2016/03/08 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に佐伯貴子さんが現れました。
佐伯貴子 > (時は夕刻。
 重い足取りでカウンター席に座る…
 前に、コートを脱いでマフラーとともに
 背もたれにかけてから座る。
 今日はなんだか暖かかった。
 すぐにお冷が運ばれてくる)

佐伯貴子 > どれにしようかな…

(メニューを見ながら悩む。
 今日は卒業式と入学式の会議が、
 式典委員会主催であった。
 なぜ風紀委員の自分が出席したかというと、
 警備関係の連絡事項を持ち帰るためであった。
 会議に参加せず結果だけ持って帰ってくるのは、
 簡単だがあまり面白い仕事ではなかった)

佐伯貴子 > ショートケーキと紅茶のセットを…

(結局いつも通りの定番メニューにする。
 春限定メニューも出始めているのだが、
 まだ本格的に暖かくなったとは言い切れないので、
 いまいち食指が動かなかった)

佐伯貴子 > (卒業式に入学式。
 「式」とはなんのために行うのであろうか。
 式典委員ではない自分には関係ないことだが。
 一つには、心に区切りをつけるため、と考えられる。
 人間は、そして他の知的生命体も、
 案外忘れっぽく、しかし成長し続けている。
 「区切り」は、自分の足跡として、
 大きな意味を持つものではないかとも思うのであった)

佐伯貴子 > (ショートケーキを口に運びながら、区切りについて考える。
 成長を階段だとすれば、区切りはその一段一段であろう。
 自分はここまで登ってこれた。
 そういった実感が、知的生命体には必要なのだろう。
 そして、次の一段を登るぞ、という決意も)

佐伯貴子 > (ショートケーキを食べ終え、紅茶を飲み終える。
 自分の区切りを他者に祝ってもらえるとは、我々はなかなかいい身分ではないか。
 そんなことを考えつつ、代金を支払い、
 カフェから出て行く)

ご案内:「カフェテラス「橘」」から佐伯貴子さんが去りました。