2015/09/08 のログ
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」にサイエルさんが現れました。
サイエル > あえて、ここに来た。あえて、ここ――
人が居て。人が居ない。いいや、他人を気にしないここに、きた。

PCを開く、パスワードの入力。
起動、開示。メールを開く。

差出人は――日本政府。政治家……

タバコを咥える。静かに煙をふかしながら
いつものように、それを開いた

それを観て、サイエルは。

やはりという、溜息を。こぼれ落としてしまった

サイエル >  
――――――――

差出人:○○○ ○○
件名:

本文

常世島、その内部においての資料、データの細部を持った後。
本土に帰還せよ。その証拠を元に――

常世島、そこに存在する異能者全体の危険性。
また、常世島の危険性は今までの貴殿の調査にて
立証されつつある。コレは動かざるを得ないものである。

常世島という存在について、財団とまた更に
詳しく議論を重ねばならない。
たかが10年。されど10年――

ここ、僅かな期間において。そこで起こった事件。
そこで行われてしまった事柄。
それが”島でとどまるとは思えない”

故に。帰還せよ。

―――――

サイエル >  
簡単に、言ってくれる。

静かに苦笑する。
これを、財団が見逃すはずもない。
このことを知らないはずもない。

どこまで泳がせられるか。
その違いだろう。
どこまでも、どこまでも――

この島は不思議に満ちて。どこかに、絶対的ななにかがある。

きっと、これは――
この島に置いて。許容されない行為であることは間違いない。

つまりは――

「ままならないね。サボろうにも、サボれないと言うわけだ」

何かの手はずがあるわけでもない。
非常用にいくつも用意してあった抜け穴はどれだけ使うことができる。
今までの、目に焼き付けた情報は。
打ち込み続けたデータは。どこまで使える――

「さて。ま――お仕事、しようかい……」

髭を撫でて、いつものように。タバコを新しいものに取り替える。
PCはそのままに。
どうせ、2秒も経てば壊れるシロモノだ。
足がつくことも、ない。

「Game、Start ってか」

からんっと店を出て、空を見上げる。

そしてゆっくり。ゆっくり。歩き始める。

最後の、最期の。安らぎの、時間だ。

「さて……どうサボったもんやら」

サイエル >  
サイエル・ミラーという保険医は。

その日をもって、失踪。

と――同時。

その日をもって

指名手配犯として、記録されることとなる。

テロリストとして……

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」からサイエルさんが去りました。