2016/06/08 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」にダリウスさんが現れました。
ダリウス > 「いやぁ、研究区画から出てくるのもなんだか久しぶりだなぁ」

うーんっとまるで少年のように席で背伸びをして、あいたた、と肩を抑える
もう年ですね

「今日のオススメランチセットお願いします、あ、このトーストのやつです、ええ」

にこやかに注文を取り付けて、席に座る前に確保した週刊誌を開く
情報ソースの怪しい小話が満載である
たまにはこういうのを眺めてみるのも面白い

ダリウス > 「ところでこの喫茶店の制服は良いデザインですね、ウェイトレスさん。
 え、いやいやナンパじゃありませんよそんな、既婚者ですから、はは」

漫然としたやりとり、ゆるい雰囲気の中でコーヒーを口に運びながら、週刊誌に目をやる
落第街についての話は相変わらず絶えることがない
以前少しだけ派手なことをしてしまったので、今はあまり近寄らないようにしているのだが

ダリウス > 「うーん、なるほど暴走剤ですか、未だに流通してるんですねぇ…」

データが消失している現状、
1つくらいは入手しておくべきでしょうか、と考える

異能を研究している以上、気になる存在ではある

炎の巨人事件の顛末ファイルを見れば、それだけでラストステージなどというものに至るには、
正直足りないのだろうけれど

ご案内:「カフェテラス「橘」」に鮫汰さんが現れました。
鮫汰 > 学生鞄というのでしょうか。
たくさんの荷物が入りそうなバッグを押しながら、丸い鮫が来店しました。

「うひょー!さめた、おなかペコちゃん!」

今日も教師の目の前の机に陣取るというお勉強を頑張ったので、小腹を満たしに参りました。
前に食べたハンバーガーが美味しかったらしく、それと何を食べようかと妄想しながらバッグを押しています。

ダリウス > 「おや」

珍妙なお客さんが来たものですねと表情を綻ばせる
こういった風景を見れるのもこの島ならではですねえと独りごちて

「あ、どうも。
 いやあ少し散歩をしていたら僕もお腹が減ってしまいましてね」

ウェイトレスの置いたランチセットは食欲をそそるとても良いもの、
新鮮そうなサラダにこんがりと焼けたトースト、ベーコンエッグにスープ…
実にヘルシー、お腹も満足といった感じだ

鮫汰 > 丸い鮫はダリウスのすぐ横の席によじ登りました。
得意げな表情で息を大きく吐き出し、店員さんへ注文を頼みます。
ハンバーガーと、少し悩んで――ああ、ダリウスさんの食べているセットに眼を奪われてますね。

「ハンバーガーと、あのおじあんちゃんがたべてるやつほしい!ジュースはこんぶちゃがいい!」

昆布茶があるかはともかく、店員さんはオーダーを届けに引っ込みました。
丸い鮫はテーブルに身体の前部分をぺたりとのせて、じーっとダリウスを見つめます。

ダリウス > 「(視線を感じる……)」

おじあんちゃん、と呼ばれたことはまぁよしとしましょう
ええもうぼくもそれなりのトシですしね

「……」
ちら、と隣の席を見てみたら、ばっちり目があった
くりくりとした真っ黒おめめ
何を考えているのか全く読めません

「どうもこんにちわ、お昼ですか?」

とりあえず無難なむーぶ

鮫汰 > 目が合うと、尾っぽを小さく振ったのが見えたかもしれません。
挨拶をされれば、口をぱかっと開いておばか全開のお顔で挨拶を返しました。

「こんにちはんぺん!うん、おひるでがっこーがおわったからねえ、なにかたべたいなーおもってな……」

ダリウスを髪の毛の先から肘くらいまでをじっくりみて、ぱちりとまばたきをします。

「おじあんちゃんは、せんせい?ノンティーチャー?」

ダリウス > ええ、驚くことにこの海洋生物と思しき物体はしっかりとこちらの言語を理解しています
メニューを注文していたのはどうやら空耳でもなんでもなかったようですね
本当に驚かされることがいっぱいの島です

