2016/11/21 のログ
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」【常世祭期間中】」に山田次太郎さんが現れました。
山田次太郎 > ファミレスの奥まったソファ席に一人座り
姿勢を正し紙へと一心不乱に筆ペンを走らせていた。
一枚、書き終わると筆ペンへとキャップを付け、背もたれへと体重をかけゆっくりと息を吐いた。

「コピー機に変えようかな…いやでも、効果とか下がりそうだし」

テーブルの左隅には書き終わった御札が山と積まれていた。
ひとりこの席に座って二時間書きっぱなしで視線などは気にはしなかった。
しかし、ソファ席へと一人で座ってドリンクバー一つで二時間というのも悪い気がして、こそこそとあたりを見渡した。

山田次太郎 > 見渡したものの、特に此方を気にしている視線も特になくてホッと息を零す。
奥まった席だから背中しか見えず勉強中の学生とでも見られているのだろうか。
そんな考えを巡らせつつも喉が渇いたとコップへと手を伸ばし、口をつけると思わず眉根が寄る。

「うわ、すげー水っぽい」

飲まずに書いていたからしょうがないか。とも思い直しコップを手に立ち上がりドリンクバーへと足を進めた。
そして、どんな組み合わせで飲もうかとわくわくしながら機械の前へと到着するとジっとラインナップを眺めた。

御札が積まれている席を通った客は不気味そうにしていたとかなんとか。

山田次太郎 > 手が疲れているのだけれど、なんとなく頭の疲れも感じていて、甘いものでも飲もうかとコーラのボタンを押した。
半分ほど入れた時点で止めて、混ぜるべき飲み物を頭のなかで瞬時に選ぶ。

ここは定番のメロンソーダ、いやしかし定番すぎる。
こういうところには普段来ないのだから少し外してカルピス。
いや、それでは新しい発見はない。
ここは、上級技、四種のドリンクでいいだろう。

決めたら行動は早い。
コーラが入ったコップにオレンジジュース、カルピス、メロンソーダを均等に入れ
ストローを取ってから、席へと戻るべく満足げな笑みを浮かべて踵を返した。

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」【常世祭期間中】」に真乃 真さんが現れました。
真乃 真 > ドリンクバー。

それは幾多の可能性の生まれる場所。
飲み放題で自分で入れる事の出来るという性質上それを自らミックスして新たな味を作り出す…
そんなことも可能な場所である。
…正直混ぜずに一つの飲み物として楽しめばいいのではないかとも思うが、まあ、最後に飲めば問題はないと思う。

そんな風に生み出された新たなる可能性を右手に持った男がテーブルの上に積まれたお札を物珍し気に眺めていた。
異様に長く白いタオルを風もないのに靡かせた制服の男である。

「凄いな!コレきっと見るからに陰陽師って感じの人が書いてるんだろうな!!
 ファミレスに来るんだな陰陽師!」

イメージは漫画とかで見る和装を身に纏った陰陽師。
その格好のままでファミレスに入るのは何となく違和感を感じるまあ陰陽師なら和装だろう!!

山田次太郎 > テーブルへと戻る途中、自分が座っていた席から何やら声が聞こえてきた。
耳を澄ませてみると、どうやら自分が書いた御札を見つけたらしい。
そこまでは問題はないのだが、その言葉に問題があった。

このまま行ったらがっかりさせるんだろうな。
ふと、そんな思いがよぎる。

「あ、胃がキリキリする」

そして、腹を抑えた。
なんで店内でマフラーが靡いてるんだろう、とか
そんな考えも頭を過ぎ去る。

しかし、ここで足を止めていては始まらない。
自分を変えると意気込み、マフラーをなびかせた男へと近寄っていく。

「そ、そこ、友達の席なんだけど。なんかあったか?」

真乃 真 > 「きっと、虎とかキツネとか出るんだろうな!!」

漫画で見たそんな様子を思い出しながら勝手にワクワクする。
風紀委員にもいたがそこまで陰陽師、陰陽師してなかったしな!
その陰陽師、陰陽師したない現実を知りながら和装をイメージするのはやはり漫画のイメージが強いからであろう。

