2015/07/29 のログ
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に相模原孝也さんが現れました。
■相模原孝也 > 扉をあけて、店内に入る。お客様来訪を伝える音がすると、すぐに現れた店員さんに、ども、と軽く頭を下げて。
「一人です。ちょっと晩飯食べそこねまして。」
あっはっは、笑いながら告げれば、では開いている席へどうぞ、と窓際の席に案内してもらった。
何も言わずに禁煙席に案内してもらえたのは、見た目からして学生だったからだろう。
「さってと、何にするかなー。」
夜中に食べるものだから、あんまり重くないのが良さそうだ。
とりあえずドリンクバーは、夏の暑さに水分の足りない身には必須だろう。
後は野菜メインのメニューで…よし、決めた。
■相模原孝也 > ピンポーン。
呼び出しのボタンを押しこみ、メニューを片付ける。
やってきた店員さんに、
「ドリンクバーと、夏野菜のパスタで。」
ご注文繰り返します、ドリンクバー一つ、夏野菜のパスタがひとつでよろしかったでしょうか?
「OKです。」
それでは少々お待ちください。
そう告げて立ち去る店員サンに、よいしょっとこちらも椅子から腰を上げた。
そう、ファミレスのお楽しみ…ドリンクバーへと向かうのだ。
■相模原孝也 > だがしかし忘れてはならない。
オレは今は高校生。ドリンクバーでいろんな味を混ぜるような、中学生のような真似はしちゃあいけない。
男は黙って……カルピ○ソーダを………
「ない…だと……!」
ドリンクバーに、カル○スソーダが、ない…!
絶望である。乳酸菌の扉が閉ざされてしまった…。オレはドリンクバーで何を飲めばいいっていうんだ……。
ドリンクバーの前で、数分に渡り考える。店員さんが通りすがりに不思議そうな顔をしていたが、気にしない。
「しかた、ないか……。」
諦めが、クチから吐出された。そう、オレは妥協したのだ…ただの、フツーのカルピスに…。
■相模原孝也 > カルピスを手に戻ってきた席には、すでに夏野菜のパスタが置かれていた。どうやら、ドリンクバーの前で悩んでいた時間は、結構な長さ出会ったらしい。
「いただきまーす。」
席に座ってフォークを手に取り、食前の挨拶。
オレはこうしたパスタを食べるとき、先に野菜から口に入れるようにしていた。
アスパラガスにブロッコリをフォークに指して、口の中へ。夏やさい特有の、少しの青臭さと、みずみずしい食感が口内に伝わる。
と、そこに追加で入れるのは、フォークでくるくると巻き取ったパスタ。
一緒に口に入れると、コレがまたうまい。パスタに絡んだソースの味わいと相まって、実に良い。ベネ。
■相模原孝也 > しかし、と。
食事をしながら考える。ちょっとばかり、色気のある方向に、最近頭が傾いているらしい。
原因は、わかりきっているけれど。それはすでに終わったこと。
大事なのは、その影響を消すとは言わない間でも、最小限に抑えることだろう。
…具体的にはセクハラに気をつけよう。
「植物性の栄養を取ったら、草食系になれるかなー。」
そんな判断で選んだ普段は選びもしないような夏野菜のパスタ。だがこれもまた、食べてみると美味しい。特にそら豆。
合間にカルピスも飲み、のみ、グラスがからになったからドリンクバーにいき、またカルピスを注いで戻ってきたら、食べて、飲んで。
…真夜中の食事を、割と満喫していた。
…こうして満たされていれば、きっと平気だろう…。最近宿題やら妙な声で気が立ってたこともあるし、きっとそのせいだったんだ、と自分に言い聞かせたら、落ち着いてきた。
■相模原孝也 > 「やっぱ、疲れた時には乳酸菌と甘いものだよな。」
ふぅ、夏野菜のパスタを食べ終えれば、食休みがてら、3杯目のカルピスを一口飲む。
「明日からはどーしよっかな。」
なんとか、宿題はケリがついた。後は数学のテキストを毎日忘れずやれば何とかなるだろう。
トコヨマーケットの方は、作業の予定表ももらってきてるから、ソレに合わせて動けばいいし…。
ジブリールと約束した、山の上からの写真は、準備しないと正直しんどいだろう。
「困った。」
何でもいいからあそびにいこーぜー、とか。誘えるダチが居なかった。
腕を組み、天井を見上げて考え、そしてカルピスを一口。
「エルの連絡先聞いてなかったのが、ケッコー痛いなあ。」
多分、エルなら気にせず遊んでくれただろ―と思う。が、連絡先の交換を忘れたのが致命的であった。
「ま、いっか。また海行くなり、商店街ブラ着くなり。にゃんこに会いに行ってもいいし。ダチが居なけりゃ作ればいいのさー。」
ちょっと拳を聞かせて言いながら、伝票を手に席を立った。
……残ってたカルピスは一気飲みした。
■相模原孝也 > 会計の方は、最近便利なカードでピッとやるやつで済ます。
レシートだけは受け取って、パーカーのポケットに突っ込んでおいた。
あとで集計して、家計簿的に纏めて本土に送らないと、仕送りが来なくなってしまう…。
「どこかでバイトでも探してみるかなー? でも割とやること多くて時間ないしなー。」
部活にいろんな約束の他、よくわからない授業だなんだと、時間を取られることが多すぎる学生生活。
異能があっても、魔術が会っても、夜にありふれた青春の悩みを抱えながらにファミレスを出て、今日も寝床たる男子寮へと戻っていくのでありました…駐輪場に置いてた自転車に乗って。
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から相模原孝也さんが去りました。