2015/09/26 のログ
ご案内:「大浴場」に十六夜棗さんが現れました。
十六夜棗 > 夜中。こっそりと就寝前に更衣室で衣服を折りたたみ、周囲を気にしながら浴場へ。
一人で入るお風呂はいい、落ち着くし、休まるし、色んな事を考えなくてもいい。
先客がいると、どうしても気を使ったり、色々気にしたりするもので、深夜に見計らってしか入れない。
これでもいつもより入る時間は早いけれど

「大丈夫、よね?…」

夕食後の、お風呂も続けて入るような混雑時は避けてるし、と自分を納得させていざ扉を潜る。

十六夜棗 > 扉を開ければ、先客はいなかった。
念の為、二度程浴場内を見回せど、人影もないし、浴槽の内側にしがみ付いていて影になってたり透明化してたりでもない限りは…。

「…ここまで気にするのってこの島独自よね。」

女子寮の浴場なのだから、普通に誰かが入っていて悪い訳ではないけれど、落ち着いて入れるかどうかは重要だった。

まずは、ボディーソープを取りに行って、タオルに軽くつけて泡立てて

十六夜棗 > 泡だったタオルを両端握って背中に回して、背中を擦る。
一応壁を背にして、入り口を見ながら、背中を擦り終える。
その動きは、嫌な事を出来るだけ早く終わらせたい、そんな急ぐ動き。

洗い終えれば、前面を…他の誰かを見ると悲しくなる前面を洗って、垢を擦り落とす。

そして足まで一気に洗えば、シャンプーを手につけて髪を乱暴に擦る。
どうせ綺麗なんて事もないんだからそれでいい、と。自分の見目に余り気を使わない洗い方。
シャワーで頭から泡ごと汚れを落として、髪を振る。

十六夜棗 > 水気を落として更に絞って髪をくくって纏めようと…纏めようと。
ヘアゴム忘れた。

「あ、何か忘れたと思ったら…」

まぁ、誰もいないしいっか、と浴槽に向かって。
足を入れ、座って腰も沈め、前のめりになって肩も浸かって浴槽の淵に顎を乗せる。
そして力を抜いて瞼も閉じて、だらけた。

十六夜棗 > 一人静かに真夜中のお風呂を堪能、しかも広い上に、気も力も抜いてよし。
色んな事を忘れて目を閉じて暖かい湯船で……

すぅ、すぅ……




ぐっすりと、寝た。

十六夜棗 > 眉間に皺の寄った寝顔を浮かべ、寝ている間に少しずつ顎の位置がずれて…、
少しずつ、自重がかかる外側に、滑って進む。

「…つか…むきゅい……お……のー…れ……」

がこん、と顎が浴槽の外側に、そして浴槽の淵に喉がぶつかって、思わず咳き込んで、目が覚めた。

「っ…!……やな夢見ると思ったら…っ!」

もとから湯船で寝るのは危険なんだけど、安らかに寝れると思ったら、悪夢と喉のダブルパンチを食らってしまった。目がさえてしまって…る、訳でもない。
部屋で寝なおそうと、湯船から上がって、タオルで拭って…後は更衣室で着替えたら、そのまま今夜は自室のベッドで泥の様に。

ご案内:「大浴場」から十六夜棗さんが去りました。