2016/12/23 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に佐伯貴子さんが現れました。
■佐伯貴子 > (テーブル席に一人座っている。
目の前にはローソクの立ったショートケーキ。
ローソクには火がついている)
ハッピバッスデットゥミー…
(小声で歌ってから火を吹き消した。
そう、佐伯貴子は誕生日であった。
普段から公表するわけでもなく、
誰にも連絡しなかったために一人誕生日である)
■佐伯貴子 > (ケーキからローソクを引き抜く。
流石にそれを舐めるような真似はしない。
皿の上に置くとフォークを持つ)
こうして誕生日がわかっているだけ幸福な部類なのだが…
(異邦人や人間以外の存在は、
自分がいつ誕生したのか知らないものも多い。
学籍の上に戸籍が存在するだけ、
この世界ではかなり幸運である。
ケーキをフォークで切り分け始める)
■佐伯貴子 > うまい…
(ケーキを一口食べると頬が緩む。
ここ最近は仕事に勉学に忙しく、
常連だったこのカフェにも来れなかった。
来年度にはいよいよ受験勉強が本格化するので、
一層こういう機会は少なくなるだろう。
今のうちに楽しんでおかねば…)
■佐伯貴子 > はむはむ…
(受験といえば。
いわゆる「進学コース」を受講していると、
純粋な人間が少ないことが気がかりである。
この学園が大学卒業レベルの講義を行っているとは言え、
外部に進学したがる存在に人間が少ないのは困りものである。
社会の上部に人外が蔓延れば、
社会的動物である人間はどのように扱われるか。
想像したくなかった)
■佐伯貴子 > ごちそうさまでした。
誰か一緒に受験しないかな…
(紅茶を飲み干すとつぶやく。
この学園の生徒から進路の話を聞いたことが無い。
卒業したらどうするつもりなのだろう。
犯罪者になっても自分は治安組織にはいないだろう。
しかし犯罪に巻き込まれる可能性はある。
しっかり就職してくれよ…
そんなことを思いながら会計を済ませて店を出るのであった)
ご案内:「カフェテラス「橘」」から佐伯貴子さんが去りました。