2015/07/10 のログ
三千歳 泪 > 「みつけた! 桜井くん!!」

イルカの泳ぎのはずだけど海は知らない。だからヨウスコウカワイルカ。
ドルフィンキックでぐんぐん近づいて飛びついた。

「基本淡水魚だからね! 三千歳は先祖代々川の生物なんだよ。家の近くに流れのゆるい場所があってさー」
「みそぎに使ってた場所でね、当然水着とかもなし! 夏はおフロのかわりに水浴びで済ませちゃったりもして」
「三千歳の人以外だれも近づけないからプライベートビーチみたいな感じだったんだ! いいでしょー?」

「私は三千歳泪(みちとせ・るい)。《直し屋》さんの三千歳だ。壊れたものがあったら私に見せて! よろしく!!」
「スズちゃんかー。人魚姫ってけっこうたくさんいたりするのかな。まるで人魚みたいだ!!って褒めことばであるくらいだし」

スズ > 「三千歳さんに桜井さんなんですね〜」(2人を交互に見る)
「人魚についてはわからないです… 元々私はここの住人じゃないのですよ… でも、少ないと思いますよ…?」(自分の周りを思い出しつつ答える)

桜井 雄二 > 飛びつかれると心臓が跳ね上がる。
足が攣ったわけでもないのに、一瞬溺れかける。
嗚呼、童貞を殺す三千歳泪。

「な、なるほど……禊のために…」
「…………………」
裸で水浴びをする三千歳泪を想像した。いけない。この状況でその想像はマズい。
「……泪、それは確かにいいことだが離れてくれ…節度が……節度が…」

「スズか……陸では足があるんだよな、人魚というのは本当に不思議だな」
「陸で会うことがあったらよろしくな」

ご案内:「浜辺(海開き状態)」にレオンさんが現れました。
ご案内:「浜辺(海開き状態)」にレオンさんが現れました。
三千歳 泪 > 桜井くんがスゴい顔をしてフリーズしかけてる。さすがにちょっと危ないかな。

「ここにもいるじゃないか! 君が俺の人魚姫さっ!!ぐらい言ってもいいんだよ桜井くん」

「なるほどなー。人魚、少ないんだ。いっぱいいたらニュースになってるもんねえ。そうだ、UMA研究会って知ってる?」
「ウワサでしか知らないナゾの存在を探してる人たちなんだけど、人魚にあえたらきっと喜ぶと思うんだよね!」
「私が写真をあげるよりずっといいはず。でもこれって大事な秘密なのかな! だったらバレちゃうと大変なことに…」

「そういえば桜井くんカメラ持ってたよね? まだ持ってる?? あったら記念撮影しようよ!! スズちゃんさんといっしょにさー!」

スズ > 「まぁ、今は学園の学生なので会うと思いますよ〜?」(くすりと笑みを浮かべる)

「UMA研究会…? 知らないです… まぁ、会うのは構わないですよ…? でも、私は完全な人魚ってわけでもないですし… そういう血筋を受けてるって感じです〜」(自分のことを簡単に言いつつ、会うのは構わないと伝える)

桜井 雄二 > 「俺はどんなキザキャラなんだ!?」
桜井がツッコミに回る状況、それが今だ。
「………ひょっとして、言われたら嬉しいのか、その言葉…?」

「ああ、常世学園の生徒なのかスズは。俺は二年だ」
「……人魚の知り合いができるとは思わなかったな…」

首から提げている袋の中にあるカメラを取り出す。
「ああ、そうだな。記念撮影といこう……」
左腕から氷を使って高所にカメラを掲げる。即席自撮り棒。
「あと21秒後にシャッターが切られるぞ、二人とも笑顔を頼む」
ピッピッピッ、カシャリ。

三千歳 泪 > 「これはUMA研究会はじまって以来の快挙かもだよ! スズちゃんはふとっぱらだなぁ!」

「うーーんきわどい!! アリかナシかでいえばアリなんだけど、でも笑っちゃって溺れる自信があるよ!」
「よくわかんないけどさ、しょーもない冗談とか飛ばしてみてもいいと思うんだよね」
「道はけわしいぞ少年よ!! だけど、桜井くんはもっと素敵に変われるはず。試してみる価値はあると思うわけだよ」

「そして私は一年生。こう見えて後輩ちゃんです!! えへへへへ」

すいすいと頭上高く上っていくカメラ。しっかり固定されてて落ちる心配もない。こんなにコントロールできるものなんだ。

「ベンリだなー。こういう使い道もあるんだ…あっ待って!? あと何秒だっけ!!」

ひとつの画面に収まるように桜井くんに突撃して、そのままざぶんと沈む寸前にシャッターの音が聞こえた。

桜井 雄二 > 「笑うんじゃあないか……!」
「しょうもない冗談か……冗談は練習中だ、ウィリー・トムスンに窘められる」
「……泪がそういうなら、俺は変わるよ」
惚れた弱味? いや、違う。変わりたいと願っているのは、間違いない。
もっと素敵な自分。想像するだけで、わくわくしてこないか?

