2016/07/31 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に烏丸秀さんが現れました。
■烏丸秀 > 烏丸は難しい顔をしてモバイルを覗き込んでいる。
普段ならば店員への愛想を欠かした事はない。
なのに、今日ばかりは別だった。
「――異能、ねぇ」
研究機関から手に入れた資料。
大雑把な事しか書かれていないが、そこには記されていた。
伊都波悠薇の異能。"平等"の事が。
ちなみにこの資料を手に入れる為だけにまた大分散財した。
骨董品をいくつか売るとしようか。
■烏丸秀 > まぁ、何が出来るわけでもない。
烏丸秀は、正義のヒーローでもなければ都合の良い「機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)」でもない。
ただの無能力者である。
こと、異能関連にはとことん無力である。
世の中、金で何とかなる事は多くても、金で解決できる厄介ごとというのは存外少ない。
「まぁ……」
何とかしなくてもいいのだが。
■烏丸秀 > 烏丸の目的は、伊都波悠薇を手に入れる事。
最悪、壊れてしまった彼女でも、問題ない。
壊れた残滓をかき集めて、彼の思い出に仕舞いこみ、たっぷり愛でれば良いだけだ。
その点でこの異能の存在はあまり障害にはならないのだが……
「問題は、マネキンだねぇ」
あれの存在は何とかしなくてはならない。
まとわりつく虫は振り払わねば。
■烏丸秀 > もうひとつの問題は。
あの呪いの言葉。
『お姉ちゃんを、助けてあげてください』
凛霞は、この異能を知れば確実にもう一度壊れる。
これまた烏丸が(適当に)吹き込んだ
「凛霞の存在が妹を不幸にしている」
というのが、科学的に実証されてしまったのだから。
となると。
「凛霞の方は……どうするかなぁ」
■烏丸秀 > 下手の考え休むに似たり。
一度頭を冷やす必要があるだろう。
いずれにしろ、姉妹に関するピースは揃いつつある。
あとは……
「面倒だったり、暴力的だったりしない事で介入できるといいねぇ」
ご案内:「カフェテラス「橘」」から烏丸秀さんが去りました。