さておいて

「おや、生徒さんでしたか。毎日のお勉強は大変ですね」

学生さんならおなかがすくのも、きっと食べ盛りなんだろう、もうそういうことにした

「ボクは先生ではありませんよ。この常世で異能の研究をしているしがない研究員です」

なのでノンティーチャー

鮫汰 > 「じゃあノンティーチャーなのな!
 いのうのけんきゅう…?けんきゅうするとおもしろいことある?あった?」

先生だったら、何故か(名前を間違い全てをミミズ文字で提出したが故に申し訳なさそうな)×を貰った宿題を見てもらう魂胆だったのかもしれません。
しかし、この鮫には異能の研究をしているということも興味の対象になるようです。
黒い眼が好奇心でつやつやしてます。

「あと、めだまやきになにかける?ソース?」
ついでに違うことだって聞いちゃいます。

ダリウス > 「そうですね、異能の研究はまだ歴史が浅いものです。
 未だ未解明で、何を起因として発現しているかわからない異能も数多くあります。
 日々研究に研究を重ね、一つ一つ紐解くようにその膨大な謎を解き明かしていくのは楽しいですよ。
 とはいえ気の長い研究ですから、丸一年かけて一つの異能を解明できたとしても、
 人間の母数が多いですからね、どうしても追いつかなくて研究対象ばかりが増えていくのが現状ですから。
 研究の効率化を図るのも当然必要になってきますし、そういったルーチンを組んでゆくのもまた一つの───」

ハッとした顔になる
海洋生物相手にここまでつらつらと語ってしまう必要があっただろうか、いや多分ない

「こほん、まぁ比較的楽しくやっていますよ」

つやつやしたまっくろおめめにそう返して、冷めないうちにランチをいただきましょう、というところで
良い質問ですねえ

「ぼくはマヨネーズですね」

キリッ

鮫汰 > ダリウスの説明を「なるほどね」と言った顔でウンウン頷いて聞きます。
が、きっと3割も理解していません。でも、言われてる事は分かるのです。言われているので。
先にやってきた温かい昆布茶を店員から受け取り、れろれろと舌を出して水面を舐めます。

「わかんないからやりたい!ってヒトなのな、おじあんちゃん。
 ところでおじあんちゃん、おじあんちゃんってよんでいいの?なまえある?
なかったらかってにつけていい?マヨおじさんでもいい?」

矢継ぎ早にとはこのことでしょうか。
中身の無い質問がどんどん飛んでいきます。
相手はご飯を食べるというのに、気にしていないのかもしれません。
さらに、ルーチンって体に良さそうだな…とつぶやいています。分かってなかった証拠です。

ダリウス > 「そういうことですね。なかなかわかりが良いと思います。
 うーん、おじあんちゃんはちょっと…マヨおじさんも、ちょっと…」

なんかかなり怪しい人に思われてしまいそうである

「ダリウス=W=雪城といいます」

そう言って、着ずっぱりの白衣についたネームプレートを見せる

「君には何か名前があるのですか?」

鮫汰 > いや、マヨラおじさんかな?と考えながら昆布茶の旨味に吸い付いていると、ちゃんとお名前を教えてもらえました。

「ユキジョー?ダリウス?どっちでよんでいいの?
 あ、あのねえ!さめたは、さめたっていうの。でも、ホントのなまえはシャーク・ド・フカフカっていうわけよ。
 えっとねえ~…たしか、てちょーにちゃんとかいてもらったんだけど……」

そう言いながら、鮫は自分のバッグを覗き込み始めました。
ダリウスの席からでも、その中身がノート数冊と筆記用具がチラりと見えます。
さらに、そこらへんで拾ったであろう大量の小石が詰まっていることが分かるはずです。

