2016/05/28 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に烏丸秀さんが現れました。
烏丸秀 > カフェテラスのいつもの席。
烏丸は席に突っ伏していた。
あと時々すすり泣いていた。
奇妙に思った店員が尋ねてくると、こう返ってくる。

「振られた。完膚なきまでに」

あぁいつもの病気かと思った店員は、そっと抹茶ラテを差し出す。
陰鬱な空気があたりに漂っていた。

烏丸秀 > 「ぐす……はるかちゃぁん……」

あっさり引き下がった?
馬鹿を言ってはいけない。この男はそう簡単に引き下がらない。
ただちょっと、完全敗北を喫したあげく「オトモダチから始めましょう」とか言われて精神がボロボロなだけである。
そういう時に限って振られた相手の顔がちらついて他の女に泣きつけないのが、この男のアレな所であるのだが。

「寂しい……凛霞も居ない……」

女々しい事この上なかった。

ご案内:「カフェテラス「橘」」にレイ(PRK-0)さんが現れました。
レイ(PRK-0) > いつからそこにいたのかそばには執事服の少女が立っている。
見るに視線は冷ややか。
軽く目を伏せ何をいうでもなく、烏丸の後に付き従うように立っていた。

目が暗に

無様ですね

といっている。
烏丸にはそう見えるかもしれない。

烏丸秀 > 「――何か言いたい事があるなら言えばいいよ。
あと立ってなくていいから、座ってなにか頼めば」

ぐすぐすと泣きべそをかきながら注文をする。
白玉あんみつとお姉さんの慰め。
後者は品切れでーすと軽く流された。この世には神も仏も居ない。

「ずるいよなぁ……なんであそこから一晩で立ち直るかなぁ……」

世の理不尽をついでにブチまける

レイ(PRK-0) > 「無様ですね」

見た目の通りだった。

「以前にも申したとおり私は食事を必要としません。
 楽しくお茶をする二人の振りをしろとおっしゃるのでしたら従いますが」

みためはかわいいというのは言うまでもない。
彼にとって慰めになるかといわれれば微妙なところであろうが

烏丸秀 > 「主人に向かってとどめ刺す普通!?」

泣きながら振りかえり叫ぶ。
とんだメイドだ!
大体「公安から男装してる娘が趣味だって聞きました!」って言われた時から不安だったんだ!

「じゃあいいから座って……女の子座らせないのはボクの矜持が許さないから……」

こいつを女の子にカウントするのは大分アレだが、男でもないし見た目は完全に女性だ。
うん、あの公安より大分マシ。

あんみつをちまちま食べはじめる。
まだショックは抜けないようで。

レイ(PRK-0) > 「かしこまりました。ご主人様」

辛辣であろうと言うことは聞く
それが彼女のあり方。存在理由と言ってすらいい。

綺麗な所作で椅子を引くと向かいの席に静かに座る。
プラスチック製の椅子がミシミシと悲鳴を上げた。

「ご主人様は女性……というより人間の機微というもをないがしろにしすぎだと邪推いたします
 汚泥と一条の光を比べたら光を取るのは道理と思われます」

比較される状況になってしまった時点で敗北は必須であったと
機械人形のくせに生意気にもそう言っている。

いろいろと思うところがあったのだろう
追い討ちが止まらない。

烏丸秀 > 「機械に人間の機微をダメ出しされるのボク!?
え、というかボクの事汚泥って言った? いや、自覚はあるけど地味にひどいよねキミ!?」

頭を抱えて叫ぶ。
これでも人間をじっくりと観察し、その機微を動かすのは得意だと思ってたのに!?

「敗北、敗北はさぁ、まぁいいよ。人間負ける事もあるし、というかボクは大事な所で負けっぱなしだからさ」

本当に欲しいモノは、いつだって手に入らない。
烏丸の業である。

「でも……なんだかさぁ……」

ぐすんとすすり泣く。
凛霞の体温とはるかの声。
あぁ……

レイ(PRK-0) > 察して動かすことと察して差し出すことは似ているようで違うのだと
そういってもやはり御主人には伝わらないのであろう。
御主人らしいと言えばらしい。

「……」

なにやら少し思考の間を置いて。

「無駄にポジティブなところが御主人様の唯一といっていい長所と理解しております」

そういって烏丸が食べかけていたあんみつのスプーンを持ち寒天に蜜をひとすくい。
それからそれをスッと差し出す。

「いつまでもそのままでいられると、私の業務に支障を来します」

あーんである。

烏丸秀 > 結局何処までも餓鬼なのだ、この男は。
彼にとっては、欲しいものが手に入らなかった、その結果しか残っていない。
とはいえ、諦めるほど素直な男でもないのは確かで。

「――それ慰めてる?」

無駄にってなんだよ、無駄にって。
ぶつぶつと言いながらも、あーんされればまんざらでもなく。
口を開き、スプーンであーんしてもらい。

レイ(PRK-0) > 「お好きなようにとっていただいて結構です」

ぱくつくならばそのままさらにおかわりを。
まんざらでもない様子に、こちらとしてもまんざらではないという感じである。

だが気付いていないのだろうか。
はたからみれば(一応)美男子に美少年があーんしてあげているように見えるということに。

少し離れた席からなにやら黄色い声が聞こえるのは気のせいではない。

烏丸秀 > 「はぁ……まぁ、ありがと」

落ち着いたように、ふぅと溜息をつき。
――なにやら、黄色い声が上がっていたりウェイトレスのこっちを見る目が今までと違うような気がするが。

『あ、これサービスです♪』

眼福でしたーと言いながらお茶を置いていく。
何なのだろう?