「おっと、君!この席の人と友達なのかい!?いやあね!ほら見てこの札の山!!
絶対ここ陰陽師の人が座ってるって思ってたんだよ!いや、イメージだよ!
実際そうなのかは分からないけどなんかこんな札書きそうだしね!
ファミレスで書くイメージは無かったけど!ところでその友達は!?
いや、用があるわけじゃなくてさただの好奇心なんだけどね!」

そう言いながら店内を見渡す。
…見た感じそれっぽいのはいないな。

山田次太郎 > 出るよ、犬と猫だけど出るよ。
なんてことは言えずに、ワクワクしている相手をじっと眺めた。
ああ、目とかキラキラしてるんだろうな。
という思いがすぎるような言葉に腹を抑える力を強めた。

「いや絶対陰陽師の人座ってるって、その御札とか陰陽師の人とか
持ってるし絶対陰陽師だから。ていうか陰陽師なんだけどね?
最近は、コピー機で御札作ろうか、とか言ってたしファミレスとか
今更じゃねぇ?
友達は今さっき、悪霊がいる、とか言って走って出て行っちまったよ
ホント参ったな。ハハハ」

見渡した相手の顔が見えた。
やっぱり、ものすごいキラキラしているように見えて。
罪悪感がどっとのしかかる。それを反映するように目尻が若干垂れた。

「とりあえず立ち話もなんだし、座れよ。奢ってやるし
陰陽師のことも教えるし。」

真乃 真 > 「おおやっぱり!陰陽師なのか!それはともかく出て行ったのか残念だなあ…。」

見てみたかったな。
生の和装の本格的な陰陽師。
それにしても悪霊か…前にやってた大討伐でだいたいやったと思ったのにな。

「おっと、いいのかい?でもただ奢られるのは悪いからこのドリンクバー無料券をあげよう。
 ただし期日は今日までだ、おっとあと五枚あるから全然気にしなくてもいいよ!
 あっ店員さんフライドポテトください!」

さっき街中で困ってた人を助けたお礼にもらったものだ。
300円以上買ったらドリンクバーが無料になるという素敵な券である。

「それにしてもコピー機か…やっぱり最近の陰陽師はそこまで伝統、伝統してないのかもしれないな…。
 うーん、サイバー陰陽師…いやメカ陰陽師?」

陰陽師はここまで進化した。
コピー機を用いただけで一気にイメージがSFに!きっと光るんだぜ!!

山田次太郎 > 「いや、まぁ…日夜悪霊と戦ってるんだし、しょうがねぇよ
 人の世は怨嗟で満ちている。とか言ってたし」

どうしようとかテンパってたら変な設定も生えてきた。
いつネタばらししようか考えながら多少ぎこちない足で
御札がおいてある方の席へと座った。

「お、悪いな。じゃあ俺もなんか頼まねぇとな。
 俺はショコラパフェで!」

無料券の話を聞いたら、ちょうど食べたいものがあったと
声を張り上げ注文した。
その間に、上級技が詰まったドリンクにストローを刺し、中身を混ぜ始める。

「いや、伝統にはやっぱりうるせぇよ。実家で結構叩き込まれたし
 ていうかメカ陰陽師ってなんだよ、外国の間違った日本!て感じ」

陰陽師は光らない。光らせない。
ぽろりと要らないこと言いつつも、視線は相手のマフラーに

「気になってたんだけどよ、なんで靡いてんの?能力とかの関係?」

真乃 真 > 「大変だな、陰陽師…。」

きっと、ファミレスでドリンクバー啜っている場合じゃないのだろう。
対面の席に座って新たなドリンクバーによって生み出された新たな可能性を啜る。
…微妙な味がする。

「何だろう?こう、最新の科学技術を駆使する陰陽師的な?
 流石に全身がメカの陰陽師はまだみたことが無いしね。
 実家?…ああ!この島に来る前の昔からの友達なんだね!幼馴染というやつだな!」

そう、全身完全メカの陰陽師についてはこの常世学園でも見たことがない!
いや、いるかもしれないけど!見たことはないな!!

「ああ!これは僕の異能の力だ!ポーズを変える異能を連続で発動することで靡いてるようにみえるのさ!!
 カッコいいだろう!?」

無駄にカッコいいポーズをとりながら聞く。
その間もタオルは靡きに靡きまくっている!