2017/06/28 のログ
■セシル > 無論、男子生徒がこんな場所で熟睡していたら大問題だが、セシルは立派な女子寮の住人である。ぱっと見は、少々際どいが。
「………。」
授業についていくべく勉強に励み、風紀委員の職務も去年と同様にこなし…ということで、疲労が蓄積していたのが一気にきたらしい。
仰向けになって小さく口を開け、寝息を立てている様は西洋の彫像のようであるやら間が抜けているやら。
少なくともしばらくの間は、ひとりでに起きるということはなさそうだ。他人からの干渉があれば別だろうが。
■セシル > 何か、夢を見ている気がする。
ひどく追い立てられるような…
「………!」
ソファの上で目を覚ましたセシルは、音がしそうな勢いで上体を起こした。
■セシル > 「………夢、か………
というか、寝てしまっていたのか…こんな場所で」
自らの不注意を嘲笑った次の瞬間には、夢の内容はもうほとんど覚えていなかった。
酷い切迫感だけが、胸に残る。
「………。」
溜息を吐くセシルは、もう笑っていなかった。
■セシル > 軽く寝乱れた髪、悪夢に翳る瞳は「王子様」としては絵になるが、「一個人」としては少々不健康に映るかもしれない。
(…少々、疲れが溜まっているかな…
委員会の方、調整が利かないか明日相談してみるか)
そんなことを考えて、もう1つ溜息を吐いて。
セシルは、自らの部屋に引き上げていった。
ご案内:「ロビー」からセシルさんが去りました。