2015/09/04 のログ
倉光はたた > ごちそーさまでした! と元気に挨拶。
「なんとかなる……!」
いつものオウム返し。金色の瞳がきらきらと揺れた。
ユキヱの言葉ほど、はたたにとって確かなものはなかった。

ユキヱの言葉通りはたたは女子寮の自室で過ごせるようになっていたので、そうしていた。
彼女の認識はどうあれ彼女は“倉光はたた”であるのだから。

「……めいわく、ちがうなら!」
ユキヱの提案に瞬きを幾度かして、ススス……と小さな身体を寄せた。

「はたた、わかった……
 ひとりは、こわい!」
あまりにも情けないことを力強く、
しかもどこか得意気に宣言するはたたであった。

平岡ユキヱ > 「迷惑じゃないです、大歓迎なり!」
ばっちこーい! と胸を張りながら笑うユキヱさん。
女子にしては恰幅の良い体躯が揺れる。

「フフ…冷やしていた自家製羊羹がついにその本懐を遂げる時が来たようですね」
いつか聞いたリクエスト、どうもちゃんとやっていたようで、
ばっちり冷えてますよー。と『別腹用』と書かれた紙箱から冷えた羊羹を持ち出す。
部屋で食う気だ。

「されど、『ふたりなら、むてき』!」
1足す1を2という数学者は情緒を理解していない。
と文系過激派的な思考を述べながら、愉快に部屋に戻っていった事だろう。

倉光はたた > 現れいでたる羊羹におおー! と叫んだ。
感動に背中のアレがピーンと立った。

「むてき……!」
また力強いワードが飛び出てきた。両拳を握る。
ユキヱにおしえてもらった言葉は、どれも口にして気持ちいい。

畏敬の念をあらたにして、ユキヱの背についていくのであった……。

ご案内:「食堂」から平岡ユキヱさんが去りました。
ご案内:「食堂」から倉光はたたさんが去りました。