とため息。
 カフェテラスの角、隅の方の席で突っ伏しながら。
 憂鬱そうな気配を漂わせる少女が一人】

「もう一週間……一週間も経ったのに……」

【赤髪の少年に頭を撫でられて、煙が吹き上がる程恥ずかしい思いをさせられてから一週間。
 未だその時の感覚を忘れられず、ふと思い出せば一人悶えて。
 シルバーウィークで休日が続いたが幸いか。
 まだ顔を合わせずに済んではいるけれども】

「あぁぁぁぁぁぁーー……」

【頭を抱えて呻く。
 ――明日からどんな顔をして会えばいいのだろうか。
 注文したホットココアは、すっかりと冷め切っていた】

焔誼玖杜 >  
「……明日からかあ」

【途中講義があったり、報告に一度帰ったりもしたけれど。
 連休もいつの間にか終わりだ。
 まったく休めた気はしないけれど、ともかく終わりだった】

「……冷たい」

【漸く起き上がって冷め切ったココアに口をつければ。
 また一つため息を零して、一気に飲み干す。
 熱くなっていた頭が冷えていくのを感じた。

 ――帰ろう。

 ついでに買い物でもしてこよう。
 食材もだけれど、読みたい本もある。
 今はほかの事に集中して、余計なことは頭から追い出すべきだ。
 椅子から立ち上がれば、会計を済ませてカフェを出る。
 そして商店街に向かおうとして】

「あぁぁぁぁ」

【明日のお弁当どうしようかと考えて、少年の顔が思い浮かび。
 また頭を抱えるのだった】

ご案内:「カフェテラス「橘」」から焔誼玖杜さんが去りました。