「…あった!ほら!」

そう言ってダリウスへ差し出した手帳には、シャーク・ド・深浮渦(ふかふか)とかかれていました。
一年生です。

ダリウス > 「ダリウスでお願いします」

しっかりと固定させてもらおう
なんだかペースを握られるとずるずると沖まで引きずられそうなテンションを感じる

「さめた?愛らしい名前ですね…って、本名が別にあるんですか、えーどれどれ…。
 ふむ…シャーク・ド・深浮渦……フランス生まれか何かなんですかね…」

おフランスなイメージが欠片もないけどまぁそれはともかく

「さめたくん…さん?どっちですかね…」

鮫汰 > 「ダリウスちゃん、よろしくね!
 さめたはうみでうまれたから、おフランスじゃないザンスだよ!」

くん付けなのか、ちゃん付けなのかは本人からの解答はありませんでした。
ちょうど、ハンバーガーとランチセットが届いたからかもしれません。はしゃいでいます。
バーガーにベーコンエッグをさらに挟むという豪胆な(?)選択をしつつ、ダリウスの方を向きました。

「おごはん、サメちゃうぞ?サメだけに!」

ドヤ顔がかまされました。時間を喰っているのは、この鮫だというのに。

ダリウス > ダリウス"ちゃん"

自分をそう呼んだのは今はもう天国にいるおばあちゃんぐらいだったな、となんだか懐かしい気分

「えぇ、よろしく」

まさかカフェでこんな面白い出会いがあろうとは
たまには研究区画から出るものですねと内心思いつつ


「おっといけない、ついついお話してしまいましたね。
 そしてなかなかうまいですが、ここに座布団がないのであげられません」

苦笑して、トーストを頬張る

鮫汰 > 大きく口をあけて、バーガーの半分をがぶりと頬張ります。
咀嚼する歯があるのかは謎に包まれていますが、頬を動かすあたりは、きっと存在するのでしょう。

「ふぁんほへえ、ほんうえもうぇうぇいお!」

なんならね、昆布でもいいよ!
そう伝えたいはずなのですが、口にバーガーが詰まっています。
もりもりと食べすすめているあたり、お腹が空いてたのは真実です。フォークも器用に使ってます。

「ダリウスちゃん、トマトいる?」

ダリウス > 「?」

何を言っているのかさっぱりわからないので笑顔を返しておきます
笑顔は便利です、色んな感情を保有しているので大体何か当たります

「トマトですか?
 まぁ嫌いということはないですけれど、
 好き嫌いをしては大きくなりませんよ、さめたくん」

鮫汰 > 「まあまあ……」

そう言いながら、ランチセットについていたミニトマトをヘタごと食べてしまいました。
あとはトーストとスープくらいでしょうか。21センチという大きさの、どこに詰め込まれていくのでしょう。

鮫汰はカバンにヒレをつっこみ、はりのあるぷりっぷりのトマトをひとつ取り出しました。

「あげる。ねっ!」

ダリウス > あ、特に好き嫌いというわけではなかったようです

「おや、これは?」

瑞々しそうな、よいトマト
受け取りながら首を傾げます

「頂いてよろしいので?」

買ってきたのか、採ってきたのか、盗ってきたのか
よくわからないけれど

鮫汰 > 「ナスか!ナスぞく!でもトマトっていうトマトだよ!」

つまり、ふつうの中玉サイズのトマトです。
トーストを飲み込みながらダリウスに渡せると、どことなく嬉しそうな眼をしてます。
口を少し動かしてから、昆布茶をすすり、

「のうぎょうちく?とかいうとこでねてたら、ひりょうにされそーになってな…。
 ゴメンネってことでもらったんだけど、さめた、きょうはトマト!ってきぶんじゃないから……」

なのであげる、なんだそうです。
すでにランチセットもスピードメシをキメた鮫汰は、どことなく丸くなったお腹をしています。

ダリウス > 「おや…それは災難でしたね…。
 では、ありがたく頂いておきます」

適当は言っても嘘を言うようなタイプじゃなさそう、という判断の元、
ダリウスパパはありがたくトマトを受け取って自分のポッケにいれました
きっと同僚達に振る舞われることでしょう

