2015/08/14 のログ
ご案内:「職員寮」にサイエルさんが現れました。
ご案内:「職員寮」からサイエルさんが去りました。
ご案内:「職員寮@サイエルの部屋」にサイエルさんが現れました。
サイエル >  
――あ~っと、どこにあったかな……

がさごそと、探すのは酔い止めだ。
久々に酔うくらいに飲んだ。

休み最後――これからサボってる感覚はより実感できるが。
憂鬱なのは、変わりない。なんせ学校が始まれば
それだけ、交流が増える。蓄積が増える。
ストレスも、負の感情も。もちろん、前向きな方向にもあるが――

「……ふぁ……」

あくびを一つしながら、ふらふらする頭を起こすように
ぐっと、酔い止めを飲む。水を喉を鳴らして飲んで――

特に、こんな島。異能という力は、この期間にどれだけ成長する。
魔術という、知識は。精神は――

みな若い。生徒もそうだが、先生もまた。
故に成長する。その成長には苦悩がつきものだし。
そして、その苦悩に耐え切れずなものたちも少なくない。

聖人君子のように何事も解決してくれる。それこそ神のような権能があれば別な話だが――

そんなものは”無い”と断言できよう

サイエル > 少なくとも、自身。
サイエル・ミラーという人間にとって。
そんな都合の良いものは、”ない”

あるとしたならば、何故。人間を救ってはくれないのか。
何故、こんなにも渇望しているのに授けてはくれないのか。
何故、自分に救わせてはくれないのか。

――取りこぼした命を夢見る。まじめにやって
ひたむきにやって。なお、唯残ったのは血みどろな手のみ。

故に、神はいない。ただの想像の産物であり、自分の”都合の良い”創作上の”人物”だ。

「――相当だね。大分よってるなぁ、こりゃ」

ぎしっとベッドに腰掛けて仰向けに。

こんないろんなものが集まる島。
そこで実感するのは、ないだらけ。
そして、同時。それは成長の余白でもある。

力の成長――
異能がどこまで進むのか。
人は、どこまで進化するのか――

あわよくば、その進化が――破壊ではなく、生誕と、創造と救済になることを夢見る。

あぁ――明日からまた、”無力”との戦いがくる。

静かに目をつむり、ゆっくりと意識を手放した。

ご案内:「職員寮@サイエルの部屋」からサイエルさんが去りました。