2015/07/04 のログ
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に山吹 冠木さんが現れました。
■山吹 冠木 > 「あー……まずいな……」
先に注文したオレンジジュース。
それをストローでちびちびと吸い上げてから、重々しい溜め息を1つ。
テーブルの上に広げたノートやテキスト、講義の資料とにらみ合いを繰り広げ……うんうんと唸りながら、記憶の曖昧なところにペンで印をつけ、記憶を補強していく。
■山吹 冠木 > 頭を悩ませる事柄は色々あるが……思考の大半を埋め尽くしていたのは、
現在行われている定期試験についてだった。
ジュースで喉を潤しつつ、唸りながら勉強を進める。
端から見れば……試験前日になって慌てて夜中まで勉強し、
一夜漬けに頼っている様に見えるだろうし、
実際していることは大差がない。
しかし……断っておくが、別に勉強や講義は嫌いではない。
好きというほど好きではないが……普段の試験での成績は、
ソコソコか、そこから上下するくらいだろうか。
何時もなら、普段の復習をすれば問題ないのだが……
今回ばかりは、そうも言っていられないある事情があった。
■山吹 冠木 > 「よりにもよって、試験の前に倒れるかなあ……」
先日のことを思い出し、ぐったりと重い息を吐いた。
事が起きたのは、数日前だろうか。
商店街の近くであるものと遭遇し……何やかんやあって、
意識を失うはめになったのであった。
後から思い返せば、それは自分の自爆に近く、
その時周りにいた人達に世話を掛けてしまったのも問題だが……
最大の問題は、その後数日間、何故だか知らないが異様に集中が出来ず、
その間に行われた試験が、かなり悲惨なことになってしまっていたのであった。
試験の後、教諭から解答と解答欄が全部1つズレていると指摘された時は、思わず遠くを見てしまったものだ。
優しい笑みを浮かべた教諭は、勿論見逃してはくれなかったが。
別の試験では名前を書き忘れていた。乾いた笑いしかでない。
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に自販機さんが現れました。
■自販機 > 「おいこの自販機壊れれんぞー」「運んどいてー」「あいよー」
(なる会話。台車にグルグル巻きにされた哀れな自販機さんが運ばれていく。くそうくそう!)
「………」
(あっ先日はどうも)
(自販機は運ばれていきお店の外へ)
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から自販機さんが去りました。
■山吹 冠木 > 単なる不調かもしれないが、とにかくかなりのミスやら何やらを連発してしまい、
最初の方の学科試験には悲壮感しか感じることが出来ない。
幸運にも試験日程はまだ終わっておらず、残りのテストを潜り抜ければ、まだ何とかなるかもしれない……
そんなわけで、普段はしないような一夜漬けまでしていたのだが……
■山吹 冠木 > 「……!?」
一瞬、見覚えのある自販機が視界の端を通りすぎたような……
いや、しかしあの自販機は商店街に……?
「……他人というか、他器の空似か……?」
おまけに挨拶された気がする。
■山吹 冠木 > 「…………」
気にはなる、気にはなる…………が……
「…………どのみち、そろそろ帰らないといけないしな……」
手早く荷物を纏めて、ゆっくりと席を立つ。
帰りに、少し散歩してもいいかもしれないと思いながら
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から山吹 冠木さんが去りました。