「そういえばさめたくんは、名前のとおりに鮫…なんですかね。
 言われて見ればフカヒレのようなものも……」

食後のコーヒーを嗜みながら、さめたのつやぷにぼでぃをチェック
研究員のサガか、奇妙なものには興味を示す

鮫汰 > 「うん、さめたはサメだよ!
 こんなハイパーにぷりちーなサメはほかにいないから、さめたがサメイズオンリーワン!」

人差し指でビビッと天を指しました。
ヒレでしかなかった部分に指がはえてます。気持ち悪い事この上ないです。

「サメだから、フカヒレもあるよ!なになに?さめたのカラダにきょうみがあるの…?
 あんなにたべたのに、よくばりさん…??」

もじもじしながら、自分の背びれをポキッと折り、差し出しました。
指の生えたヒレのまま、です。小さい子ならば意識がふわっと宇宙へ飛びそうな光景でした。

ダリウス > 「ええ確かに君のような鮫は他に見たことがありません」

正直な感想である
多分この世の人間全てが同じ感想を抱くと思います

「(うっ…)」

目の前で繰り広げられた光景に内心ウッとなったけど顔にはまったく出しません
安定したにこにこ笑顔です、伊達に40年生きていないのです

「これはこれは貴重なものを、ありがとうございます」

お礼を言って受け取った
受け取ってしまった
……これなにかのサンプルになるのだろうか
この鮫(らしき)は異能か何か持っているのだろうか
学園の生徒なら可能性はあるのかもしれない

解析できるかどうかは置いといて

鮫汰 > 食べるには一人分のおやつ、という程度の大きさの背びれです。
火にくべれば燃え、水につければいつかはふやける。そんな鮫汰のヒレです。
しかし、あなたが受け取ったのち、ポケットにうっかり忘れてしまった時は保証しません。
いつかヒレは消えて、今目の前にいるこの鮫汰が、ハローと呼びかけるかもしれないのですから。

背びれはダリウスがまばたきを3回もしないうちに、にょきりと生えているでしょう。

「ふふーん、だいじにたべてよね!」

お腹をぽんぽこと撫でながら得意げです。
生えていた指も戻しまして、ちょっと眠そうな顔をしているかもしれません。

ダリウス > 「煮込みがスタンダードですかね」
苦笑しつつ、そう返して

おや、なんだか眠そうです
お腹がいっぱいになったせいでしょうか

「さめたくん、此処は寝る場所ではありませんよ。
 おうちに帰って……」

おうち…?

「おうちに帰って、ゆっくりとおやすみなさい」

一瞬湧いた疑問は、振り切った

鮫汰 > てろんと眼が眠気にとろけそうでした。
お喋りもして興奮もして、お昼も食べてというトリプル睡魔アタックが襲ってきたのでしょう。
子供のような睡眠パワーです。

「はっ、それもそうだわ…。おうち、きょうのおうちドコにしようかな~。
 でもとりあえず、おひるねするとこさがしにスタンダップだわ……」

のろのろと浮き上がり、勘定用のシートをヒレにとりました。

「ダリウスちゃん、またね!」

ダリウス > 「ええ、また会いましょう、さめたくん」

手をひらひらと振って、まんまるい背中を見送ります

「(…なんだったんでしょうね)」

この世には未だ未解明の謎がたくさんある
そういうことなのかもしれない

鮫汰 > 学生カバンをずるずる引きずってお会計を済ましました鮫汰は、すでに半分寝ておりました。
ぷこーぷこーと、どこからか鼻ちょうちんを膨らませながら店の外へ………。

ときどき、小石をこぼしながら姿をフッと消しましたとさ。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から鮫汰さんが去りました。
ダリウス > 「ボクも帰りますか」

手元に残ったヒレを眺める
……あの生物の招待と、もし異能を持ちえているならば、
単なる無駄足というわけでもなくなりそうだと

内心燃え上がる探究心に笑みを零すのでした

ご案内:「カフェテラス「橘」」からダリウスさんが去りました。