2015/08/09 のログ
ご案内:「食堂」に切野真智さんが現れました。
■切野真智 > カレーを持ってキッチンスペースから現れた男。
切野 真智。
ただいまのお時間、午前1時を回っている。
夜食だろうか、いいえ、やっと夕食です。
今日もまた、ヒマさえあればトレーニングルームに籠りっきりの1日であった。
疲れからか、席に着いただけでも糸が切れたように眠ってしまいそうだ。
■切野真智 > この時間、やはり、と言う感じだが、ほっとんど食堂を使っている者はいない。
先客達の例に倣い、彼も適度に距離を取った席へと座る。
「いただきます。」
こんなに頑張っても独り身の自分にご飯を作ってくれる恋人なぞ居ない。
自分で温めたレトルトカレーと、ザトーのご飯だけがお友達だ。
もはやソレをやっかむ気持ちすら何処かに行ってしまったが。
健全なる精神は健全なる身体に宿るということか。
トレーニングで疲れた脳味噌にはどす黒い気持ちが入る余地も無く。
食欲に支配され、筋肉痛に負けじと口にメシを運ばせるのだった。
■切野真智 > (委員会本部もホトンド治ったらしいしお役御免も近そうだなぁ)
襲撃から数日間、交代で本部の襲撃痕を幻術で隠す任を任されていた。
異能や魔術のあるこの学園では、修復に関する技術も素晴らしい物で、大部分の修復が終わったそうだ。
彼は持ち場とトレーニングルームを行き来していただけなので、外見上しか認知していないが。
(そしたらマタあの受付で毎日平和に過ごす訳か。)
別に落し物係としての仕事を手を抜いている訳ではないが、やはり縁の下の力持ち、という仕事には間違いない。
ある意味一つの最前線であり、お悩みの解決において、操作も無く、戦闘も無く、割かしお手軽にお手伝いすることができる。
複雑な作業を器用にこなすことなど到底できない自分には向いていることはわかっているが。
「華が無いよなー…」
とポツリ呟くのであった。
■切野真智 > こんな異能、大っぴらに人に披露する機会もない。
その上名前もダサくって人に言えたものではない。
さらに、普段の職場は落し物係で全然目立たない。
そう、珍しく事後処理係として、幻術の異能使いとして、多くの人の前で能力を行使していた彼は、そんな状況に酔い始めていたのだ。
『名前も知らんかった』、とか、『聞いたことはあったけどまだ風紀にいたんだね~』とか、悪意も無く言ってくるやつらすら居たが、
誰も彼もが、『すごい』だとか、『良くできている』だとか言ってくれちゃうのだ。
日頃から地味な業務に疑問を持ち続け居ていた彼には、少々刺激が強すぎたようだ。
■切野真智 > 医者に病人が居ない。
僧侶に死人が居ない。
風紀に悪人が居ない。
無ければ無いでコレほど嬉しい物も無いはずなのだが、ソレが無いと仕事の減る人間もいる。
彼には物理的な隠蔽が難しいと思われるような重大事件が無いと仕事は無い。
(なんてニッチな需要なんだ。そうそうある訳ないわ。)
合ってほしくも無い。
この世から一切の悪が消え、警察組織全ての存在に疑問が持たれたとしても、落し物は無くならない。
そっちの仕事をやってる時がイカに幸せかって話だ。
■切野真智 > (普段ならもうちょっとマシなメシをだな。)
腹が減ったために、ご飯を大盛りにしたら、ルーは消え、いつの間にかに白飯しか残っていない。悲しすぎなう。
(それにあんなことが無ければ、俺も塚田の秘蔵ビデオを…
ビデオをッ…!!)
日常の大切さを噛みしめるのであった。
■切野真智 > ぼうっとした当ての無い思考が途切れたところで、ちらりと時計を見る。
もう1時20分。
いつまでもダラダラと食っていてはダメか、ともっしゃもっしゃとスプーンを進める。
汗を流しまくった身体には余りにも味気が無いが、適当な調味料を取りに行く気力も体力も無い。その上、時間の無駄遣いと来たものだ。
取りに行く理由としては薄い様に感じられた。
■切野真智 > 「…ご馳走様でした。」
味だけではなく、量も物足りない夕食であった。
栄養面でも間違いなく。
空腹を誤魔化した、という言葉が一番正しい。
(さっさと部屋帰って寝よ)
疎らに座っていた他の生徒達もいつの間にかに部屋へと戻っていた様だ。
入れ替わる様に夜食を作りに来ている者もいるようだが。
自分は少なくとも彼らに席を明け渡すこととしよう。
おぼつかない足取りで食洗機に食器をブチ込み、部屋へと帰るのであった。
ご案内:「食堂」から切野真智さんが去りました。
ご案内:「部屋」に三歩 進さんが現れました。
■三歩 進 > ――あてがわれた自室にて。大いびきを掻いていた少年がムクリと起き上がる
「ふがっ・・・ふぁ~~~・・・ぁ。っと、もう夕刻か・・・そろそろ出るかのぉ」
首をゴキリ、と鳴らして回し――
「ったく、こちとら所詮人の身に過ぎんこったて」
失血死寸前を難とか逃れたと、ぽつり。ひとりごちてから
■三歩 進 > 「――さ、て。往くとするかのぉ」
ギシ、と笑みを浮かべて出撃する――
ご案内:「部屋」から三歩 進さんが去りました。