2018/11/29 のログ
ご案内:「大浴場」に修世 光奈さんが現れました。
修世 光奈 > ちゃぷん、と身体が揺れた拍子に、一緒にお湯も揺れる。
深夜でも、しっかりと温度が管理されているのは夜型の生徒も多いからだろうか。

「は――――…」

長く、息を吐く。体から疲れが抜けていくような感覚。
歩き回った体に温かいお湯が沁みていく

「見つから、ないなあ…。」

以前、依頼を受けた探し人だ
今までも、どうしても依頼が達成できないことはあったが…人を探すとなるとまた違う。
やはり、心配だしおじさんの心労を晴らしてあげたいとも思うけれど

「……」

ばしゃ、とお湯を顔にかけて
短く揃えた色素の薄い髪がしっとりと濡れて

(仕方ないって思ってるけど…やっぱり…悔しいな…)

気持ちいいお風呂に入りながら。しかし心情は昏く

修世 光奈 > もっと自分の【直感】が鋭ければ
あるいはもっともっと探索に向いた異能…それこそ直接的にダウジングのような異能ならば

そう、思わないこともない。元気にふるまってはいるものの悩みくらいはある。

「考えてもどうしようもないんだけどね」

あはは、と今は貸し切り状態の大浴場に笑い声が響き

「…」

じ、とお湯に映る自分の姿を見る。

「…もっと、頑張らなきゃ。能力が照らすだけなら…自分の体でもっと、もっと。走り回ればいいんだし」

刷り込むように、言い聞かせるように湯面に話しかける

「よし。やるぞーーー!」

それこそ人探し以外にも依頼はたくさん来る。だからこそ、私は輝いていたい。失くしものをして、落ち込んでいる人を照らしてあげたい

(それが私の原点だもん。うん!)

き、と目を上げてお湯の中でぐ、と拳を握り。段々と、気分もよくなってきた様子。

修世 光奈 > その後、大浴場に元気のいい声が響き。次の日からは変わらない彼女がいたという
ご案内:「大浴場」から修世 光奈さんが去りました。