2015/10/05 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に佐伯貴子さんが現れました。
佐伯貴子 > (時刻は放課後)
(いつも通りというか、珍しくもないティータイム)
(暇な時間は大抵ここにいるのではないかというくらいには常連である)
(今日はメニューがなかなか決まらない)
(本日はテーブル席なので、テキストでも広げようか)

佐伯貴子 > (おしゃべりをしている学生は珍しくないが、勉強している学生は珍しい)
(勉強するなら図書館に行くだろう)
(テスト前なら別だが)
(それでも、何食わぬ顔でテキストを広げる)
(大学進学希望なので、予習復習を怠ってはならないのだ)

佐伯貴子 > (科目は理科総合)
(何を受験に使うから適当に受講しているのだが)
化学と被ってしまったな…
(個別の化学、生物、物理などと重複してしまっている)
(どちらかが予習になりもう一方が復習になるのだから悪くはないのだが)
そんなに時間が余ってるわけではないのだが…
(異能・魔術関係の講義もできればとっておきたかった)
(主に委員会で使うために)

ご案内:「カフェテラス「橘」」に設楽 透さんが現れました。
設楽 透 > 「さてと、混み出す前にコーヒーでも……っと?」
「おや、佐伯ちゃんじゃないか。」
「こんなところでまで勉強してるなんて感心だねえ。」

【カツカツ、と革靴の足音を立てながら】
【空いてる席を探していたところに見慣れた姿が目に留まり、】
【設楽透は足を止めて、佐伯へと声を掛けた】

佐伯貴子 > えっ!?
設楽先輩!?
(声の主に向かって大声を上げる)
ご無沙汰してます、お元気でしたか?
ここ空いてますので、どうぞ。
(向かいの席をすすめる)
(はて、随分と見かけなかったが彼は何をしていたのだろう)

設楽 透 > 「やあ、久し振り」
「……と言っても、いや、久し振りか。」
「あれ?良いのかい?」
「いやあ、助かるよ。これからの時間、空席は多いに越したことは無いからね。」

【いつも通りに朗らかな微笑を湛えた侭、】
【促されるままに向かいの席に腰を落ち着かせる】
【一度、大きく背筋を伸ばしてから脱力して、】
【運ばれてきた冷水のグラスを受け取ってから佐伯に向き直った】

「まあ、僕は元気さ」
「特にこれといって、病気をする性質でもないからね。」

佐伯貴子 > 別に席を離す必要もありませんので…
(テキストを片付けて鞄にしまう)
メニューもどうぞ。
(言いながらメニューを差し出す)

…ところで、今までも姿を見かけないことはありましたが…
今回はかなり長かったように思います。
病気や怪我じゃなくて安心しましたが、何かあったのですか?
試験が嫌で島の外に逃げ出していたとか?
(彼なら有り得そうだなどと思いながら聞いてみる)

設楽 透 > 「ああーっと、別に続けてて良いのに。」
「ただコーヒー飲みに来ただけだからさ、邪魔になるわけでもないし。」

【差し出されたメニューをそっと手で制し、】
【店員を呼び付けると珈琲のみを注文した】
【そして柔和に細められた目を、少しだけ、】
【本当に少しだけ伏せて】

「いやあ、島から出てたってのはそうなんだけどね?」
「思ったよりも事が長引いちゃってさあ。」
「期末試験どころか夏休みも碌に楽しめてないんだよねえ。」

【あはは、】
【乾いた笑いを流す様に水を一口】
【そして再びいつも通りの笑みに戻ると、】

「そっかそっか、」
「佐伯ちゃんは僕を見かけなくて寂しかったのか。」

佐伯貴子 > いえ、先輩を放って勉強するほど急ぎの用事ではありませんので…
(今まで彼にどう接していたんだっけ)
(ここ数ヶ月、色々なことがあって忘れかけている気がする)

やっぱり…
っていうか、前にも言いましたが留年はしないようにしてくださいね?
同学年になると敬語をやめちゃうと思うので。
(危ないことに巻き込まれていた様子はなさそうなので少し安心する)

