2016/05/16 のログ
ご案内:「部屋」に言乃葉夕陽さんが現れました。
言乃葉夕陽 > それはとある日の女子寮の一部屋……ちょうど夕食の準備をしています

今日は夕陽が料理当番の日、同居人さんはまだお外へお出かけ中です。

「今日は……何を作ろうかな?」

ご案内:「部屋」に松渓つばめさんが現れました。
言乃葉夕陽 > 冷蔵庫を漁っている最中、見慣れない瓶を見つけます

「あれ?なんだろうこれ……」

冷蔵庫の奥の方に巧妙に隠されていて……手にとって取り出してみると何やらフルーツみたいな絵柄が描いてあります
まるで見た目はジュースのような。

「こんなところに隠すように……つばめちゃんかな?一人で飲むつもりだったのかな‥…?」

松渓つばめ > ガチャっと鍵を回す。そしたら中には夕陽がいるのだ。
まだ共同生活を初めて短いけれど、家で待っててくれる人がいるというのは、安らぐんだなあと言うのを感じる。

授業は休講。娘は本日早朝から一稼ぎ、その後は街中回って、戻ってくるのはこの夕方。


「や、たっだいまっ――お?」
冷蔵庫を開いて何やら思案の白い同居人。手に持っている瓶は見覚えがあった。

「夕陽ちゃん どしたの考えこんで。あもしかして呑むそれ?」
呑む・と飲むではもう全く別物ですが……まあほら○の中に『お酒です』とも書いてある…わけで

言乃葉夕陽 > 「あ、おかえりなさい」

帰ってきた同居人に顔を向ける、そろそろ1周間も立つだけあってお互いが居る環境にはそこそこ慣れてきたようだった。

「奥に隠してたのやっぱりつばめちゃんのだったんだ、ん……いいの?」
ちょうど手のあたりにお酒のあの丸い文字の部分が隠れていたのと、帰ってきたことに反応して見落としたようだ

松渓つばめ > 「いいよいいよ?今日もオシゴトボーナス出て、結構もらってきちゃった」
がちょんと音をさせて背負ったバッグ――小学生が家庭科でつくるようなナス型の布袋――を揺らした。
アルバイトで使う服の他にも結構内容物があるような、重い動きをした。
なお、怪しいバイトじゃないですよ、鮮魚の卸ですよ。

「あたしも折角だしちょーっと良いかなって思ってた所」
に、と笑って備え付けのソファ横にバッグを放った。洗濯物は後で洗濯カゴへ入れましょう。今日もらった分は冷蔵庫が余裕出てきたらまた冷やすのでしょうね。

言乃葉夕陽 > 荷物がいっぱいだなーとか思いながら、
でもこれもある意味慣習化してきたからさして疑問には思わないかも。

同居している以上彼女が何らかのアルバイトをしていることは知っているし、
でもそこまで深く突っ込んで聞くことでもないし……誰しも一つや二つぐらい隠し事はあるからね?


「じゃあ用意するね、ついでに夕ごはんのリクエストはあるかな?」

瓶を一旦冷蔵庫の中にしまって真っ白なエプロンを身に纏うでしょうか。
もちろん相変わらず都合よく瓶のラベルには気が付かなかったりします

松渓つばめ > しゅる、とつけるエプロンが板についてて、(おぉぅ)と思ってしまうのは、女の子でも普通のコトなのでしょう。
つばめは自分に言い聞かせるでもなく納得します。
「夕陽の作ったものならなんでも美味しいよ――ってそれじゃベタよねー、生姜焼きなんてどぉ?」

イケボな声色で冗談言ってから、冷蔵庫の奥のほうよりお肉のパックを持ってきて、フリフリ。良い解凍加減です。

言乃葉夕陽 > 「あはは……嬉しいけど、きっと一番将来困る反応だなぁ。」
最近繰り広げられるようになった冗談にクスクスと笑いながら返します、

「では、リクエスト通り生姜焼きで~」

料理をつくる姿はまるで新妻のような光景です

持ってきてもらったお肉のパックを受け取り、手慣れた様子で下ごしらえをしていきます。
すりおろし生姜のチューブに味醂と醤油、料理酒ちょっと加えたら
後はじゅーじゅー炒めるだけ
お添えにキャベツの千切りを

あっという間にご飯と味噌汁、そしてメインを揃えて食卓へ

松渓つばめ > 「わ、すっごい。あたしも料理勉強しないときっびしいわねコレ」

つばめの料理スキルは致死的なため、当番の時は商店街のデリを回って買い集めてくることばかりだ。
味は保証されているのだが……夕陽の料理姿を隣で見ていると『やっぱり』という気持ちになる。

でも、それで変に控えないのがつばめのつばめたる所以。配膳はまとめて3つずつ。器用です。
「それじゃ食べよ、ほい夕陽ちゃんのグラス」

ちょうど冷蔵庫から出た所のいい具合な瓶をテーブル脇に置いて、きゅぽん。
そういえばスパークリングワインって言ってたっけと思い出す。
職場の方々は焼酎派やビール派のような硬派なのだ。こういう『チャラチャラ』したものは若手に回りやすい。

言乃葉夕陽 > 「次の料理当番の時に一緒に練習しようか、
料理サイト見て手順道理に作っていけば直ぐ覚えちゃうよ」

多分きっとこのフラグはそのうち回収されることになるのでしょう、きっとね?

