2018/07/14 のログ
ご案内:「ロビー」に一色 菫恋さんが現れました。
一色 菫恋 >  
「はぁー」

ごろんごろん
大きめのスーツケースを転がす音と、なんだか眠そうにも聞こえる、少女の溜息
女子寮1階のロビーにその姿はあった

「……疲れたぁ」

ぽつんとそんなことを零して、ロビー備え付けのソファへと人目も憚らずダイブする
あまり上等なソファではないもののぽゆんっと跳ね返る感覚が嫌いじゃない
……それはいいのだけど

「うんー……誰か荷物持ってぇー…」

自室から此処までスーツケースをゴロゴロしてきて全エネルギーを使い果たしていた
もうちょっとで女子寮の外だ、夏休みの間は自宅に帰ろう、
そう思って荷物を纏めてみたらその時点でパワーの9割を使い果たした

一色 菫恋 >  
と、誰かに助けを求めてみたところで助けてくれる兄姉が此処にいるわけでもなく…
もうちょっと、もうちょっとで外、タクシーを呼べる

「──………」

もうちょっとの気力がわかない
ソファーに突っ伏したように寝転んで足をぱたぱた揺らしてみるけどパワーは沸いてこない

こういう時は、楽しいことを考える
もうちょっと頑張っておうちに帰ったら夏休み中はもう何もしなくてもいいのだ
自分の身の回りのことは全部兄姉がやってくれる
そう考えると少しだけパワーが沸いてきた気がした
夏休みの課題のことは忘れた

一色 菫恋 >  
しかし気がしただけでは実際にパワーが沸いているわけではないので動けない
というかむしろ……

「……え、あつい…」

ということに気づいた
ロビーはエアコンが効いているとはいえ、寮の入り口近く
それなりに出入りもあったりして、熱された外気が入ってくる
冷房ガンガンな自室と比べればそりゃあ少しくらいはアツい

「んんんー……やる気ゲージがマイナスを突破しました、ぱたり」

よくわからないことを呟いて動かなくなった

ご案内:「ロビー」に一色 銀糸さんが現れました。
一色 銀糸 > 「うぅ……あちーわ……あちーのだわ……」

ずるずるとヌイグルミを引き摺って片目隠れの女性がやってきた。
しかし、ソファーに突っ伏している菫恋の姿を視認すると――

「おー?すみれぇー、どうしたんだいこんなところで」

隣に座ってつんつんとつついてみた

ご案内:「ロビー」に一色 葵さんが現れました。
一色 菫恋 >  
「……銀ねえ」

ぐるん、とソファに突っ伏したまま首をひねってそちらを見る
そこにはぬいぐるみを引き摺った、いつもの姉の姿があった

「…………出口が遠い」

つぶやいた一言はよくわからない
横にはスーツケースが置いてあるので、持って外に出るのが億劫だというのは伝わるかもしれないが

一色 葵 >  
――ああー!
スミレやっぱり諦めてる!

(ロビーの入り口をくぐるなり、妹のぐうたらな惨状を目の当たりにして叫ぶ。
 ぷりぷりしながら自分のスーツケースをゴロゴロ転がしつつ大股で近寄り、スミレのスーツケースをがっしと掴む。)

今日帰るんでしょー。
ぐうたらしてないで、ほら起きてよー。

(自身とスミレのスーツケースを交互に前後へガロガロ動かしながら。)

銀ねえは、帰らないの?

(そうしてスミレの隣に座っている姉に顔を向けて問いかける。)

一色 銀糸 > 「きしし。こんな暑い日だ、そりゃ出口も遠くなるさぁ」

ぐでーっと隣で座りながらぐでりつつ

「お、あおいー。元気だねぇ……私はどーも、寮が恋しくてさ。まぁもうちょっと眺めてから帰るとするよ」

ひらひらと、ヌイグルミ――リチャード3世(くまさんだ)が代わりに手を振っている