「――ま、確かにボクに落ち込んでいるのは似合わない、かな」

うん、と一つ頷き。
――あの姉妹を諦める気はない。
いつか、必ず、二人とも手に入れ――

(この手で、壊す。ダイヤモンドだろうと構わない、この世に砕けない心なんてないんだから)

ふふっと薄く笑い。
凛霞と同じように、烏丸も立ち直りははやい。

レイ(PRK-0) > 「現金な物です」

食べ終わったあんみつの器をウェイトレスにすっとさしだす。
なにやら去り際にて小さく手を振っていたが
何なのだろう。

ふぅ と小さくため息。
一仕事負えたといった風。

当の主人はなにやらまた決心を固めているようだが自分には関係の無いことである。

自分は粛々とオーダーこなすのみ。

烏丸秀 > 「ところで、レイ」

レイ、彼女の名前。
前に名前を欲しがったので、適当に決めたものだが。

「キミもたまには、おしゃれでもしなよ」

取り出したのは、懐中時計。
あの『うまうま牧場』で見つけた品の一つだ、馬の絵画と一緒に買ってきた。
ちなみにあの絵画、それなりに良い値段がした。掘り出し物だ。

銀細工に銀の鎖がついたそれを、レイの目の前に置く。
サラブレッドの描かれた蓋を開ければ、ネジ巻き式の時計が出てくるだろう。アンティークとしてはなかなかだ。

レイ(PRK-0) > 意外であった。
御主人は自分のことを機械人形と揶揄しむしろ軽視している方であると思っていたが
まさかこういった人並みの対応をされるとは。

電波時計を内包する彼女にとって時計は本来道具としては無用な物である。
しかしジェネレーターは必要も無いのに若干の出力を上げる。
これはうれしくないと言えば嘘になる。

「ありがとうございます……」

つーんとした顔から一点きょとんとした顔に。
こうなってしまえばただの一人の女の子のようであった。

もらった時計をいろいろな角度で眺め蓋を開けたり閉めたりしている。

烏丸秀 > まぁ、なんだかんだ言っても同居人だ。
それに、彼女は機械人形。だが……
こういう反応をする以上、それは人間といっても差し支えない。

愛する事は無いし、愛でるかどうかも分からない。
しかし、彼女がより『人間らしく』なる事の手伝いくらいはしよう

「気に入ってくれたなら良かったよ」

抹茶ラテを飲みながら。

レイ(PRK-0) > 「はい。大事にいたします」

そう言うと蓋を閉じひとしきり眺めた後、内ポケットにしまう。

正直言ってしまえば御主人は人間のクズ---少なくともそちら側の人間 であるのは間違いない
しかしこういうときやはり御主人のことがよくわからなくなるのであった。

それからはまた火を消したように静かになる。
座れと言われている以上いつものように物陰に待機にいくわけにもいかない。

ただ主人のお茶をまったりとまつのであった。

烏丸秀 > 「――うん、気が向いた」

今日はボクが料理をしよう。
キミも手伝って。
そう言うと立ち上がり、ウェイトレスに会計を頼む。

「帰りに買い物して帰ろう。
何か欲しいものはある?」

カフェテラスを出ながら、そう尋ね。

レイ(PRK-0) > 自分が来てからと言うもの家事を任せきりであったのに珍しい。

立ち上がろうとする姿を見れば即座に後ろに回り椅子を引いたことだろう。
そしてそもまま烏丸の後につく。

欲しいものは?そう問われれば

「はい。まな板が相当に傷んでおります。
 買い換えを検討していただけるとありがたいです」

と応える。

ご案内:「カフェテラス「橘」」に金良 楽さんが現れました。
金良 楽 > 「おじゃまします」

ふらりとやってきたのは、ジーンズにTシャツ、頭にはバンダナというラフな格好の男子生徒
手には何やらケージを持っており、背中にはギターケースがある

二人とほど近い席に座り、メニューを見て吟味する

「さて、何がいいかな……
 ピート、お前は何が食べたい?」

そんな事をケージに向かっていいながら、注文を決める

烏丸秀 > 「分かった、まな板だね」

うん、それじゃあ商店街のショッピングモールに行こう。
それに、夕飯の食材と……

買うものの想定をしながら、烏丸はカフェテラスを後にする。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から烏丸秀さんが去りました。
レイ(PRK-0) > 退店する主人の後に続く
途中変わった風体のお客と入れ違いに
カフェテラスを後にした。

ご案内:「カフェテラス「橘」」からレイ(PRK-0)さんが去りました。
金良 楽 > 「ありっ……
 ゴメンよピート、思ったよりお金が無かったみたいだ……」

財布を覗けば小銭ばかり、あまりここでは食べる事が出来無そうだ

「今日の所は諦めた方がいいかな……?」

店員に申し訳なさそうに訳を言い、店を後にするのであった

ご案内:「カフェテラス「橘」」から金良 楽さんが去りました。