なんでそうなるんですか…
まあそれは無きにしもあらずですけど…
それは半分、心配半分というところでしょうか。
(店員にダージリンティーだけを頼む)
(この店の2階で長話をしたのがずい分昔のように感じた)

設楽 透 > 「気にしなくて良いのに、もう放課後なんだしさ?」
「まあでも、君のそういう所も嫌いじゃあないぜ。」

【ふふん、と】
【得意げな笑みを浮かべてお冷を呑み干した】
【そうして一度息を吐くと、】
【困った様に微笑いながら頬を掻く】

「まあ、」
「今年はちゃんと進級する気だから大丈夫さ。」
「というか、」
「別にそれくらいなら敬語やめちゃっても良いと思うんだけど。」

【真面目なんだからなあ、と】
【楽しそうに苦笑を浮かべながら呟いた】

「まあ色々とあったみたいだからねぇ。」
「寂しがる暇も無かったというのが正確なところかな?」
「とまあ言ったところで、」
「僕の姿がふらっと見えなくなったところで」
「真面目に寂しがってくれる子なんてそうそう居ないだろうけど。」

【テーブルに置いたグラスを軽く傾けて弄びながら、】
【さほど気にも留めた様子も無く言った】

佐伯貴子 > そ、その言葉はありがたく受け取っておきます…
(相手はまるで変わっていない様子)
(自分はどこか変わったのだろうか?)

それは安心です。
これは自分で決めたルールのようなものですので。
学年を目安にしないと、誰に敬語を使っていいかわからなくなりますので。
(年上の後輩もできた)
(この島では自分のような考えは珍しいだろうが)
(ルールはルールである)

真面目に寂しがったかはわかりませんが、それなりに寂しかったですよ。
この島では姿を見かけなくなる人間は少なくありません。
ちゃんとした理由がわかればいいのですが、ふらっといなくなられると…
やはり心配です。
(眉をひそめる)
(こうして戻ってきてくれる人間のなんとありがたいことか)
(大抵の場合、見かけなくなりそのまま、ということが多い)

設楽 透 > 「ルール、かあ。」
「……まあ、」
「佐伯ちゃんがそういうなら、これ以上何も言わないけどね。」

【軽くウインクなんかしたりしつつ、】
【運ばれてきた珈琲とダージリンティーへと目を向ける】
【湯気の立つそれらを受け取って、それぞれの前に置きながら】

「まあ、そうだねえ。」
「島外逃亡に限らず、」
「生徒が、教師が居なくなるってのはそう珍しい事でもないからね。」
「風紀委員としては気が気じゃない、」
「というのも分かる気はするなあ」

【テーブルに備え付けられたスティックシュガーを数本手に取りつつ】
【少しだけ遠くの方を見る様にして呟いた】

佐伯貴子 > 先輩が呼び捨て希望のマゾヒストだったら、相談に乗らないこともありませんが。
(などと真顔で冗談を飛ばす)
(ダージリンには砂糖を入れない)
(いつもなにか甘いものと一緒に飲んでいたからだ)

見つけたら落第街にいた、とかは本当に勘弁して欲しいですから…
見つかったらいい方で、いつの間にか埋まっているとかはもう本当に…
(頭を振って)
『いつの間にか卒業していた』なら喜ばしいことなんですけどね。
(風紀委員ではなくても、親しくなった者がいるのなら誰もがそう感じるのではないか)
(そんな風に思いながら再開の印にティーカップを軽く掲げ、一口)

設楽 透 > 「ははは」
「……まあでも、名前で呼んでくれるなら」
「そう悪くは無い気もするけどね。」

【平時の微笑を浮かべたまま、】
【三本ほど砂糖を珈琲に流し込みつつ応える】
【本当はもっと入れたいところだが、】
【入れ過ぎたらきっと何か小言が飛んでくるだろうと手を止めた】

「少なくとも、」
「年度末までは落第はしないと思うよ。」
「あくまで僕の場合、だけどね。」
「自分で言う事じゃないけど、」
「素行に問題があるわけでも無いしさ。」