「あと8秒だ、時間がないぞ………って、おわぁ!」
左手から氷の棒を突き出したまま、泪に飛びつかれて沈んだ。
「ゲホッゲホッ……は、鼻に海水が入った…」
海面に浮き上がると、げほげほと咽る。
「おい、泪。飛びつく時は飛びつくと言――――-」
その時、自分が彼女を抱きしめながら立ち泳ぎをしていることに気付いた。
「おうふ………」
耳まで赤くなる。もうだめだ。節度は破壊されました。

写真? ちゃんと三人が写っているんじゃないかな。多分。

スズ > 「そうです〜? まぁ、私の周りが人外のことが多かっただけです〜」(周りは一体どうなってるんだ)
「私は一応、3年ですよ〜 見えないってよく言われますが…」(童顔のせい)

「便利ですね〜 凄いです」(上がっていくカメラを見て、2人の隣に並び音がなる その直後に三千歳と桜井が沈む)

三千歳 泪 > 「わ―――!!」

ぐるりと視界が回って、どこまでも深い青に白い気泡が散って溶けていく。
いつの間にか。そう、いつの間にか水面の上に顔を出していて、力強い腕に抱きしめられていた。
鼻がツンとして、顔がみるみる熱くなっていくのは咳き込んでしまったせい?
違う。そうじゃなくて。

やるじゃんせんぱい。桜井くん。

「あはっ、あははは…え、と―――」

言葉が続かなくて、耳が垂れていくのがわかる。きっと真っ赤になっているはず。
こんなのヘンだよね。私らしくない。よけいに恥ずかしくて俯いてしまって。頭、真っ白になって。

「―――……ぁう…」

スズ > (そんな2人を見てくすりと微笑む)
「さてと、私はそろそろお暇するのです〜 あまり、こういうとこにいると心配してくる人がいるので」(そう言って手を振り水に潜る)

ご案内:「浜辺(海開き状態)」からスズさんが去りました。
桜井 雄二 > 「三年……!? せ、先輩だったんですね…」
「すいません、一年か二年だとばかり……」
スズに頭を下げた。

今、自分は変な顔とかしていないだろうか?
大丈夫………じゃない!? 三千歳泪が大丈夫じゃない!!
「お、おい……泪…?」
なんだこの可愛い生き物。新しい魅力を発見してしまった。
そうじゃない、違うだろう。今するべきことは。
「す、すまない!」
慌てて離れて、といっても相手の両肩は持ったまま立ち泳ぎ。
「あ……あの…………三千歳さん?」
顔の前でぱっぱと手を振る。なんだろうこの…なんだろうね。

「お、俺たちも陸に戻ろう。そろそろ海の家で焼きそばとか食べるべきじゃないかな!」
「うん、そうしよう! 今日は俺のおごりだ、クラスカもそう……じゃない、クラスカは今関係ない」
大テンパり祭。

三千歳 泪 > 「………………」

声をかけてくれてるのに、顔を上げられない。目をあわせられない。どうしちゃったんだろう?
桜井くんに手を添えられたまま、ぐんと潜って冷たい海の中へ。
頭が一気に冷えて、目が冴えわたっていく。海面から顔を出すと、すぐ目の前に心配そうな表情があって。

「―――ふわぁ!?」

待って。大丈夫。この人は桜井くん。私の―――。

「びっくりしたー!! なに? 大丈夫だよ。ぜんぜん平気!」
「クラゲ?? いいよ、食べよう! 食べるべき。お昼の時間だもんね!!! うんうん、おなかすいちゃったなー!」

あれ。人魚姫ちゃんがいない?

「スズちゃん先輩先に行っちゃったのかなー。冷たい飲み物もあるよね? ブルーハワイって炭酸なんだっけ??」
「気になるなーさあごはんだごはんだ!」

そういうことにしよう。して。なんかヘンなんだ。むずむずして。これ以上は―――ダメみたいだから。

桜井 雄二 > 「お、おい……泪…?」
泪の様子がおかしい。いつもの泪ではない。
だけど……なぜだろう、すごくドキドキする。

「大丈夫か、そうか……泪、別にクラゲは食べないぞ…」
「スズ先輩はもう行ったよ、ブルーハワイはカキ氷のフレーバーであって炭酸というジャンルではない…」
泪の顔を覗き込む。
「……………?」
何かがおかしいけれど、それを確かめる勇気は今はなくて。

それからの二人はいつも通り。
笑ったり、はしゃいだり、騒いだりのいつも通り。
明日はどうなるんだろう。夏はまだ始まったばかりだ。

ご案内:「浜辺(海開き状態)」から三千歳 泪さんが去りました。
ご案内:「浜辺(海開き状態)」から桜井 雄二さんが去りました。