2016/07/29 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に化野千尋さんが現れました。
化野千尋 > 「あのね、学生街にあるカフェテラス。
 あそこはすっごく美味しいから一回、絶対行ったほうが良いよ!」

偶然、休み中にも関わらず校内をうろうろしていた転入生に話しかけてきた
ショートカットの少女は、そう言ってこのカフェテラスを紹介した。
それはもう、驚くほどの推しようだったため、転入生もその勢いに押されて
こうしてこのカフェテラスを訪れている。

店内は、予想以上に人がいた。
あそこまで推されるということは人気店か、と予想していなかった訳ではないが、
その人気店かという予想を遥かに超えていた。

トレイに載せられたパスタを手に、ゆっくりと腰を降ろす。

化野千尋 > 「いただきまーす」、と両手を合わせて小さく頭を下げる。
トレイに置かれたフォークとスプーンを上手に使ってくるくると
パスタを巻いていく。口に運ぶ。

「おいしーですねえ……みなさん毎日食べてらっしゃるんでしょ―か」

「贅沢ですねえ」、と思わず口から溢れる。
丁度昼時、周囲はどんどんと賑やかになっていく。
学生街の人気店ともあらばほれこの通り。一瞬で満席になる様相だった。
学園は一人暮らしの学生が多いという話だったから、そうなるのも当然だろう。
自分で料理をする暇のない忙しい学生がこぞって訪れるのだ。

窓の外には絶え間なく行き交う学生の姿があった。

「おいしーです。ほんとうにお料理おじょうずなんですねえ」

そんなことは目に入らないと言わんばかりの勢いで、転入生はひたすら
トマトソースに舌鼓を打っていた。

ご案内:「カフェテラス「橘」」に真乃 真さんが現れました。
化野千尋 > 巻く。食べる。巻く。食べる。
ひたすらその繰り返し。食べものを食べるときは、彼女はいつもそうだ。
周りをきょろりと見渡せば友達と談笑しながら携帯片手に食事を摂る学生も多い。
されど、彼女は絶対にそれはしない。

その食べ物を作った人に対しても、その食べ物にも失礼だという持論がある。
家庭でそういう教育を受けているというのも勿論あるが、
何よりも美味しい食べ物が大好きだからだ。ひたすらに食べる。
そのパスタ以外に目を向けてはいけない。

パスタとデートしている最中に浮気は出来ないのだから。
そんな調子で、パクパクと食事を続けていた。

真乃 真 > 「こ、混んでる…!」

まさか、休みなのにも関わらずこんなに混んでいるとは!!
いや、休みだからこそこっちに人が流れてきているのかもしれない。

「席はどこが空いてるかなー?…えっとここ座っても大丈夫かい?」

他の席はおおむね埋まっている、どこにいっても相席になりかねない!
ならば一番近くの席で一心不乱にパスタを食べる女子生徒の前に座ってもいいかと許可を取ろうとする。

化野千尋 > 「はい、はい。
 ちょっと待って下さいねえ、いま食べてしまいますので」

残り僅かになっていたパスタを口の中に突っ込んで、手で「どうぞ」、と指し示す。
勿論断る理由もなかったし、勿論知り合いを増やすのは大事だと思ったからだ。
それでも相席文化というのは本土から来たばかりの少女にとっては新鮮で、
興味津々な様子でパスタをもっきゅもっきゅと食べ終えた。

「はい、おまたせしましたあ。
 どうぞ、今日はとっても混んでますよねえ」

真乃 真 > 「ありがとう!いやあ助かるよ!このままだと僕は立ったままでご飯を食べなければならなかっただろうからね!!」

外のテラス席は一応空いていたので勿論立って食べることにはなっていないだろうけれども!
ハンバーグなどがが乗ったプレートを乗せたトレイを机の上に置く。

「ああ、ここはいつも凄い人気だからね!割と相席になりやすいよね!
 まあおいしいからね!ハンバーグもパスタも!」

席につけば早速ハンバーグを切り分けて口に運ぶ。
うん、このソースが!この店はソースがうまいのだ!