【だからこそ問題視されることもあるけれどね、】
【そう肩を竦めながらカップを口へ運ぶ】
【珈琲の香りと、甘さと苦さの混ざった味に】
【元々緩んでいた表情がさらに緩む】

「まあ、その分いきなり卒業ってのもないけどさ。」
「──能力に有効な使い道が見つかれば別だけど。」

佐伯貴子 > 先輩は相変わらず女好きなのか変態入ってるのかよくわかりませんね。
(くすっと少しだけ笑う)
(自分はここに甘味を求めてきている部分があるので、砂糖をいくつ入れようが気にしなくなった)

素行に問題があるといいますか…
先輩の行動をよく思わない人物はいそうですけどね。
学園側以外のところで。
(言ってしまえば情報屋のようなことをしていた彼)
(大義のないゴタゴタに巻き込まれてもおかしくはないだろう)
(だから心配だったのだが)

先輩の能力を有効に使うって、どこかの諜報機関に属するとかですかね。
それにしては穴のある能力のような気もしますけど。
(紅茶を啜りながらなんとなく言ってみる)

設楽 透 > 「辛辣な評価をどうも。」

【酷い言われ様にも気にした様子はまるでなく】
【軽く肩を竦めただけで、】
【また一口、珈琲を啜った】

「別にこそこそ嗅ぎ回ってるわけでも無いんだけどさ。」
「あくまで耳に入ってきた事を、そのまま喋ってるだけなんだから」
「逆恨みも良い所だよ。」
「己の情報管理が甘いだけなのに、さ。」

【まあ巻き込まれたところで痛い思いなんてそうそうしないさ、】
【そう自信を持って言う設楽の肌は陶磁器の様に傷一つ無い】
【ゴタゴタに巻き込まれたところで、それさえも、】
【彼にとっては情報収集の場に居合わせた、以上の意味は無いのだろう】

「諜報機関、ねえ。」
「嫌だなあ、あんまり可愛い子とか居なさそうじゃない。」
「だったらまだ、君と延々お茶してる方が良いね。」

【柳眉を少しだけ顰めたが、】
【すぐに普段の調子に戻ってにっこりと笑みを向けた】

佐伯貴子 > どういたしまして。
(慣れた様子なのか、こちらは辛辣に返す)

先輩の場合は色んな場所に行きすぎなんじゃないんですか?
君子危うきに近寄らずといいますよ。
あと、世間一般では言いふらすのもあまり良くありませんよ。
(それに助けられたことはあるのだが)
(今は相手の身の安全のほうが優先だ)

そうですか?
諜報機関にはハニートラップとアクションが得意な金髪美女がいると、相場が決まってるようですよ。
映画の中では。
(紅茶を飲み干すと、携帯デバイスが唸る)

延々お茶するのも、奢ってくださるのなら吝かではありませんが。
残念ながら仕事の時間のようです。
また見かけたら声をかけてくださいね。
(軽く微笑むと、伝票をどうするか少し迷った後)
(置いて店を出るのであった)

ご案内:「カフェテラス「橘」」から佐伯貴子さんが去りました。
設楽 透 > 「それさえダメだと言われると愈々僕の存在価値がね?」
「ただのナンパな先輩になってしまうんだよ。」

【死活問題だろう、と言いたげに肩を竦める】
【まあ、この数ヶ月情報屋稼業も中断されていたのだが】

「僕は、」
「あからさまな誘惑よりも素朴な愛らしさの方が好きでね」
「けれどまあ、佐伯ちゃんが誘惑してくれるなら考えないでもないけど。」

【席を立つ後輩を目で追いながら、】
【一言だけ、】

「いってらっしゃい。」

【微笑みと共に見送って、】
【一人残された後も、のんびりと午後のティータイムを満喫し、】
【ダージリンティーの代金も併せて支払って店を後にした】

ご案内:「カフェテラス「橘」」から設楽 透さんが去りました。