「ありがと。」
グラスに注いでもらってきらきらと光に翳してみる
淡い赤色の液体で……きっといちごかな、なんて

「んーおいしそう……中は炭酸なんだねー。 それじゃ、いただきます」

一口、いただくでしょうか

松渓つばめ > 中々のようです。甘みは強いのにスッキリしていてくどくない。初心者にも良いですね。本来は未成年ではダメですよ?

「あたしもいただきますー、っとそう、ネットって料理サイトとか見てるの?」
つばめは携帯こそ持っているが使い道はもっぱらSNSだ。
調べ物ツールとして使っていない。それを伝えるのは少し情報弱者として恥ずかしいかもしれないけれど、伝えちゃう。
そして口にしたために他にも見てるものがあるのか気になってきます。

生姜焼きをご飯にのっけて、じぶんの口をふさぐ――

言乃葉夕陽 > なめらかで甘く美味しい……でもなんでかな、すこし暖かいような……?

「んー?えーとね。料理のバリエーション増やすためには見てるよ?
この前出したクリームシチューの作り方とかもそこから調べてきたから」

ほかにもつらつらと使っているサイトとか、話の種になりそうだったから遠慮なく出しちゃいます。
松渓さんも知っているであろう某有名動画サイトから、
ちょっと聞いたことのないようなSNS、
果てにはプログラミングとか……普段話さないような内容まで口に出しちゃったりします

松渓つばめ > 実は『シチュー』を自作出来るということが新鮮だった娘。
「んはぁ、そうそう。この生姜焼きもサイコーだけど、あのシチューもたまらなかったなあ――プログラム?夕陽ちゃんってそんな凄いことしてたんだ」
まさに名前はしってるレベルの話。隣の少女の新しい顔に驚きとあこがれと。
……おや?と思う。驚き、憧れ。もう一つ何か良い感情が浮かんだような。

「プログラムーって、どんなどんな?」
言いながらトクトクと夕陽ちゃんのグラスに注いでいく。ボトルは小さく二人で1杯とちょっとずつ飲めばカラです。
もっかい乾杯。

言乃葉夕陽 > 「私の力の源……って言ってしまっても過言じゃないからねー……」

ふわふわ、ふわふわ、どんどん夢見心地で暑くなってしまいます。
不思議ですね、ジュースのせい……?それとも雰囲気のせいでしょうか?

それでもつばめさんはジュースをもっと注いでくれます。
美味しいジュースのお礼なら、この話をしてもいいでしょう。

「私が現実に……えーと授業とかで使ってる魔法、
あれ全部プログラムに任せて出しています。
水を出して氷になんて……こんな風に」

手元のスマホをすっすっと操作すると空気中に水が集まり
それが固まって氷になります。

氷はぽちゃんと気味のいい音を立ててグラスの中に収まりました。

氷の入ったグラスで乾杯

松渓つばめ > 「わ、かっこいい」カランカランと涼しげな氷。見てると欲しくなってしまうのが人の性。
お尻をずらして隣に行って、「あたしにもちょうだい」。
ワイン好きからすれば邪道かもしれないけれど、そこは無知ゆえの探索と発見。
少しずつ薄まっていくのもまた美味しいのねと思いながら、饒舌になってる夕陽をみやるつばめ。
(お酒ってわかってるだろうし自分で加減するでしょ)ととても軽い判断で……

「どうしよっか、次のちょっと味違うんだけど」
と。ご飯も大体半分くらい。

言乃葉夕陽 > 「ん……?しょうがないなぁ~」

心地よさそうに少し上機嫌、
もう一つ創りだすとそちらのグラスにまぁるい氷を浮かべます

「ん、まだあるの……?どうせだし味見してみよう味見~」

ご飯と味噌汁だけが先になくなって、後は生姜焼きだけ

松渓つばめ > カラになった瓶のラベルには15がどうとか書かれていますが、気にすることはありません。
「味見?味見ー、ね」
ふ、といたずら心が芽生えてしまうのは何故だろう。
一人なら多分全然平気なはずなのだけれど。
それはきっと彼女が楽しんでいるって事と、それくらいなら嫌われたりしないだろうという根拠もない確信。
あとは、自分が気づき始めた彼女への感情の答えになるんじゃないかという期待感。よく歌ってるような愛とか恋じゃないんだけれど。

「えっと、じゃあとりあえずちょっとカナ?」
ドキドキし始めた。でも下がらない。今度は缶で同じのが1本ずつ。
そのうち自分の分をカシュっとあけて。一口こくっと飲んで。
そのまま、「はいちょっと」唇をつきだしていた――目はとじて。
(うはぁ、あんまり放置すると吹きそうだ)

言乃葉夕陽 > 「えっ……!?」

落ち着こう?ここは落ち着こう?
つばめちゃんは今何をしているの……?

えーと……一口飲んで……それで……?
目の前に広がってる光景が真であるならば……これは……あ、そっか
これは口移しかー……なるほどー……

脳内で三巡ほど思考が回る、回る、ついでに酔も加速する
酔いが回ると、思考までぐるぐるし始めちゃう

えーと、えーと、貰わないと……?
そうだよ、美味しいジュースがもらえるんだよ?

ちょっとだけ……ちょっとだけ……だから


思考の間、変な形で納得した彼女は顔を近づける……

とくん、とくん……さっきよりもあたまがくらくらする

目を閉じて、重ね……餌をねだる小鳥のように待ってみた